(憲兵条例中改正ノ件)
法令番号: 勅令第六十五號
公布年月日: 昭和4年4月13日
法令の形式: 勅令
朕憲兵條例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和四年四月十二日
內閣總理大臣 男爵 田中義一
海軍大臣 岡田啓介
陸軍大臣 白川義則
勅令第六十五號
憲兵條例中左ノ通改正ス
「憲兵條例」ヲ「憲兵令」ニ改ム
第二條中「南滿洲」ヲ「關東州及南滿洲鐵道附屬地」ニ改ム
第三條第三項ヲ左ノ如ク改ム
憲兵ハ地方防衞ニ關スル軍事警察ニ付テハ師團長(東京警備司令官ノ警備區域內ニ在リテハ同司令官、朝鮮、臺灣、關東州及南滿洲鐵道附屬地ニ在リテハ各其ノ地所在ノ高級軍隊長但シ朝鮮軍司令官及臺灣軍司令官ヲ除ク)ノ指示ヲ承ク
孤立スル要塞所在地ニシテ前項ノ規定ニ依リ難キモノニ關シテハ陸軍大臣之ヲ定ム
第六條ノ二 憲兵司令部ニ總務部及警務部ヲ置ク
各部ノ事務ノ分掌ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第七條第二項中「分隊ノ配置」ヲ「分隊ノ位置」ニ、「南滿洲」ヲ「關東州及南滿洲鐵道附屬地」ニ改メ同條第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
陸軍大臣ハ憲兵分隊ニ分遣隊ヲ設置スルコトヲ得
第八條 憲兵司令部ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵司令官
總務部長
警務部長
副官
部員
部附
准士官、下士、判任文官
朝鮮憲兵隊司令部ニ左ノ職員ヲ置ク
朝鮮憲兵隊司令官
副官
部員
部附
准士官、下士、判任文官
憲兵隊ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵隊長
副官
憲兵分隊長
憲兵隊附
准士官、下士、憲兵上等兵
分遣隊ニ分遣隊長ヲ置ク
第九條 必要ニ際シ陸軍大臣ハ憲兵隊ノ一部ヲ、朝鮮軍司令官、臺灣軍司令官及關東軍司令官ハ各朝鮮、臺灣、關東州及南滿洲鐵道附屬地ニ在ル憲兵隊ノ一部ヲ一時其ノ管區外ニ派遣スルコトヲ得
第十一條ノ三 憲兵司令部總務部長ハ憲兵司令官ヲ輔佐シ司令部一切ノ事務整理ニ任ズ
第十一條ノ四 憲兵司令部各部長ハ憲兵司令官ノ命ヲ承ケ各部ノ事務ヲ掌理ス
第十三條 副官、部員、部附及憲兵隊附ハ各其ノ上官ノ命ヲ承ケ擔任ノ業務ヲ掌ル
第十四條 削除
第十六條 分遣隊長ハ部下ヲ指揮監督シ擔任ノ勤務ニ服ス
第十七條 准士官、下士、判任文官及憲兵上等兵ハ上官ノ命ヲ承ケ服務ス
第十九條中「南滿洲」ヲ「關東州及南滿洲鐵道附屬地」ニ改ム
第二十一條 削除
附 則
本令ハ昭和四年四月十五日ヨリ之ヲ施行ス
朕憲兵条例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和四年四月十二日
内閣総理大臣 男爵 田中義一
海軍大臣 岡田啓介
陸軍大臣 白川義則
勅令第六十五号
憲兵条例中左ノ通改正ス
「憲兵条例」ヲ「憲兵令」ニ改ム
第二条中「南満洲」ヲ「関東州及南満洲鉄道附属地」ニ改ム
第三条第三項ヲ左ノ如ク改ム
憲兵ハ地方防衛ニ関スル軍事警察ニ付テハ師団長(東京警備司令官ノ警備区域内ニ在リテハ同司令官、朝鮮、台湾、関東州及南満洲鉄道附属地ニ在リテハ各其ノ地所在ノ高級軍隊長但シ朝鮮軍司令官及台湾軍司令官ヲ除ク)ノ指示ヲ承ク
孤立スル要塞所在地ニシテ前項ノ規定ニ依リ難キモノニ関シテハ陸軍大臣之ヲ定ム
第六条ノ二 憲兵司令部ニ総務部及警務部ヲ置ク
各部ノ事務ノ分掌ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第七条第二項中「分隊ノ配置」ヲ「分隊ノ位置」ニ、「南満洲」ヲ「関東州及南満洲鉄道附属地」ニ改メ同条第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
陸軍大臣ハ憲兵分隊ニ分遣隊ヲ設置スルコトヲ得
第八条 憲兵司令部ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵司令官
総務部長
警務部長
副官
部員
部附
准士官、下士、判任文官
朝鮮憲兵隊司令部ニ左ノ職員ヲ置ク
朝鮮憲兵隊司令官
副官
部員
部附
准士官、下士、判任文官
憲兵隊ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵隊長
副官
憲兵分隊長
憲兵隊附
准士官、下士、憲兵上等兵
分遣隊ニ分遣隊長ヲ置ク
第九条 必要ニ際シ陸軍大臣ハ憲兵隊ノ一部ヲ、朝鮮軍司令官、台湾軍司令官及関東軍司令官ハ各朝鮮、台湾、関東州及南満洲鉄道附属地ニ在ル憲兵隊ノ一部ヲ一時其ノ管区外ニ派遣スルコトヲ得
第十一条ノ三 憲兵司令部総務部長ハ憲兵司令官ヲ輔佐シ司令部一切ノ事務整理ニ任ズ
第十一条ノ四 憲兵司令部各部長ハ憲兵司令官ノ命ヲ承ケ各部ノ事務ヲ掌理ス
第十三条 副官、部員、部附及憲兵隊附ハ各其ノ上官ノ命ヲ承ケ担任ノ業務ヲ掌ル
第十四条 削除
第十六条 分遣隊長ハ部下ヲ指揮監督シ担任ノ勤務ニ服ス
第十七条 准士官、下士、判任文官及憲兵上等兵ハ上官ノ命ヲ承ケ服務ス
第十九条中「南満洲」ヲ「関東州及南満洲鉄道附属地」ニ改ム
第二十一条 削除
附 則
本令ハ昭和四年四月十五日ヨリ之ヲ施行ス