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(徴兵事務条例中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百三十號
公布年月日: 大正15年6月28日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
徴兵事務条例
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕徵兵事務條例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十五年六月二十六日
內閣總理大臣 若槻禮次郞
陸軍大臣 宇垣一成
內務大臣 濱口雄幸
勅令第二百三十號
徵兵事務條例中左ノ通改正ス
第一條
本令中市又ハ市長ニ關スル規定ハ東京市、京都市、大阪市及名古屋市ニ於テハ本令ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外區又ハ區長ニ、町村又ハ町村長ニ關スル規定ハ町村又ハ町村長ニ準スヘキモノニ之ヲ適用ス
第三條ニ左ノ二項ヲ加フ
徵募區ハ必要ニ應シ之ヲ檢查區ニ分ツコトヲ得
徵募區及檢查區ノ區域ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第四條
削除
第五條
削除
第十條
聯隊區徵兵官ハ聯隊區內道府縣每ニ左ノ區分ニ從ヒ聯隊區司令官、當該府縣ノ兵事ニ關スル事務ヲ分掌スル書記官又ハ地方事務官(以下之ヲ兵事官ト稱ス)、支廳長、市長及區長ヲ以テ之ニ充テ聯隊區司令官ヲ首座トシ徵募事務ヲ執行ス但シ第四號ニ揭クル聯隊區徵兵官ニ在リテハ抽籤事務ヲ行ハス
一
支廳長ノ管轄區域以外及市以外ノ區域ニ於テハ聯隊區司令官及兵事官
二
支廳長ノ管轄區域ニ於テハ聯隊區司令官及支廳長
三
市(第一條ノ市ヲ除ク)ニ於テハ聯隊區司令官及市長
四
第一條ノ市ノ區ニ於テハ聯隊區司令官及區長
第十一條
聯隊區聯合徵兵官ハ第一條ノ市(市カ二以上ノ聯隊區ニ分屬スルトキハ其ノ分屬スル部分)ニ之ヲ置キ聯隊區司令官、市長及區長ヲ以テ之ニ充テ聯隊區司令官ヲ首座トシ抽籤事務ヲ執行ス
第十二條
前二條ノ徵兵官事故アルトキハ聯隊區司令官ニ在リテハ師團長ノ指名スル其ノ部下ノ將校、兵事官ニ在リテハ地方長官ノ指名スル其ノ部下ノ官吏、支廳長市長又ハ區長ニ在リテハ其ノ職務ヲ代理スル者徵兵官ノ職務ヲ代理ス
府縣カ二以上ノ聯隊區ニ分屬スルトキ又ハ第十八條ノ規定ニ依リ師團長カ其ノ部下ノ佐官ヲシテ聯隊區司令官ノ職務ヲ代理セシムルトキハ地方長官ハ其ノ部下ノ官吏ヲシテ聯隊區徵兵官タル兵事官ノ職務ヲ代理セシムルコトヲ得
第十四條中「陸軍二三等軍醫」ヲ「陸軍一二三等軍醫」ニ、第五項ヲ左ノ如ク改ム
前二項ノ規定ニ依リ陸軍一等軍醫ヲ以テ聯隊區徵兵副醫官ニ充ツルハ聯隊區徵兵醫官カ陸軍三等軍醫正ナルトキ又ハ聯隊區徵兵副醫官タルヘキ者カ聯隊區徵兵醫官ヨリ後任ナルトキニ限ル
第十八條中「陸軍大臣ノ認可ヲ受ケ」ヲ削ル
第十九條
徵兵署ニ事務員ヲ置キ庶務ニ從事セシム
前項ノ事務員ハ陸軍下士又ハ同判任文官及道府縣市(第一條ノ市ニ於テハ市及區)ノ官吏吏員ヲ以テ之ニ充ツ
地方長官ハ必要アル場合ニ於テハ町村長ニ命シ當該町村ノ吏員ヲシテ第一項ニ規定スル事務員ノ職務ヲ補助セシムルコトヲ得
第二十三條中「第五條ノ市」ヲ「第一條ノ市」ニ改ム
第二十八條中「郡市長」ヲ「兵事官、支廳長又ハ市長」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
兵事官及支廳長ハ必要アル場合ニ於テハ徵兵署ヲ開設スル地ノ町村長ニ前項ノ徵兵署ニ於ケル身體檢査ノ準備ヲ命スルコトヲ得
第三十一條中「第五條ノ市」ヲ「第一條ノ市」ニ改ム
第六十五條及第六十六條ヲ削リ第六十七條ヲ第六十五條トス
附 則
本令ハ大正十五年七月一日ヨリ之ヲ施行ス
朕徴兵事務条例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十五年六月二十六日
内閣総理大臣 若槻礼次郎
陸軍大臣 宇垣一成
内務大臣 浜口雄幸
勅令第二百三十号
徴兵事務条例中左ノ通改正ス
第一条
本令中市又ハ市長ニ関スル規定ハ東京市、京都市、大阪市及名古屋市ニ於テハ本令ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外区又ハ区長ニ、町村又ハ町村長ニ関スル規定ハ町村又ハ町村長ニ準スヘキモノニ之ヲ適用ス
第三条ニ左ノ二項ヲ加フ
徴募区ハ必要ニ応シ之ヲ検査区ニ分ツコトヲ得
徴募区及検査区ノ区域ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第四条
削除
第五条
削除
第十条
連隊区徴兵官ハ連隊区内道府県毎ニ左ノ区分ニ従ヒ連隊区司令官、当該府県ノ兵事ニ関スル事務ヲ分掌スル書記官又ハ地方事務官(以下之ヲ兵事官ト称ス)、支庁長、市長及区長ヲ以テ之ニ充テ連隊区司令官ヲ首座トシ徴募事務ヲ執行ス但シ第四号ニ掲クル連隊区徴兵官ニ在リテハ抽籤事務ヲ行ハス
一
支庁長ノ管轄区域以外及市以外ノ区域ニ於テハ連隊区司令官及兵事官
二
支庁長ノ管轄区域ニ於テハ連隊区司令官及支庁長
三
市(第一条ノ市ヲ除ク)ニ於テハ連隊区司令官及市長
四
第一条ノ市ノ区ニ於テハ連隊区司令官及区長
第十一条
連隊区連合徴兵官ハ第一条ノ市(市カ二以上ノ連隊区ニ分属スルトキハ其ノ分属スル部分)ニ之ヲ置キ連隊区司令官、市長及区長ヲ以テ之ニ充テ連隊区司令官ヲ首座トシ抽籤事務ヲ執行ス
第十二条
前二条ノ徴兵官事故アルトキハ連隊区司令官ニ在リテハ師団長ノ指名スル其ノ部下ノ将校、兵事官ニ在リテハ地方長官ノ指名スル其ノ部下ノ官吏、支庁長市長又ハ区長ニ在リテハ其ノ職務ヲ代理スル者徴兵官ノ職務ヲ代理ス
府県カ二以上ノ連隊区ニ分属スルトキ又ハ第十八条ノ規定ニ依リ師団長カ其ノ部下ノ佐官ヲシテ連隊区司令官ノ職務ヲ代理セシムルトキハ地方長官ハ其ノ部下ノ官吏ヲシテ連隊区徴兵官タル兵事官ノ職務ヲ代理セシムルコトヲ得
第十四条中「陸軍二三等軍医」ヲ「陸軍一二三等軍医」ニ、第五項ヲ左ノ如ク改ム
前二項ノ規定ニ依リ陸軍一等軍医ヲ以テ連隊区徴兵副医官ニ充ツルハ連隊区徴兵医官カ陸軍三等軍医正ナルトキ又ハ連隊区徴兵副医官タルヘキ者カ連隊区徴兵医官ヨリ後任ナルトキニ限ル
第十八条中「陸軍大臣ノ認可ヲ受ケ」ヲ削ル
第十九条
徴兵署ニ事務員ヲ置キ庶務ニ従事セシム
前項ノ事務員ハ陸軍下士又ハ同判任文官及道府県市(第一条ノ市ニ於テハ市及区)ノ官吏吏員ヲ以テ之ニ充ツ
地方長官ハ必要アル場合ニ於テハ町村長ニ命シ当該町村ノ吏員ヲシテ第一項ニ規定スル事務員ノ職務ヲ補助セシムルコトヲ得
第二十三条中「第五条ノ市」ヲ「第一条ノ市」ニ改ム
第二十八条中「郡市長」ヲ「兵事官、支庁長又ハ市長」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
兵事官及支庁長ハ必要アル場合ニ於テハ徴兵署ヲ開設スル地ノ町村長ニ前項ノ徴兵署ニ於ケル身体検査ノ準備ヲ命スルコトヲ得
第三十一条中「第五条ノ市」ヲ「第一条ノ市」ニ改ム
第六十五条及第六十六条ヲ削リ第六十七条ヲ第六十五条トス
附 則
本令ハ大正十五年七月一日ヨリ之ヲ施行ス
本文
詳細・沿革