内地財界の動揺の影響を受け、台湾の金融機関が不安定な状態にある。これら金融機関の機能維持が困難になれば台湾の経済が混乱し、統治全般に重大な影響を及ぼす。また、台湾銀行は海外各地に支店を持ち、外国為替銀行として重要な任務を担っており、海外支店での債務支払いは対外信用維持に不可欠である。そのため、日本銀行を通じて台湾の金融機関に対し、二億円を限度として資金融通を行うことを提案する。なお、台湾銀行の根本的整理については台湾銀行調査会の成案を待つこととする。
参照した発言:
第53回帝国議会 衆議院 本会議 第2号