(海軍予備員令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百十八號
公布年月日: 昭和2年7月1日
法令の形式: 勅令
朕海軍豫備員令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二年六月三十日
內閣總理大臣 男爵 田中義一
海軍大臣 岡田啓介
勅令第二百十八號
海軍豫備員令中左ノ通改正ス
第五條ノ二中「航空機ニ關スル免狀」ヲ「航空免狀(自由氣球操縱士免狀ヲ除ク)」ニ改ム
第九條 海軍豫備員ヨリスル海軍豫備特務少尉又ハ海軍豫備機關特務少尉ノ任用ハ實役停年五年以上服務シ現ニ甲種二等運轉士以上又ハ一等機關士以上ノ海技免狀ヲ有スル海軍豫備兵曹長又ハ海軍豫備機關兵曹長ヨリ銓衡ノ上之ヲ行フ但シ第五條ノ二又ハ第九條ノ五ノ規定ニ依リ任用スル者ハ此ノ限ニ在ラズ
第九條ノ二 海軍豫備中尉又ハ海軍豫備機關中尉ハ特選ニ依リ海軍豫備特務少尉又ハ海軍豫備機關特務少尉ヨリ之ヲ任用スルコトヲ得
第九條ノ三 海軍豫備員ノ進級ハ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニ就キ銓衡ノ上之ヲ行フ但シ第五條ノ二又ハ第九條ノ五ノ規定ニ依リ任用スル者ハ此ノ限ニ在ラズ
一 實役停年二年以上服務シ現ニ甲種二等運轉士以上又ハ一等機關士以上ノ海技免狀ヲ有スル豫備一等兵曹又ハ豫備一等機關兵曹
二 實役停年三年以上服務シ現ニ甲種二等運轉士以上又ハ一等機關士以上ノ海技免狀ヲ有スル豫備少尉又ハ豫備機關少尉
三 實役停年四年以上服務シ現ニ甲種船長又ハ機關長ノ海技免狀ヲ有スル豫備中尉又ハ豫備機關中尉
四 實役停年六年以上服務シ現ニ甲種船長又ハ機關長ノ海技免狀ヲ有スル豫備大尉又ハ豫備機關大尉
五 實役停年五年以上服務シ現ニ甲種船長又ハ機關長ノ海技免狀ヲ有スル豫備少佐又ハ豫備機關少佐
第九條ノ四 海軍豫備中佐又ハ豫備機關中佐ハ特選ニ依リ之ヲ進級セシムルコトヲ得
第九條ノ五 第五條ノ二ノ規定ニ依リ任用セラレタル海軍豫備員ヨリスル海軍豫備員ノ任用又ハ同條ノ規定ニ依リ任用セラレタル海軍豫備員ノ進級ハ各官階ニ於テ勤務又ハ敎育ノ爲召集セラレタル者ニ就キ特選ニ依リ之ヲ行フ
第十條 第九條及第九條ノ三ノ實役停年ハ召集中ノ日數、總噸數千噸以上ノ船舶ノ乘員トシテノ勤務日數及文部省直轄商船專門學校若ハ公私立商船學校ノ敎職員及附屬練習船ノ職員、海員審判所職員又ハ水先案內人トシテノ勤務日數ヲ以テ之ヲ算ス
第十一條中「海軍豫備員ヲ用井ル」ノ下ニ「官衙ノ長、」ヲ、「最下期間ヲ經過シ」ノ下ニ「所定ノ免狀ヲ所持シ」ヲ加フ
第十六條中「第九條及第九條ノ二」ヲ「第九條乃至第九條ノ五」ニ改ム
第十七條中「第九條ノ二」ヲ「第九條ノ五」ニ改ム
第二十一條中「船舶職員ト稱スルハ船長、一等運轉士、二等運轉士、機關長及一等機關士ヲ謂ヒ」ヲ削ル
第二十三條 第十條ノ規定ノ適用ニ付テハ遞信省所管商船學校ノ敎職員及附屬練習船ノ職員トシテノ勤務日數ハ之ヲ文部省直轄商船專門學校ノ敎職員及附屬練習船ノ職員トシテノ勤務日數ト看做ス
第二十四條乃至第二十六條ヲ削ル
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕海軍予備員令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二年六月三十日
内閣総理大臣 男爵 田中義一
海軍大臣 岡田啓介
勅令第二百十八号
海軍予備員令中左ノ通改正ス
第五条ノ二中「航空機ニ関スル免状」ヲ「航空免状(自由気球操縦士免状ヲ除ク)」ニ改ム
第九条 海軍予備員ヨリスル海軍予備特務少尉又ハ海軍予備機関特務少尉ノ任用ハ実役停年五年以上服務シ現ニ甲種二等運転士以上又ハ一等機関士以上ノ海技免状ヲ有スル海軍予備兵曹長又ハ海軍予備機関兵曹長ヨリ銓衡ノ上之ヲ行フ但シ第五条ノ二又ハ第九条ノ五ノ規定ニ依リ任用スル者ハ此ノ限ニ在ラズ
第九条ノ二 海軍予備中尉又ハ海軍予備機関中尉ハ特選ニ依リ海軍予備特務少尉又ハ海軍予備機関特務少尉ヨリ之ヲ任用スルコトヲ得
第九条ノ三 海軍予備員ノ進級ハ左ノ各号ノ一ニ該当スル者ニ就キ銓衡ノ上之ヲ行フ但シ第五条ノ二又ハ第九条ノ五ノ規定ニ依リ任用スル者ハ此ノ限ニ在ラズ
一 実役停年二年以上服務シ現ニ甲種二等運転士以上又ハ一等機関士以上ノ海技免状ヲ有スル予備一等兵曹又ハ予備一等機関兵曹
二 実役停年三年以上服務シ現ニ甲種二等運転士以上又ハ一等機関士以上ノ海技免状ヲ有スル予備少尉又ハ予備機関少尉
三 実役停年四年以上服務シ現ニ甲種船長又ハ機関長ノ海技免状ヲ有スル予備中尉又ハ予備機関中尉
四 実役停年六年以上服務シ現ニ甲種船長又ハ機関長ノ海技免状ヲ有スル予備大尉又ハ予備機関大尉
五 実役停年五年以上服務シ現ニ甲種船長又ハ機関長ノ海技免状ヲ有スル予備少佐又ハ予備機関少佐
第九条ノ四 海軍予備中佐又ハ予備機関中佐ハ特選ニ依リ之ヲ進級セシムルコトヲ得
第九条ノ五 第五条ノ二ノ規定ニ依リ任用セラレタル海軍予備員ヨリスル海軍予備員ノ任用又ハ同条ノ規定ニ依リ任用セラレタル海軍予備員ノ進級ハ各官階ニ於テ勤務又ハ教育ノ為召集セラレタル者ニ就キ特選ニ依リ之ヲ行フ
第十条 第九条及第九条ノ三ノ実役停年ハ召集中ノ日数、総噸数千噸以上ノ船舶ノ乗員トシテノ勤務日数及文部省直轄商船専門学校若ハ公私立商船学校ノ教職員及附属練習船ノ職員、海員審判所職員又ハ水先案内人トシテノ勤務日数ヲ以テ之ヲ算ス
第十一条中「海軍予備員ヲ用井ル」ノ下ニ「官衙ノ長、」ヲ、「最下期間ヲ経過シ」ノ下ニ「所定ノ免状ヲ所持シ」ヲ加フ
第十六条中「第九条及第九条ノ二」ヲ「第九条乃至第九条ノ五」ニ改ム
第十七条中「第九条ノ二」ヲ「第九条ノ五」ニ改ム
第二十一条中「船舶職員ト称スルハ船長、一等運転士、二等運転士、機関長及一等機関士ヲ謂ヒ」ヲ削ル
第二十三条 第十条ノ規定ノ適用ニ付テハ逓信省所管商船学校ノ教職員及附属練習船ノ職員トシテノ勤務日数ハ之ヲ文部省直轄商船専門学校ノ教職員及附属練習船ノ職員トシテノ勤務日数ト看做ス
第二十四条乃至第二十六条ヲ削ル
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス