(北海道二級町村制中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百九十一號
公布年月日: 昭和4年6月19日
法令の形式: 勅令
朕昭和二年勅令第二百七十號北海道二級町村制中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和四年六月十八日
內閣總理大臣 男爵 田中義一
內務大臣 望月圭介
勅令第百九十一號
昭和二年勅令第二百七十號北海道二級町村制中左ノ通改正ス
第十六條第一項ヲ左ノ如ク改ム
町村會議員中闕員ヲ生ジタル場合ニ於テ第三十六條第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者ニシテ當選者ト爲ラザリシ者アルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ當選者ヲ定ムベシ此ノ場合ニ於テハ第四十條第三項及第四項ノ規定ヲ準用ス
前項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナク若ハ前項ノ規定ノ適用ニ依リ當選者ヲ定ムルモ仍其ノ闕員ガ議員定數ノ六分ノ一ヲ超ユルニ至リタルトキ又ハ町村長若ハ町村會ニ於テ必要ト認ムルトキハ補闕選擧ヲ行フベシ
第二十條第四項中「投票分會ヲ設クルトキハ」ヲ「投票分會ヲ設クル場合ニ於テ必要アルトキハ」ニ改ム
第五十一條中「町村長又ハ監督官廳」ヲ「關係行政廳」ニ改ム
第五十五條第一項中「議員定數三分ノ一以上ノ請求アルトキハ」ヲ「議員定數ノ三分ノ一以上ヨリ會議ニ付スベキ事件ヲ示シテ町村會招集ノ請求アルトキハ」ニ、同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
町村長ハ會期ヲ定メテ町村會ヲ招集スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ必要アリト認ムルトキハ町村長ハ更ニ期限ヲ定メ町村會ノ會期ヲ延長スルコトヲ得
第六十條 法律勅令ニ依リ町村會ニ於テ行フ選擧ニ付テハ第二十五條、第二十七條、第三十四條及第三十六條ノ規定ヲ準用ス其ノ投票ノ效力ニ關シ異議アルトキハ町村會之ヲ決定ス
町村會ハ議員中異議ナキトキハ前項ノ選擧ニ付指名推選ノ法ヲ用フルコトヲ得
指名推選ノ法ヲ用フル場合ニ於テハ被指名者ヲ以テ當選者ト定ムベキヤ否ヲ會議ニ付シ議員全員ノ同意ヲ得タル者ヲ以テ當選者トス
一ノ選擧ヲ以テ二人以上ヲ選擧スル場合ニ於テハ被指名者ヲ區分シテ前項ノ規定ヲ適用スルコトヲ得ズ
第六十二條ノ二 町村會議員ハ町村會ノ議決スベキ事件ニ付町村會ニ議案ヲ發スルコトヲ得但シ歲入出豫算ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ニ依ル發案ハ議員三人以上ヨリ文書ヲ以テ之ヲ爲スコトヲ要ス
第七十一條ニ左ノ四項ヲ加フ
區長及其ノ代理者ノ在職中ニ於テ爲ス後任者ノ決定ハ現任者ノ退職スベキ日前二十日以內ニ非ザレバ之ヲ爲スコトヲ得ズ
第二項ノ規定ニ依リ區長及其ノ代理者ノ決定アリタルトキハ町村長ハ決定セラレタル者ニ直ニ其ノ旨ヲ吿知スベシ
區長及其ノ代理者ニ決定セラレタル者決定ノ告知ヲ受ケタルトキハ其ノ告知ヲ受ケタル日ヨリ二十日以內ニ其ノ決定ニ應ズルヤ否ヲ町村長ニ申立ツベシ其ノ期間內ニ決定ニ應ズル旨ノ申立ヲ爲サザルトキハ決定ヲ辭シタルモノト看做ス
第三十九條第三項ノ規定ハ區長及其ノ代理者ニ決定セラレタル者ニ之ヲ準用ス
第七十二條第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前條第三項乃至第六項ノ規定ハ委員ニ之ヲ準用ス
第七十八條 町村會ノ議決又ハ選擧其ノ權限ヲ越エ又ハ法令若ハ會議規則ニ背クト認ムルトキハ町村長ハ其ノ意見ニ依リ又ハ監督官廳ノ指揮ニ依リ理由ヲ示シテ之ヲ再議ニ付シ又ハ再選擧ヲ行ハシムベシ但シ特別ノ事由アリト認ムルトキハ町村長ハ議決ニ付テハ之ヲ再議ニ付セズシテ直ニ北海道參事會ノ裁決ヲ請フコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ爲シタル町村會ノ議決仍其ノ權限ヲ越エ又ハ法令若ハ會議規則ニ背クト認ムルトキハ町村長ハ北海道參事會ノ裁決ヲ請フベシ
監督官廳ハ前二項ノ議決又ハ選擧ヲ取消スコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル北海道廳支廳長ノ處分ニ不服アル町村長又ハ町村會ハ北海道參事會ニ訴願スルコトヲ得其ノ裁決、第一項若ハ第二項ノ裁決又ハ前項ノ規定ニ依ル北海道廳長官ノ處分ニ不服アル町村長又ハ町村會ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第一項、第二項又ハ前項ノ裁決ニ付テハ北海道廳長官ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第七十八條ノ二 町村會ノ議決明ニ公益ヲ害スト認ムルトキハ町村長ハ其ノ意見ニ依リ又ハ監督官廳ノ指揮ニ依リ理由ヲ示シテ之ヲ再議ニ付スベシ但シ特別ノ事由アリト認ムルトキハ町村長ハ之ヲ再議ニ付セズシテ直ニ北海道廳支廳長ノ指揮ヲ請フコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ爲シタル町村會ノ議決仍明ニ公益ヲ害スト認ムルトキハ町村長ハ北海道廳支廳長ノ指揮ヲ請フベシ
町村會ノ議決收支ニ關シ執行スルコト能ハザルモノアリト認ムルトキハ前二項ノ例ニ依ル左ニ揭グル費用ヲ削除シ又ハ減額シタル場合ニ於テ其ノ費用及之ニ伴フ收入ニ付亦同ジ
一 法令ニ依リ負擔スル費用、當該官廳ノ職權ニ依リ命ズル費用其ノ他ノ町村ノ義務ニ屬スル費用
二 非常ノ災害ニ因ル應急又ハ復舊ノ施設ノ爲ニ要スル費用、傳染病豫防ノ爲ニ要スル費用其ノ他ノ緊急避クベカラザル費用
前三項ノ規定ニ依ル北海道廳支廳長ノ處分ニ不服アル町村長又ハ町村會ハ北海道廳長官ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ內務大臣ニ訴願スルコトヲ得
第八十條ノ二 町村會ノ權限ニ屬スル事項ノ一部ハ其ノ議決ニ依リ町村長ニ於テ專決處分スルコトヲ得
第八十一條第一項中「法令」ヲ「從來法令又ハ將來法律勅令」ニ改ム
第八十七條第三項及第八十八條中「町村會ノ議決ヲ經テ之ヲ定ム」ヲ「町村條例ヲ以テ之ヲ規定スベシ」ニ改ム
第九十七條第一項第一號中「國稅」ヲ「直接國稅及」ニ、同條第二項中「直接北海道地方稅」ヲ「北海道地方稅」ニ改ム
第九十九條ノ二 合併後存續スル法人又ハ合併ニ因リ設立シタル法人ハ合併ニ因リ消滅シタル法人ニ對シ其ノ合併前ノ事實ニ付賦課セラルベキ町村稅ヲ納ムル義務ヲ負フ
相續人又ハ相續財團ハ被相續人ニ對シ其ノ相續開始前ノ事實ニ付賦課セラルベキ町村稅ヲ納ムル義務ヲ負フ但シ戶主ノ死亡以外ノ原因ニ依リ家督相續ノ開始アリタルトキハ被相續人モ亦之ヲ納ムル義務ヲ負フ
國籍喪失ニ因ル相續人又ハ限定承認ヲ爲シタル相續人ハ相續ニ因リテ得タル財產ヲ限度トシテ前項ノ義務ヲ負フ
第百四條中「第四十三條」ヲ「第四十三條乃至第四十六條及第四十七條」ニ改ム
第百十九條中「町村ハ」ノ下ニ「町村會ノ議決ヲ經テ」ヲ加フ
第百四十八條中「町村條例」ヲ「町村會議員ノ定數增減ニ關スル條例(著シク人口ノ增減アリタルニ因ル議員ノ定數增減ニ關スル條例ヲ除ク)」ニ改ム
第百四十八條ノ二 左ニ揭グル事件ハ內務大臣及大藏大臣ノ許可ヲ受クベシ但シ第三號及第四號ニ揭グル事件ニシテ傳染病豫防費又ハ急施ヲ要スル災害復舊工事費ニ充ツル爲借入ルル町村債、北海道地方費ノ基金又ハ敎育資金ヨリ借入ルル町村債及町村ニ轉貸ノ爲主務大臣ノ許可ヲ得テ借入レタル北海道地方費債ノ收入金ヨリ借入ルル町村債ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 水道、電氣、瓦斯、鐵道、軌道及自動車ノ使用料ニ關スルコト
二 特別稅段別割ヲ除クノ外特別稅ヲ新設シ又ハ變更スルコト
三 小學校舍ノ建築、增築、改築其ノ他小學校設備ノ費用ニ充ツル爲借入ルル町村債ニシテ据置期間ヲ通ジ償還期限十年度ヲ超ユルモノニ關スルコト
四 前號ニ揭グル費用ニ充ツル爲借入ルル町村債ヲ除クノ外据置期間ヲ通ジ償還期限二年度ヲ超ユル町村債及借入ノ翌年度ニ於テ借入金ヲ以テ償還スル町村債ニ關スルコト
第百四十九條 前二條ニ規定スルモノヲ除クノ外左ニ揭グル事件ハ北海道廳長官ノ許可ヲ受クベシ
一 町村條例ヲ設ケ又ハ改正スルコト
二 使用料ヲ新設シ又ハ變更スルコト
三 特別稅ヲ新設シ又ハ變更スルコト
四 町村債ヲ起シ竝ニ起債ノ方法、利息ノ定率及償還ノ方法ヲ定メ又ハ之ヲ變更スルコト但シ第百十三條第三項ノ借入金ハ此ノ限ニ在ラズ
第百五十條中左ノ如ク改ム
三及び四 削除
第百五十三條第六項ヲ左ノ如ク改ム
懲戒ニ依リ解職セラレタル者ハ二年間北海道府縣、市町村其ノ他之ニ準ズベキモノノ公職ニ就クコトヲ得ズ
附 則
本令ハ昭和四年七月一日ヨリ之ヲ施行ス
昭和四年勅令第百八十七號昭和四年市制町村制改正經過規程ハ本令ノ施行ニ付之ヲ準用ス但シ第六條第二項中府縣知事トアルハ北海道廳支廳長トス
朕昭和二年勅令第二百七十号北海道二級町村制中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和四年六月十八日
内閣総理大臣 男爵 田中義一
内務大臣 望月圭介
勅令第百九十一号
昭和二年勅令第二百七十号北海道二級町村制中左ノ通改正ス
第十六条第一項ヲ左ノ如ク改ム
町村会議員中闕員ヲ生ジタル場合ニ於テ第三十六条第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者ニシテ当選者ト為ラザリシ者アルトキハ直ニ選挙会ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ当選者ヲ定ムベシ此ノ場合ニ於テハ第四十条第三項及第四項ノ規定ヲ準用ス
前項ノ規定ノ適用ヲ受クル者ナク若ハ前項ノ規定ノ適用ニ依リ当選者ヲ定ムルモ仍其ノ闕員ガ議員定数ノ六分ノ一ヲ超ユルニ至リタルトキ又ハ町村長若ハ町村会ニ於テ必要ト認ムルトキハ補闕選挙ヲ行フベシ
第二十条第四項中「投票分会ヲ設クルトキハ」ヲ「投票分会ヲ設クル場合ニ於テ必要アルトキハ」ニ改ム
第五十一条中「町村長又ハ監督官庁」ヲ「関係行政庁」ニ改ム
第五十五条第一項中「議員定数三分ノ一以上ノ請求アルトキハ」ヲ「議員定数ノ三分ノ一以上ヨリ会議ニ付スベキ事件ヲ示シテ町村会招集ノ請求アルトキハ」ニ、同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
町村長ハ会期ヲ定メテ町村会ヲ招集スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ必要アリト認ムルトキハ町村長ハ更ニ期限ヲ定メ町村会ノ会期ヲ延長スルコトヲ得
第六十条 法律勅令ニ依リ町村会ニ於テ行フ選挙ニ付テハ第二十五条、第二十七条、第三十四条及第三十六条ノ規定ヲ準用ス其ノ投票ノ効力ニ関シ異議アルトキハ町村会之ヲ決定ス
町村会ハ議員中異議ナキトキハ前項ノ選挙ニ付指名推選ノ法ヲ用フルコトヲ得
指名推選ノ法ヲ用フル場合ニ於テハ被指名者ヲ以テ当選者ト定ムベキヤ否ヲ会議ニ付シ議員全員ノ同意ヲ得タル者ヲ以テ当選者トス
一ノ選挙ヲ以テ二人以上ヲ選挙スル場合ニ於テハ被指名者ヲ区分シテ前項ノ規定ヲ適用スルコトヲ得ズ
第六十二条ノ二 町村会議員ハ町村会ノ議決スベキ事件ニ付町村会ニ議案ヲ発スルコトヲ得但シ歳入出予算ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ニ依ル発案ハ議員三人以上ヨリ文書ヲ以テ之ヲ為スコトヲ要ス
第七十一条ニ左ノ四項ヲ加フ
区長及其ノ代理者ノ在職中ニ於テ為ス後任者ノ決定ハ現任者ノ退職スベキ日前二十日以内ニ非ザレバ之ヲ為スコトヲ得ズ
第二項ノ規定ニ依リ区長及其ノ代理者ノ決定アリタルトキハ町村長ハ決定セラレタル者ニ直ニ其ノ旨ヲ告知スベシ
区長及其ノ代理者ニ決定セラレタル者決定ノ告知ヲ受ケタルトキハ其ノ告知ヲ受ケタル日ヨリ二十日以内ニ其ノ決定ニ応ズルヤ否ヲ町村長ニ申立ツベシ其ノ期間内ニ決定ニ応ズル旨ノ申立ヲ為サザルトキハ決定ヲ辞シタルモノト看做ス
第三十九条第三項ノ規定ハ区長及其ノ代理者ニ決定セラレタル者ニ之ヲ準用ス
第七十二条第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前条第三項乃至第六項ノ規定ハ委員ニ之ヲ準用ス
第七十八条 町村会ノ議決又ハ選挙其ノ権限ヲ越エ又ハ法令若ハ会議規則ニ背クト認ムルトキハ町村長ハ其ノ意見ニ依リ又ハ監督官庁ノ指揮ニ依リ理由ヲ示シテ之ヲ再議ニ付シ又ハ再選挙ヲ行ハシムベシ但シ特別ノ事由アリト認ムルトキハ町村長ハ議決ニ付テハ之ヲ再議ニ付セズシテ直ニ北海道参事会ノ裁決ヲ請フコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ為シタル町村会ノ議決仍其ノ権限ヲ越エ又ハ法令若ハ会議規則ニ背クト認ムルトキハ町村長ハ北海道参事会ノ裁決ヲ請フベシ
監督官庁ハ前二項ノ議決又ハ選挙ヲ取消スコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル北海道庁支庁長ノ処分ニ不服アル町村長又ハ町村会ハ北海道参事会ニ訴願スルコトヲ得其ノ裁決、第一項若ハ第二項ノ裁決又ハ前項ノ規定ニ依ル北海道庁長官ノ処分ニ不服アル町村長又ハ町村会ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第一項、第二項又ハ前項ノ裁決ニ付テハ北海道庁長官ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第七十八条ノ二 町村会ノ議決明ニ公益ヲ害スト認ムルトキハ町村長ハ其ノ意見ニ依リ又ハ監督官庁ノ指揮ニ依リ理由ヲ示シテ之ヲ再議ニ付スベシ但シ特別ノ事由アリト認ムルトキハ町村長ハ之ヲ再議ニ付セズシテ直ニ北海道庁支庁長ノ指揮ヲ請フコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ為シタル町村会ノ議決仍明ニ公益ヲ害スト認ムルトキハ町村長ハ北海道庁支庁長ノ指揮ヲ請フベシ
町村会ノ議決収支ニ関シ執行スルコト能ハザルモノアリト認ムルトキハ前二項ノ例ニ依ル左ニ掲グル費用ヲ削除シ又ハ減額シタル場合ニ於テ其ノ費用及之ニ伴フ収入ニ付亦同ジ
一 法令ニ依リ負担スル費用、当該官庁ノ職権ニ依リ命ズル費用其ノ他ノ町村ノ義務ニ属スル費用
二 非常ノ災害ニ因ル応急又ハ復旧ノ施設ノ為ニ要スル費用、伝染病予防ノ為ニ要スル費用其ノ他ノ緊急避クベカラザル費用
前三項ノ規定ニ依ル北海道庁支庁長ノ処分ニ不服アル町村長又ハ町村会ハ北海道庁長官ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ内務大臣ニ訴願スルコトヲ得
第八十条ノ二 町村会ノ権限ニ属スル事項ノ一部ハ其ノ議決ニ依リ町村長ニ於テ専決処分スルコトヲ得
第八十一条第一項中「法令」ヲ「従来法令又ハ将来法律勅令」ニ改ム
第八十七条第三項及第八十八条中「町村会ノ議決ヲ経テ之ヲ定ム」ヲ「町村条例ヲ以テ之ヲ規定スベシ」ニ改ム
第九十七条第一項第一号中「国税」ヲ「直接国税及」ニ、同条第二項中「直接北海道地方税」ヲ「北海道地方税」ニ改ム
第九十九条ノ二 合併後存続スル法人又ハ合併ニ因リ設立シタル法人ハ合併ニ因リ消滅シタル法人ニ対シ其ノ合併前ノ事実ニ付賦課セラルベキ町村税ヲ納ムル義務ヲ負フ
相続人又ハ相続財団ハ被相続人ニ対シ其ノ相続開始前ノ事実ニ付賦課セラルベキ町村税ヲ納ムル義務ヲ負フ但シ戸主ノ死亡以外ノ原因ニ依リ家督相続ノ開始アリタルトキハ被相続人モ亦之ヲ納ムル義務ヲ負フ
国籍喪失ニ因ル相続人又ハ限定承認ヲ為シタル相続人ハ相続ニ因リテ得タル財産ヲ限度トシテ前項ノ義務ヲ負フ
第百四条中「第四十三条」ヲ「第四十三条乃至第四十六条及第四十七条」ニ改ム
第百十九条中「町村ハ」ノ下ニ「町村会ノ議決ヲ経テ」ヲ加フ
第百四十八条中「町村条例」ヲ「町村会議員ノ定数増減ニ関スル条例(著シク人口ノ増減アリタルニ因ル議員ノ定数増減ニ関スル条例ヲ除ク)」ニ改ム
第百四十八条ノ二 左ニ掲グル事件ハ内務大臣及大蔵大臣ノ許可ヲ受クベシ但シ第三号及第四号ニ掲グル事件ニシテ伝染病予防費又ハ急施ヲ要スル災害復旧工事費ニ充ツル為借入ルル町村債、北海道地方費ノ基金又ハ教育資金ヨリ借入ルル町村債及町村ニ転貸ノ為主務大臣ノ許可ヲ得テ借入レタル北海道地方費債ノ収入金ヨリ借入ルル町村債ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 水道、電気、瓦斯、鉄道、軌道及自動車ノ使用料ニ関スルコト
二 特別税段別割ヲ除クノ外特別税ヲ新設シ又ハ変更スルコト
三 小学校舎ノ建築、増築、改築其ノ他小学校設備ノ費用ニ充ツル為借入ルル町村債ニシテ据置期間ヲ通ジ償還期限十年度ヲ超ユルモノニ関スルコト
四 前号ニ掲グル費用ニ充ツル為借入ルル町村債ヲ除クノ外据置期間ヲ通ジ償還期限二年度ヲ超ユル町村債及借入ノ翌年度ニ於テ借入金ヲ以テ償還スル町村債ニ関スルコト
第百四十九条 前二条ニ規定スルモノヲ除クノ外左ニ掲グル事件ハ北海道庁長官ノ許可ヲ受クベシ
一 町村条例ヲ設ケ又ハ改正スルコト
二 使用料ヲ新設シ又ハ変更スルコト
三 特別税ヲ新設シ又ハ変更スルコト
四 町村債ヲ起シ並ニ起債ノ方法、利息ノ定率及償還ノ方法ヲ定メ又ハ之ヲ変更スルコト但シ第百十三条第三項ノ借入金ハ此ノ限ニ在ラズ
第百五十条中左ノ如ク改ム
三及び四 削除
第百五十三条第六項ヲ左ノ如ク改ム
懲戒ニ依リ解職セラレタル者ハ二年間北海道府県、市町村其ノ他之ニ準ズベキモノノ公職ニ就クコトヲ得ズ
附 則
本令ハ昭和四年七月一日ヨリ之ヲ施行ス
昭和四年勅令第百八十七号昭和四年市制町村制改正経過規程ハ本令ノ施行ニ付之ヲ準用ス但シ第六条第二項中府県知事トアルハ北海道庁支庁長トス