(関東州境界地方ノ警備ニ従事スル関東局及其ノ所属官署ノ職員又ハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給スルノ件)
法令番号: 勅令第三百七號
公布年月日: 大正15年9月16日
法令の形式: 勅令
朕關東州境界地方及南滿洲鐵道附屬地ノ警備ニ從事スル關東廳及其ノ所屬官署ノ職員又ハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給スルノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十五年九月十五日
內閣總理大臣 若槻禮次郞
大藏大臣 片岡直溫
勅令第三百七號
第一條 關東州境界地方及南滿洲鐵道附屬地ノ警備ニ從事スル關東廳及其ノ所屬官署ノ職員ニシテ奏任官以下ノ者警備ニ關スル職務ノ爲傷痍ヲ受ケ之ニ起因シテ三年內ニ死亡シタルトキハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給ス
前項ニ規定スル職員警備ニ關スル職務ノ爲傷痍ヲ受ケ之ニ起因シテ三年內ニ不具癈疾ト爲リタルトキ又ハ健康上ノ危險ヲ顧ミルコト能ハズシテ警備ニ關スル職務ニ從事シ爲ニ疾病ニ罹リ之ニ起因シテ二年內ニ死亡シタルトキハ本人又ハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給スルコトヲ得
第二條 前條ノ一時金ハ同條第一項ニ該當スル者ニ在リテハ二千圓以內、同條第二項ニ該當スル者ニ在リテハ千二百圓以內ニ於テ傷痍疾病又ハ死亡ノ原因、不具癈疾ノ程度、功績其ノ他ノ事情ヲ斟酌シテ關東長官之ヲ定ム
前條第二項ノ規定ニ依リ不具癈疾ニ因ル一時金ヲ受ケタル者其ノ傷痍ニ起因シテ前條第一項ノ規定ニ該當スルニ至リタル場合ニ於テハ其ノ遺族ニ給スベキ一時金ノ額ハ前條第一項ノ規定ニ依ル金額ヨリ旣ニ受ケタル金額ヲ控除シタルモノトス
第三條 本令ニ依リ一時金ヲ給スル場合ニ於テハ巡查看守療治料、給助料及弔祭料給與令第三條第三項但書ノ規定ニ依ル弔祭料ハ之ヲ給セズ
第四條 本令施行ニ關シ必要ナル事項ハ關東長官之ヲ定ム
附 則
本令ハ大正十五年六月一日以後傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リタル者ヨリ之ヲ適用ス
朕関東州境界地方及南満洲鉄道附属地ノ警備ニ従事スル関東庁及其ノ所属官署ノ職員又ハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給スルノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十五年九月十五日
内閣総理大臣 若槻礼次郎
大蔵大臣 片岡直温
勅令第三百七号
第一条 関東州境界地方及南満洲鉄道附属地ノ警備ニ従事スル関東庁及其ノ所属官署ノ職員ニシテ奏任官以下ノ者警備ニ関スル職務ノ為傷痍ヲ受ケ之ニ起因シテ三年内ニ死亡シタルトキハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給ス
前項ニ規定スル職員警備ニ関スル職務ノ為傷痍ヲ受ケ之ニ起因シテ三年内ニ不具廃疾ト為リタルトキ又ハ健康上ノ危険ヲ顧ミルコト能ハズシテ警備ニ関スル職務ニ従事シ為ニ疾病ニ罹リ之ニ起因シテ二年内ニ死亡シタルトキハ本人又ハ其ノ遺族ニ一時金ヲ給スルコトヲ得
第二条 前条ノ一時金ハ同条第一項ニ該当スル者ニ在リテハ二千円以内、同条第二項ニ該当スル者ニ在リテハ千二百円以内ニ於テ傷痍疾病又ハ死亡ノ原因、不具廃疾ノ程度、功績其ノ他ノ事情ヲ斟酌シテ関東長官之ヲ定ム
前条第二項ノ規定ニ依リ不具廃疾ニ因ル一時金ヲ受ケタル者其ノ傷痍ニ起因シテ前条第一項ノ規定ニ該当スルニ至リタル場合ニ於テハ其ノ遺族ニ給スベキ一時金ノ額ハ前条第一項ノ規定ニ依ル金額ヨリ既ニ受ケタル金額ヲ控除シタルモノトス
第三条 本令ニ依リ一時金ヲ給スル場合ニ於テハ巡査看守療治料、給助料及弔祭料給与令第三条第三項但書ノ規定ニ依ル弔祭料ハ之ヲ給セズ
第四条 本令施行ニ関シ必要ナル事項ハ関東長官之ヲ定ム
附 則
本令ハ大正十五年六月一日以後傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リタル者ヨリ之ヲ適用ス