造幣局の貨幣製造材料である地金は、緊急時に備えて余裕を持って保有する必要があり、造幣局資金での保有が最適である。また、補助貨の需要は財界の状況により変動するため、不況時でも予備額を製造して将来の需要増加に備えることが望ましい。しかし、製造済み補助貨を直ちに発行すると、需要がないものまで政府預金と造幣局資金を不必要に膨張させてしまう。そのため、需要が生じていない製造済み補助貨は未発行のまま資金で保有できるようにし、さらに日露戦争と第一次世界大戦時の繰替使用分を資金の減額として整理することを提案する。
参照した発言:
第56回帝国議会 衆議院 本会議 第34号