台湾における農産物の生産高増加に伴い、現在の単線鉄道では輸送能力が不足するため、縦貫鉄道の複線化工事が必要となっている。第一期計画として、台北・竹南間(57哩)と高雄・台南間(28.8哩)の複線化を実施する。これらの区間は貨物輸送が最も輻輳する箇所である。工事費1,400万3千円のうち、1,353万6千円を公債で賄う計画である。また、台湾電力株式会社所有の二水停車場から外車埕までの私設鉄道(18哩)を買収する。この広軌鉄道は日月潭の電力工事用に敷設されたが、工事中止に伴い国有化する。買収費用433万1,600円も公債で調達する。これらの公債総額から不用額140万円余を差し引いた金額を増加する。
参照した発言:
第52回帝国議会 衆議院 朝鮮事業公債法改正法律案外二件委員会 第2号