(町村制中改正法律)
法令番号: 法律第七十五號
公布年月日: 大正15年6月24日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル町村制中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十五年六月二十四日
內閣總理大臣 若槻禮次郞
內務大臣 濱口雄幸
法律第七十五號
町村制中左ノ通改正ス
第三條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ場合ニ於テ財產アルトキハ其ノ處分ハ關係アル市町村會ノ意見ヲ徵シ府縣參事會ノ議決ヲ經テ府縣知事之ヲ定ム
第五條 町村ノ名稱ヲ變更セムトスルトキ、村ヲ町ト爲シ若ハ町ヲ村ト爲サムトスルトキ又ハ町村役場ノ位置ヲ定メ若ハ之ヲ變更セムトスルトキハ町村ハ府縣知事ノ許可ヲ受クヘシ
第七條 帝國臣民タル年齡二十五年以上ノ男子ニシテ二年以來町村住民タル者ハ其ノ町村公民トス但シ左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ此ノ限ニ在ラス
一 禁治產者及準禁治產者
二 破產者ニシテ復權ヲ得サル者
三 貧困ニ因リ生活ノ爲公私ノ救助ヲ受ケ又ハ扶助ヲ受クル者
四 一定ノ住居ヲ有セサル者
五 六年ノ懲役又ハ禁錮以上ノ刑ニ處セラレタル者
六 刑法第二編第一章、第三章、第九章、第十六章乃至第二十一章、第二十五章又ハ第三十六章乃至第三十九章ニ揭クル罪ヲ犯シ六年未滿ノ懲役ノ刑ニ處セラレ其ノ執行ヲ終リ又ハ執行ヲ受クルコトナキニ至リタル後其ノ刑期ノ二倍ニ相當スル期間ヲ經過スルニ至ル迄ノ者但シ其ノ期間五年ヨリ短キトキハ五年トス
七 六年未滿ノ禁錮ノ刑ニ處セラレ又ハ前號ニ揭クル罪以外ノ罪ヲ犯シ六年未滿ノ懲役ノ刑ニ處セラレ其ノ執行ヲ終リ又ハ執行ヲ受クルコトナキニ至ル迄ノ者
町村ハ前項二年ノ制限ヲ特免スルコトヲ得
第一項二年ノ期間ハ市町村ノ廢置分合又ハ境界變更ノ爲中斷セラルルコトナシ
第八條第二項中「町村ハ一年以上四年以下其ノ町村公民權ヲ停止シ場合ニ依リ其ノ停止期間以內其ノ者ノ負擔スヘキ町村稅ノ十分ノ一以上四分ノ一以下ヲ增課スルコトヲ得」ヲ「町村ハ一年以上四年以下其ノ町村公民權ヲ停止スルコトヲ得」ニ改ム
第九條 陸海軍軍人ニシテ現役中ノ者(未タ入營セサル者及歸休下士官兵ヲ除ク)及戰時若ハ事變ニ際シ召集中ノ者ハ町村ノ公務ニ參與スルコトヲ得ス兵籍ニ編入セラレタル學生生徒(勅令ヲ以テ定ムル者ヲ除ク)及志願ニ依リ國民軍ニ編入セラレタル者亦同シ
第十一條第二項中左ノ如ク改ム
一 削除
二 人口五千未滿ノ町村 十二人
同條第四項中「內務大臣」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第十二條中「第九條第三項ノ場合ニ當ル者」ヲ「第九條ノ規定ニ該當スル者」ニ改ム
第十三條 削除
第十四條 特別ノ事情アルトキハ町村ハ區劃ヲ定メテ投票分會ヲ設クルコトヲ得
第十五條 選擧權ヲ有スル町村公民ハ被選擧權ヲ有ス
在職ノ檢事、警察官吏及收稅官吏ハ被選擧權ヲ有セス
選擧事務ニ關係アル官吏及町村ノ有給吏員ハ其ノ關係區域內ニ於テ被選擧權ヲ有セス
町村ノ有給ノ吏員敎員其ノ他ノ職員ニシテ在職中ノ者ハ其ノ町村ノ町村會議員ト相兼ヌルコトヲ得ス
第十六條第三項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項但書ノ場合ニ於テ闕員ノ數解任ヲ要スル者ノ數ニ滿チサルトキハ其ノ不足ノ員數ニ付町村長抽籤シテ解任スヘキ者ヲ定メ闕員ノ數解任ヲ要スル者ノ數ヲ超ユルトキハ解任ヲ要スル者ニ充ツヘキ闕員ハ最モ先ニ闕員ト爲リタル者ヨリ順次之ニ充テ闕員ト爲リタル時同シキトキハ町村長抽籤シテ之ヲ定ム
第十七條 町村會議員中闕員ヲ生シタルトキハ三月以內ニ補闕選擧ヲ行フヘシ但シ第二十七條第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者ニシテ當選者ト爲ラサリシ者アルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ當選者ヲ定ムヘシ此ノ場合ニ於テハ第三十條第三項及第四項ノ規定ヲ準用ス
第三十條第五項及第六項ノ規定ハ補闕選擧ニ之ヲ準用ス
補闕議員ハ其ノ前任者ノ殘任期間在任ス
第十八條 町村長ハ每年九月十五日ノ現在ニ依リ選擧人名簿ヲ調製スヘシ
選擧人名簿ニハ選擧人ノ氏名、住所及生年月日等ヲ記載スヘシ
第十八條ノ二 町村長ハ十一月五日ヨリ十五日間町村役場又ハ其ノ指定シタル場所ニ於テ選擧人名簿ヲ關係者ノ縱覽ニ供スヘシ
町村長ハ縱覽開始ノ日前三日目迄ニ縱覽ノ場所ヲ告示スヘシ
第十八條ノ三 選擧人名簿ニ關シ關係者ニ於テ異議アルトキハ縱覽期間內ニ之ヲ町村長ニ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ町村長ハ縱覽期間滿了後三日以內ニ之ヲ町村會ノ決定ニ付スヘシ町村會ハ其ノ送付ヲ受ケタル日ヨリ十日以內ニ之ヲ決定スヘシ
前項ノ決定ニ不服アル者ハ府縣參事會ニ訴願シ其ノ裁決又ハ第三項ノ裁決ニ不服アル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第一項ノ決定及前項ノ裁決ニ付テハ町村長ヨリモ訴願又ハ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
前二項ノ裁決ニ付テハ府縣知事ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第十八條ノ四 選擧人名簿ハ十二月二十五日ヲ以テ確定ス
選擧人名簿ハ次年ノ十二月二十四日迄之ヲ据置クヘシ
前條ノ場合ニ於テ決定若ハ裁決確定シ又ハ判決アリタルニ依リ名簿ノ修正ヲ要スルトキハ町村長ハ直ニ之ヲ修正スヘシ
選擧人名簿ヲ修正シタルトキハ町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ告示スヘシ
投票分會ヲ設クルトキハ町村長ハ確定名簿ニ依リ分會ノ區劃每ニ名簿ノ抄本ヲ調製スヘシ
第十八條ノ五 第十八條ノ三ノ場合ニ於テ決定若ハ裁決確定シ又ハ判決アリタルニ依リ選擧人名簿無效ト爲リタルトキハ更ニ名簿ヲ調製スヘシ
天災事變等ノ爲必要アルトキハ更ニ名簿ヲ調製スヘシ
前二項ノ規定ニ依ル名簿ノ調製、縱覽、確定及異議申立ニ對スル町村會ノ決定ニ關スル期日及期間ハ府縣知事ノ定ムル所ニ依ル
町村ノ廢置分合又ハ境界變更アリタル場合ニ於テ名簿ニ關シ其ノ分合其ノ他必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十九條 町村長ハ選擧ノ期日前七日目迄ニ選擧會場(投票分會場ヲ含ム以下之ニ同シ)、投票ノ日時及選擧スヘキ議員數ヲ告示スヘシ投票分會ヲ設クル場合ニ於テハ併セテ其ノ區劃ヲ告示スヘシ
投票分會ノ投票ハ選擧會ト同日時ニ之ヲ行フ
天災事變等ノ爲投票ヲ行フコト能ハサルトキ又ハ更ニ投票ヲ行フノ必要アルトキハ町村長ハ其ノ投票ヲ行フヘキ選擧會又ハ投票分會ノミニ付更ニ期日ヲ定メ投票ヲ行ハシムヘシ此ノ場合ニ於テ選擧會場及投票ノ日時ハ選擧ノ期日前五日目迄ニ之ヲ告示スヘシ
第二十條第二項乃至第四項ヲ左ノ如ク改ム
町村長ハ選擧人名簿ニ登錄セラレタル者ノ中ヨリ二人乃至四人ノ選擧立會人ヲ選任スヘシ
投票分會ハ町村長ノ指名シタル吏員投票分會長ト爲リ之ヲ開閉シ其ノ取締ニ任ス
町村長ハ分會ノ區劃內ニ於ケル選擧人名簿ニ登錄セラレタル者ノ中ヨリ二人乃至四人ノ投票立會人ヲ選任スヘシ
選擧立會人及投票立會人ハ名譽職トス
第二十一條中「分會長」ヲ「投票分會長」ニ改ム
第二十二條第五項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
投票ニ關スル記載ニ付テハ勅令ヲ以テ定ムル點字ハ之ヲ文字ト看做ス
同條第八項ヲ左ノ如ク改ム
投票分會ニ於テ爲シタル投票ハ投票分會長少クトモ一人ノ投票立會人ト共ニ投票函ノ儘之ヲ選擧長ニ送致スヘシ
第二十二條ノ二 確定名簿ニ登錄セラレサル者ハ投票ヲ爲スコトヲ得ス但シ選擧人名簿ニ登錄セラルヘキ確定裁決書又ハ判決書ヲ所持シ選擧ノ當日選擧會場ニ到ル者ハ此ノ限ニ在ラス
確定名簿ニ登錄セラレタル者選擧人名簿ニ登錄セラルルコトヲ得サル者ナルトキハ投票ヲ爲スコトヲ得ス選擧ノ當日選擧權ヲ有セサル者ナルトキ亦同シ
第二十二條ノ三 投票ノ拒否ハ選擧立會人又ハ投票立會人之ヲ決定ス可否同數ナルトキハ選擧長又ハ投票分會長之ヲ決スヘシ
投票分會ニ於テ投票拒否ノ決定ヲ受ケタル選擧人不服アルトキハ投票分會長ハ假ニ投票ヲ爲サシムヘシ
前項ノ投票ハ選擧人ヲシテ之ヲ封筒ニ入レ封緘シ表面ニ自ラ其ノ氏名ヲ記載シ投函セシムヘシ
投票分會長又ハ投票立會人ニ於テ異議アル選擧人ニ對シテモ亦前二項ニ同シ
第二十四條 町村長ハ豫メ開票ノ日時ヲ告示スヘシ
第二十四條ノ二 選擧長ハ投票ノ日又ハ其ノ翌日(投票分會ヲ設ケタルトキハ總テノ投票函ノ送致ヲ受ケタル日又ハ其ノ翌日)選擧立會人立會ノ上投票函ヲ開キ投票ノ總數ト投票人ノ總數トヲ計算スヘシ
前項ノ計算終リタルトキハ選擧長ハ先ツ第二十二條ノ三第二項及第四項ノ投票ヲ調査スヘシ其ノ投票ノ受理如何ハ選擧立會人之ヲ決定ス可否同數ナルトキハ選擧長之ヲ決スヘシ
選擧長ハ選擧立會人ト共ニ投票ヲ點檢スヘシ
天災事變等ノ爲開票ヲ行フコト能ハサルトキハ町村長ハ更ニ開票ノ期日ヲ定ムヘシ此ノ場合ニ於テ選擧會場ノ變更ヲ要スルトキハ豫メ更ニ其ノ場所ヲ告示スヘシ
第二十四條ノ三 選擧人ハ其ノ選擧會ノ參觀ヲ求ムルコトヲ得但シ開票開始前ハ此ノ限ニ在ラス
第二十四條ノ四 特別ノ事情アルトキハ町村ハ府縣知事ノ許可ヲ得區劃ヲ定メテ開票分會ヲ設クルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ開票分會ヲ設クル場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十六條第一項中「投票ノ拒否及效力」ヲ「投票ノ效力」ニ改メ同條第二項ヲ削ル
第二十七條第一項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ議員ノ定數ヲ以テ有效投票ノ總數ヲ除シテ得タル數ノ六分ノ一以上ノ得票アルコトヲ要ス
第二十七條ノ二 當選者選擧ノ期日後ニ於テ被選擧權ヲ有セサルニ至リタルトキハ當選ヲ失フ
第二十八條 選擧長ハ選擧錄ヲ作リ選擧會ニ關スル顚末ヲ記載シ之ヲ朗讀シ二人以上ノ選擧立會人ト共ニ之ニ署名スヘシ
投票分會長ハ投票錄ヲ作リ投票ニ關スル顚末ヲ記載シ之ヲ朗讀シ二人以上ノ投票立會人ト共ニ之ニ署名スヘシ
投票分會長ハ投票函ト同時ニ投票錄ヲ選擧長ニ送致スヘシ
選擧錄及投票錄ハ投票、選擧人名簿其ノ他ノ關係書類ト共ニ議員ノ任期間町村長ニ於テ之ヲ保存スヘシ
第二十九條第一項ヲ左ノ如ク、第三項中「第十五條第二項ニ揭ケサル官吏」ヲ「官吏」ニ改ム
當選者定マリタルトキハ町村長ハ直ニ當選者ニ當選ノ旨ヲ告知シ同時ニ當選者ノ住所氏名ヲ告示シ且選擧錄ノ寫(投票錄アルトキハ併セテ投票錄ノ寫)ヲ添ヘ之ヲ府縣知事ニ報告スヘシ當選者ナキトキハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ且選擧錄ノ寫(投票錄アルトキハ併セテ投票錄ノ寫)ヲ添ヘ之ヲ府縣知事ニ報告スヘシ
同條ニ左ノ二項ヲ加フ
町村ニ對シ請負ヲ爲シ又ハ町村ニ於テ費用ヲ負擔スル事業ニ付町村長若ハ其ノ委任ヲ受ケタル者ニ對シ請負ヲ爲ス者若ハ其ノ支配人又ハ主トシテ同一ノ行爲ヲ爲ス法人ノ無限責任社員、役員若ハ支配人ニシテ當選シタル者ハ其ノ請負ヲ罷メ又ハ請負ヲ爲ス者ノ支配人若ハ主トシテ同一ノ行爲ヲ爲ス法人ノ無限責任社員、役員若ハ支配人タルコトナキニ至ルニ非サレハ當選ニ應スルコトヲ得ス第二項ノ期限前ニ其ノ旨ヲ町村長ニ申立テサルトキハ其ノ當選ヲ辭シタルモノト看做ス
前項ノ役員トハ取締役、監査役及之ニ準スヘキ者竝淸算人ヲ謂フ
第三十條 當選者左ニ揭クル事由ノ一ニ該當スルトキハ三月以內ニ更ニ選擧ヲ行フヘシ但シ第二項ノ規定ニ依リ更ニ選擧ヲ行フコトナクシテ當選者ヲ定メ得ル場合ハ此ノ限ニ在ラス
一 當選ヲ辭シタルトキ
二 第二十七條ノ二ノ規定ニ依リ當選ヲ失ヒタルトキ
三 死亡者ナルトキ
四 選擧ニ關スル犯罪ニ依リ刑ニ處セラレ其ノ當選無效ト爲リタルトキ但シ同一人ニ關シ前各號ノ事由ニ依ル選擧又ハ補闕選擧ノ告示ヲ爲シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ事由前條第二項若ハ第四項ノ規定ニ依ル期限前ニ生シタル場合ニ於テ第二十七條第一項但書ノ得票者ニシテ當選者ト爲ラサリシ者アルトキ又ハ其ノ期限經過後ニ生シタル場合ニ於テ第二十七條第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者ニシテ當選者ト爲ラサリシ者アルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ當選者ヲ定ムヘシ
前項ノ場合ニ於テ第二十七條第一項但書ノ得票者ニシテ當選者ト爲ラサリシ者選擧ノ期日後ニ於テ被選擧權ヲ有セサルニ至リタルトキハ之ヲ當選者ト定ムルコトヲ得ス
第二項ノ場合ニ於テハ町村長ハ豫メ選擧會ノ場所及日時ヲ告示スヘシ
第一項ノ期間ハ第三十三條第八項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選擧ヲ行フコトヲ得サル事由已ミタル日ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第一項ノ事由議員ノ任期滿了前六月以內ニ生シタルトキハ第一項ノ選擧ハ之ヲ行ハス但シ議員ノ數其ノ定數ノ三分ノ二ニ滿チサルニ至リタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第三十一條第一項ヲ削リ第二項中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
當選者ナキニ至リタルトキ又ハ當選者其ノ選擧ニ於ケル議員ノ定數ニ達セサルニ至リタルトキハ町村長ハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ併セテ之ヲ府縣知事ニ報告スヘシ
第三十二條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ當選ニ異動ヲ生スルノ虞ナキ者ヲ區分シ得ルトキハ其ノ者ニ限リ當選ヲ失フコトナシ
第三十三條第一項中「第三十一條第二項」ヲ「第二十九條第一項又ハ第三十一條第二項」ニ、同條第三項ヲ左ノ如ク改ム
府縣知事ハ選擧又ハ當選ノ效力ニ關シ異議アルトキハ選擧ニ關シテハ第二十九條第一項ノ報告ヲ受ケタル日ヨリ、當選ニ關シテハ第二十九條第一項又ハ第三十一條第二項ノ報告ヲ受ケタル日ヨリ二十日以內ニ之ヲ府縣參事會ノ決定ニ付スルコトヲ得
同條第四項中「處分」ヲ「決定」ニ、同條第五項乃至第七項ヲ左ノ如ク、第八項中「第三十四條第三項」ヲ「第三十四條第一項若ハ第三項」ニ改メ同條第九項中「處分、」ヲ削ル
第二項若ハ第六項ノ裁決又ハ第三項ノ決定ニ不服アル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第一項ノ決定ニ付テハ町村長ヨリモ訴願ヲ提起スルコトヲ得
第二項若ハ前項ノ裁決又ハ第三項ノ決定ニ付テハ府縣知事又ハ町村長ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第三十四條 選擧無效ト確定シタルトキハ三月以內ニ更ニ選擧ヲ行フヘシ
當選無效ト確定シタルトキハ直ニ選擧會ヲ開キ更ニ當選者ヲ定ムヘシ此ノ場合ニ於テハ第三十條第三項及第四項ノ規定ヲ準用ス
當選者ナキトキ、當選者ナキニ至リタルトキ又ハ當選者其ノ選擧ニ於ケル議員ノ定數ニ達セサルトキ若ハ定數ニ達セサルニ至リタルトキハ三月以內ニ更ニ選擧ヲ行フヘシ
第三十條第五項及第六項ノ規定ハ第一項及前項ノ選擧ニ之ヲ準用ス
第三十五條第一項ヲ左ノ如ク改メ第二項中「被選擧權ヲ有セサル者」ノ下ニ「又ハ第二十九條第五項ニ揭クル者」ヲ加フ
町村會議員被選擧權ヲ有セサル者ナルトキ又ハ第二十九條第五項ニ揭クル者ナルトキハ其ノ職ヲ失フ其ノ被選擧權ノ有無又ハ第二十九條第五項ニ揭クル者ニ該當スルヤ否ハ町村會議員カ左ノ各號ノ一ニ該當スルニ因リ被選擧權ヲ有セサル場合ヲ除クノ外町村會之ヲ決定ス
一 禁治產者又ハ準禁治產者ト爲リタルトキ
二 破產者ト爲リタルトキ
三 禁錮以上ノ刑ニ處セラレタルトキ
四 選擧ニ關スル犯罪ニ依リ罰金ノ刑ニ處セラレタルトキ
第三十六條中「第十八條」ヲ「第十八條ノ三」ニ改メ「郡長ノ處分ハ郡長、」ヲ削ル
第三十六條ノ二 町村會議員ノ選擧ニ付テハ衆議院議員選擧法第九十一條、第九十二條、第九十八條、第九十九條第二項、第百條及第百四十二條ノ規定ヲ準用ス
第三十八條第一項中「郡長ハ府縣知事ノ許可ヲ得テ」ヲ「府縣知事ハ」ニ改ム
第四十五條中「年長ノ議員議長ノ職務ヲ代理ス年齡同シキトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ定ム」ヲ「臨時ニ議員中ヨリ假議長ヲ選擧スヘシ」ニ改メ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
前項假議長ノ選擧ニ付テハ年長ノ議員議長ノ職務ヲ代理ス年齡同シキトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ定ム
特別ノ事情アル町村ニ於テハ第一項ノ規定ニ拘ラス町村條例ヲ以テ町村會ノ選擧ニ依ル議長及其ノ代理者一人ヲ置クコトヲ得此ノ場合ニ於テハ市制第四十八條及第四十九條ノ規定ヲ準用ス
第四十七條第三項中「開會ノ日ヨリ少クトモ三日前」ヲ「開會ノ日前三日目迄」ニ、同條第四項中「三日前迄」ヲ「會議ニ付スル日前三日目迄」ニ改ム
第四十九條ニ左ノ一項ヲ加フ
議長ハ其ノ職務ヲ行フ場合ニ於テモ之カ爲議員トシテ議決ニ加ハルノ權ヲ失ハス
第五十一條ニ左ノ一項ヲ加フ
連名投票ノ法ヲ用ウル場合ニ於テ過半數ノ投票ヲ得タル者選擧スヘキ定數ヲ超ユルトキハ最多數ヲ得タル者ヨリ順次選擧スヘキ定數ニ至ル迄ノ者ヲ以テ當選者トシ同數者アルトキハ年長者ヲ取リ年齡同シキトキハ議長抽籤シテ之ヲ定ム
第五十二條ニ左ノ一項ヲ加フ
第四十五條第三項ノ町村ニ於ケル町村會ノ會議ニ付テハ前二項ノ規定ニ拘ラス市制第五十六條ノ規定ヲ準用ス
第五十八條ニ左ノ一項ヲ加フ
第四十五條第三項ノ町村ニ於ケル町村會ノ會議ニ付テハ市制第六十二條第三項ノ規定ヲ準用ス
第五十九條第二項中「三日以內出席ヲ停止シ又ハ二圓以下ノ過怠金ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得」ヲ「五日以內出席ヲ停止スル規定ヲ設クルコトヲ得」ニ改ム
第六十四條 有給町村長及有給助役ハ其ノ退職セムトスル日前三十日目迄ニ申立ツルニ非サレハ任期中退職スルコトヲ得ス但シ町村會ノ承認ヲ得タルトキハ此ノ限ニ在ラス
第六十五條 町村長及助役ハ第十五條第二項又ハ第四項ニ揭ケタル職ト兼ヌルコトヲ得ス又其ノ町村ニ對シ請負ヲ爲シ又ハ其ノ町村ニ於テ費用ヲ負擔スル事業ニ付町村長若ハ其ノ委任ヲ受ケタル者ニ對シ請負ヲ爲ス者及其ノ支配人又ハ主トシテ同一ノ行爲ヲ爲ス法人ノ無限責任社員、取締役監査役若ハ之ニ準スヘキ者、淸算人及支配人タルコトヲ得ス
第六十六條第一項中「及有給助役」ヲ削リ「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第六十七條第三項及第四項ヲ削リ第五項ヲ左ノ如ク、第七項中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第六十三條第二項及第四項、第六十五條竝前條第二項ノ規定ハ收入役及副收入役ニ之ヲ準用ス
第六十八條第二項ヲ左ノ如ク改ム
區長及其ノ代理者ハ名譽職トス町村公民中選擧權ヲ有スル者ヨリ町村長ノ推薦ニ依リ町村會之ヲ定ム
第六十九條第二項中「町村會ニ於テ町村會議員又ハ町村公民中選擧權ヲ有スル者ヨリ之ヲ選擧ス」ヲ「町村會議員又ハ町村公民中選擧權ヲ有スル者ヨリ町村長ノ推薦ニ依リ町村會之ヲ定ム」ニ改メ同條第三項中「常設」ヲ削ル
第七十條第一項ヲ左ノ如ク改ム
町村公民ニ限リテ擔任スヘキ職務ニ在ル吏員又ハ職ニ就キタルカ爲町村公民タル者選擧權ヲ有セサルニ至リタルトキハ其ノ職ヲ失フ
第七十四條第四項ヲ左ノ如ク、第六項中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改メ同條第七項中「府縣參事會ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ、同條第八項ヲ及第九項中「及第四項」ヲ削ル
第二項ノ裁決又ハ前項ノ處分ニ不服アル町村長又ハ町村會ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第七十五條第一項中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第七十八條第一項中「郡長ノ許可ヲ得テ」ヲ削ル
第八十條第二項中「町村ハ收入役故障アルトキ之ヲ代理スヘキ吏員ヲ定メ郡長ノ認可ヲ受クヘシ」ヲ「町村會ハ町村長ノ推薦ニ依リ收入役故障アルトキ之ヲ代理スヘキ吏員ヲ定ムヘシ」ニ改メ同條第四項中「郡長ノ許可ヲ得テ」ヲ削ル
第八十七條第二項中「前項ノ異議ハ」ヲ「前項ノ異議ノ申立アリタルトキハ町村長ハ七日以內ニ」ニ改ム
第百一條ノ二 町村ハ公益上其ノ他ノ事由ニ因リ課稅ヲ不適當トスル場合ニ於テハ命令ノ定ムル所ニ依リ町村稅ヲ課セサルコトヲ得
第百六條第五項中「郡長ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ削ル
第百九條第一項中「其ノ條例中ニハ五圓以下ノ過料ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得」ヲ削リ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
詐僞其ノ他ノ不正ノ行爲ニ依リ使用料ノ徵收ヲ免レ又ハ町村稅ヲ逋脫シタル者ニ付テハ町村條例ヲ以テ其ノ徵收ヲ免レ又ハ逋脫シタル金額ノ三倍ニ相當スル金額(其ノ金額五圓未滿ナルトキハ五圓)以下ノ過料ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得
前項ニ定ムルモノヲ除クノ外使用料、手數料及町村稅ノ賦課徵收ニ關シテハ町村條例ヲ以テ五圓以下ノ過料ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得財產又ハ營造物ノ使用ニ關シ亦同シ
第百十條第三項中「前二項ノ異議ハ」ヲ「前二項ノ異議ノ申立アリタルトキハ町村長ハ七日以內ニ」ニ改ム
第百十一條第六項中「前三項ノ處分ヲ受ケタル者其ノ處分ニ不服アルトキハ」ヲ「前三項ノ處分ニ不服アル者ハ」ニ改ム
第百十七條中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第百二十二條第一項中「六月三十日」ヲ「五月三十一日」ニ、同條第三項中「第八項」ヲ「第五項」ニ、同條第四項中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第百二十五條中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改ム
第百二十七條中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ、「府縣知事」ヲ「內務大臣」ニ改ム
第百二十九條第三項、第百三十條第三項、第百三十一條第三項及第百三十三條第二項中「內務大臣ノ許可ヲ得」ヲ削ル
第百三十四條第一項中「府縣知事ノ許可ヲ受クヘシ」ヲ「之ヲ定ム」ニ改メ同條第二項中「內務大臣ノ許可ヲ得」ヲ削ル
第百三十五條第一項中「前條第一項」ヲ「前條第二項」ニ、同條第三項中「前項ノ異議ハ」ヲ「前項ノ異議ノ申立アリタルトキハ組合ノ管理者ハ七日以內ニ」ニ改ム
第百三十七條 町村ハ第一次ニ於テ府縣知事之ヲ監督シ第二次ニ於テ內務大臣之ヲ監督ス
第百三十八條中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改メ「府縣知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ削ル
第百四十條第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
決定書又ハ裁決書ノ交付ヲ受ケサル者ニ關シテハ前二項ノ期間ハ告示ノ日ヨリ之ヲ起算ス
第百四十條ノ二 異議ノ決定ハ本法中別ニ期間ヲ定メタルモノヲ除クノ外其ノ決定ニ付セラレタル日ヨリ三月以內ニ之ヲ爲スヘシ
府縣參事會訴願ヲ受理シタルトキハ其ノ日ヨリ三月以內ニ之ヲ裁決スヘシ
第百四十三條第一項及第二項中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ改メ同條第三項中「府縣知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ削ル
第百四十五條 町村條例ヲ設ケ又ハ改正セムトスルトキハ內務大臣ノ許可ヲ受クヘシ
第百四十六條第四號中「手數料及加入金」ヲ削ル
第百四十七條中「郡長」ヲ「府縣知事」ニ、同條中左ノ如ク改ム
一 町村條例ヲ廢止スル事
二 基本財產及特別基本財產竝林野ノ處分ニ關スル事
五 手數料及加入金ヲ新設シ增額シ又ハ變更スル事
第百五十條第一項中「又ハ郡長」ヲ、同條第四項中「郡長ノ處分ニ付テハ府縣知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキ又ハ府縣知事ノ處分ニ付テハ」ヲ削ル
第百五十二條 削除
第百五十三條ノ二ヲ削ル
第百五十六條ノ二 本法中官吏ニ關スル規定ハ待遇官吏ニ之ヲ適用ス
附 則
本法中公民權及議員選擧ニ關スル規定ハ次ノ總選擧ヨリ之ヲ施行シ其ノ他ノ規定ノ施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十八條ノ規定ニ依リ町村會ヲ設ケサル町村ニ付テハ本法ノ施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
次ノ總選擧ニ至ル迄ノ間從前ノ第十四條、第十七條、第十八條、第三十一條、第三十三條及第三十六條ノ規定ニ依リ難キ事項ニ付テハ勅令ヲ以テ特別ノ規定ヲ設クルコトヲ得
本法ニ依リ初テ議員ヲ選擧スル場合ニ於テ必要ナル選擧人名簿ニ關シ第十八條乃至第十八條ノ五ニ規定スル期日又ハ期間ニ依リ難キトキハ命令ヲ以テ別ニ其ノ期日又ハ期間ヲ定ム但シ其ノ選擧人名簿ハ次ノ選擧人名簿確定迄其ノ效力ヲ有ス
本法施行ノ際大正十四年法律第四十七號衆議院議員選擧法未タ施行セラレサル場合ニ於テハ本法ノ適用ニ付テハ同法ハ旣ニ施行セラレタルモノト看做ス
本法施行ノ際必要ナル規定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル町村制中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十五年六月二十四日
内閣総理大臣 若槻礼次郎
内務大臣 浜口雄幸
法律第七十五号
町村制中左ノ通改正ス
第三条第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ場合ニ於テ財産アルトキハ其ノ処分ハ関係アル市町村会ノ意見ヲ徴シ府県参事会ノ議決ヲ経テ府県知事之ヲ定ム
第五条 町村ノ名称ヲ変更セムトスルトキ、村ヲ町ト為シ若ハ町ヲ村ト為サムトスルトキ又ハ町村役場ノ位置ヲ定メ若ハ之ヲ変更セムトスルトキハ町村ハ府県知事ノ許可ヲ受クヘシ
第七条 帝国臣民タル年齢二十五年以上ノ男子ニシテ二年以来町村住民タル者ハ其ノ町村公民トス但シ左ノ各号ノ一ニ該当スル者ハ此ノ限ニ在ラス
一 禁治産者及準禁治産者
二 破産者ニシテ復権ヲ得サル者
三 貧困ニ因リ生活ノ為公私ノ救助ヲ受ケ又ハ扶助ヲ受クル者
四 一定ノ住居ヲ有セサル者
五 六年ノ懲役又ハ禁錮以上ノ刑ニ処セラレタル者
六 刑法第二編第一章、第三章、第九章、第十六章乃至第二十一章、第二十五章又ハ第三十六章乃至第三十九章ニ掲クル罪ヲ犯シ六年未満ノ懲役ノ刑ニ処セラレ其ノ執行ヲ終リ又ハ執行ヲ受クルコトナキニ至リタル後其ノ刑期ノ二倍ニ相当スル期間ヲ経過スルニ至ル迄ノ者但シ其ノ期間五年ヨリ短キトキハ五年トス
七 六年未満ノ禁錮ノ刑ニ処セラレ又ハ前号ニ掲クル罪以外ノ罪ヲ犯シ六年未満ノ懲役ノ刑ニ処セラレ其ノ執行ヲ終リ又ハ執行ヲ受クルコトナキニ至ル迄ノ者
町村ハ前項二年ノ制限ヲ特免スルコトヲ得
第一項二年ノ期間ハ市町村ノ廃置分合又ハ境界変更ノ為中断セラルルコトナシ
第八条第二項中「町村ハ一年以上四年以下其ノ町村公民権ヲ停止シ場合ニ依リ其ノ停止期間以内其ノ者ノ負担スヘキ町村税ノ十分ノ一以上四分ノ一以下ヲ増課スルコトヲ得」ヲ「町村ハ一年以上四年以下其ノ町村公民権ヲ停止スルコトヲ得」ニ改ム
第九条 陸海軍軍人ニシテ現役中ノ者(未タ入営セサル者及帰休下士官兵ヲ除ク)及戦時若ハ事変ニ際シ召集中ノ者ハ町村ノ公務ニ参与スルコトヲ得ス兵籍ニ編入セラレタル学生生徒(勅令ヲ以テ定ムル者ヲ除ク)及志願ニ依リ国民軍ニ編入セラレタル者亦同シ
第十一条第二項中左ノ如ク改ム
一 削除
二 人口五千未満ノ町村 十二人
同条第四項中「内務大臣」ヲ「府県知事」ニ改ム
第十二条中「第九条第三項ノ場合ニ当ル者」ヲ「第九条ノ規定ニ該当スル者」ニ改ム
第十三条 削除
第十四条 特別ノ事情アルトキハ町村ハ区画ヲ定メテ投票分会ヲ設クルコトヲ得
第十五条 選挙権ヲ有スル町村公民ハ被選挙権ヲ有ス
在職ノ検事、警察官吏及収税官吏ハ被選挙権ヲ有セス
選挙事務ニ関係アル官吏及町村ノ有給吏員ハ其ノ関係区域内ニ於テ被選挙権ヲ有セス
町村ノ有給ノ吏員教員其ノ他ノ職員ニシテ在職中ノ者ハ其ノ町村ノ町村会議員ト相兼ヌルコトヲ得ス
第十六条第三項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項但書ノ場合ニ於テ闕員ノ数解任ヲ要スル者ノ数ニ満チサルトキハ其ノ不足ノ員数ニ付町村長抽籤シテ解任スヘキ者ヲ定メ闕員ノ数解任ヲ要スル者ノ数ヲ超ユルトキハ解任ヲ要スル者ニ充ツヘキ闕員ハ最モ先ニ闕員ト為リタル者ヨリ順次之ニ充テ闕員ト為リタル時同シキトキハ町村長抽籤シテ之ヲ定ム
第十七条 町村会議員中闕員ヲ生シタルトキハ三月以内ニ補闕選挙ヲ行フヘシ但シ第二十七条第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者ニシテ当選者ト為ラサリシ者アルトキハ直ニ選挙会ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ当選者ヲ定ムヘシ此ノ場合ニ於テハ第三十条第三項及第四項ノ規定ヲ準用ス
第三十条第五項及第六項ノ規定ハ補闕選挙ニ之ヲ準用ス
補闕議員ハ其ノ前任者ノ残任期間在任ス
第十八条 町村長ハ毎年九月十五日ノ現在ニ依リ選挙人名簿ヲ調製スヘシ
選挙人名簿ニハ選挙人ノ氏名、住所及生年月日等ヲ記載スヘシ
第十八条ノ二 町村長ハ十一月五日ヨリ十五日間町村役場又ハ其ノ指定シタル場所ニ於テ選挙人名簿ヲ関係者ノ縦覧ニ供スヘシ
町村長ハ縦覧開始ノ日前三日目迄ニ縦覧ノ場所ヲ告示スヘシ
第十八条ノ三 選挙人名簿ニ関シ関係者ニ於テ異議アルトキハ縦覧期間内ニ之ヲ町村長ニ申立ツルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ町村長ハ縦覧期間満了後三日以内ニ之ヲ町村会ノ決定ニ付スヘシ町村会ハ其ノ送付ヲ受ケタル日ヨリ十日以内ニ之ヲ決定スヘシ
前項ノ決定ニ不服アル者ハ府県参事会ニ訴願シ其ノ裁決又ハ第三項ノ裁決ニ不服アル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第一項ノ決定及前項ノ裁決ニ付テハ町村長ヨリモ訴願又ハ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
前二項ノ裁決ニ付テハ府県知事ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第十八条ノ四 選挙人名簿ハ十二月二十五日ヲ以テ確定ス
選挙人名簿ハ次年ノ十二月二十四日迄之ヲ据置クヘシ
前条ノ場合ニ於テ決定若ハ裁決確定シ又ハ判決アリタルニ依リ名簿ノ修正ヲ要スルトキハ町村長ハ直ニ之ヲ修正スヘシ
選挙人名簿ヲ修正シタルトキハ町村長ハ直ニ其ノ要領ヲ告示スヘシ
投票分会ヲ設クルトキハ町村長ハ確定名簿ニ依リ分会ノ区画毎ニ名簿ノ抄本ヲ調製スヘシ
第十八条ノ五 第十八条ノ三ノ場合ニ於テ決定若ハ裁決確定シ又ハ判決アリタルニ依リ選挙人名簿無効ト為リタルトキハ更ニ名簿ヲ調製スヘシ
天災事変等ノ為必要アルトキハ更ニ名簿ヲ調製スヘシ
前二項ノ規定ニ依ル名簿ノ調製、縦覧、確定及異議申立ニ対スル町村会ノ決定ニ関スル期日及期間ハ府県知事ノ定ムル所ニ依ル
町村ノ廃置分合又ハ境界変更アリタル場合ニ於テ名簿ニ関シ其ノ分合其ノ他必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十九条 町村長ハ選挙ノ期日前七日目迄ニ選挙会場(投票分会場ヲ含ム以下之ニ同シ)、投票ノ日時及選挙スヘキ議員数ヲ告示スヘシ投票分会ヲ設クル場合ニ於テハ併セテ其ノ区画ヲ告示スヘシ
投票分会ノ投票ハ選挙会ト同日時ニ之ヲ行フ
天災事変等ノ為投票ヲ行フコト能ハサルトキ又ハ更ニ投票ヲ行フノ必要アルトキハ町村長ハ其ノ投票ヲ行フヘキ選挙会又ハ投票分会ノミニ付更ニ期日ヲ定メ投票ヲ行ハシムヘシ此ノ場合ニ於テ選挙会場及投票ノ日時ハ選挙ノ期日前五日目迄ニ之ヲ告示スヘシ
第二十条第二項乃至第四項ヲ左ノ如ク改ム
町村長ハ選挙人名簿ニ登録セラレタル者ノ中ヨリ二人乃至四人ノ選挙立会人ヲ選任スヘシ
投票分会ハ町村長ノ指名シタル吏員投票分会長ト為リ之ヲ開閉シ其ノ取締ニ任ス
町村長ハ分会ノ区画内ニ於ケル選挙人名簿ニ登録セラレタル者ノ中ヨリ二人乃至四人ノ投票立会人ヲ選任スヘシ
選挙立会人及投票立会人ハ名誉職トス
第二十一条中「分会長」ヲ「投票分会長」ニ改ム
第二十二条第五項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
投票ニ関スル記載ニ付テハ勅令ヲ以テ定ムル点字ハ之ヲ文字ト看做ス
同条第八項ヲ左ノ如ク改ム
投票分会ニ於テ為シタル投票ハ投票分会長少クトモ一人ノ投票立会人ト共ニ投票函ノ儘之ヲ選挙長ニ送致スヘシ
第二十二条ノ二 確定名簿ニ登録セラレサル者ハ投票ヲ為スコトヲ得ス但シ選挙人名簿ニ登録セラルヘキ確定裁決書又ハ判決書ヲ所持シ選挙ノ当日選挙会場ニ到ル者ハ此ノ限ニ在ラス
確定名簿ニ登録セラレタル者選挙人名簿ニ登録セラルルコトヲ得サル者ナルトキハ投票ヲ為スコトヲ得ス選挙ノ当日選挙権ヲ有セサル者ナルトキ亦同シ
第二十二条ノ三 投票ノ拒否ハ選挙立会人又ハ投票立会人之ヲ決定ス可否同数ナルトキハ選挙長又ハ投票分会長之ヲ決スヘシ
投票分会ニ於テ投票拒否ノ決定ヲ受ケタル選挙人不服アルトキハ投票分会長ハ仮ニ投票ヲ為サシムヘシ
前項ノ投票ハ選挙人ヲシテ之ヲ封筒ニ入レ封緘シ表面ニ自ラ其ノ氏名ヲ記載シ投函セシムヘシ
投票分会長又ハ投票立会人ニ於テ異議アル選挙人ニ対シテモ亦前二項ニ同シ
第二十四条 町村長ハ予メ開票ノ日時ヲ告示スヘシ
第二十四条ノ二 選挙長ハ投票ノ日又ハ其ノ翌日(投票分会ヲ設ケタルトキハ総テノ投票函ノ送致ヲ受ケタル日又ハ其ノ翌日)選挙立会人立会ノ上投票函ヲ開キ投票ノ総数ト投票人ノ総数トヲ計算スヘシ
前項ノ計算終リタルトキハ選挙長ハ先ツ第二十二条ノ三第二項及第四項ノ投票ヲ調査スヘシ其ノ投票ノ受理如何ハ選挙立会人之ヲ決定ス可否同数ナルトキハ選挙長之ヲ決スヘシ
選挙長ハ選挙立会人ト共ニ投票ヲ点検スヘシ
天災事変等ノ為開票ヲ行フコト能ハサルトキハ町村長ハ更ニ開票ノ期日ヲ定ムヘシ此ノ場合ニ於テ選挙会場ノ変更ヲ要スルトキハ予メ更ニ其ノ場所ヲ告示スヘシ
第二十四条ノ三 選挙人ハ其ノ選挙会ノ参観ヲ求ムルコトヲ得但シ開票開始前ハ此ノ限ニ在ラス
第二十四条ノ四 特別ノ事情アルトキハ町村ハ府県知事ノ許可ヲ得区画ヲ定メテ開票分会ヲ設クルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ開票分会ヲ設クル場合ニ於テ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十六条第一項中「投票ノ拒否及効力」ヲ「投票ノ効力」ニ改メ同条第二項ヲ削ル
第二十七条第一項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ議員ノ定数ヲ以テ有効投票ノ総数ヲ除シテ得タル数ノ六分ノ一以上ノ得票アルコトヲ要ス
第二十七条ノ二 当選者選挙ノ期日後ニ於テ被選挙権ヲ有セサルニ至リタルトキハ当選ヲ失フ
第二十八条 選挙長ハ選挙録ヲ作リ選挙会ニ関スル顛末ヲ記載シ之ヲ朗読シ二人以上ノ選挙立会人ト共ニ之ニ署名スヘシ
投票分会長ハ投票録ヲ作リ投票ニ関スル顛末ヲ記載シ之ヲ朗読シ二人以上ノ投票立会人ト共ニ之ニ署名スヘシ
投票分会長ハ投票函ト同時ニ投票録ヲ選挙長ニ送致スヘシ
選挙録及投票録ハ投票、選挙人名簿其ノ他ノ関係書類ト共ニ議員ノ任期間町村長ニ於テ之ヲ保存スヘシ
第二十九条第一項ヲ左ノ如ク、第三項中「第十五条第二項ニ掲ケサル官吏」ヲ「官吏」ニ改ム
当選者定マリタルトキハ町村長ハ直ニ当選者ニ当選ノ旨ヲ告知シ同時ニ当選者ノ住所氏名ヲ告示シ且選挙録ノ写(投票録アルトキハ併セテ投票録ノ写)ヲ添ヘ之ヲ府県知事ニ報告スヘシ当選者ナキトキハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ且選挙録ノ写(投票録アルトキハ併セテ投票録ノ写)ヲ添ヘ之ヲ府県知事ニ報告スヘシ
同条ニ左ノ二項ヲ加フ
町村ニ対シ請負ヲ為シ又ハ町村ニ於テ費用ヲ負担スル事業ニ付町村長若ハ其ノ委任ヲ受ケタル者ニ対シ請負ヲ為ス者若ハ其ノ支配人又ハ主トシテ同一ノ行為ヲ為ス法人ノ無限責任社員、役員若ハ支配人ニシテ当選シタル者ハ其ノ請負ヲ罷メ又ハ請負ヲ為ス者ノ支配人若ハ主トシテ同一ノ行為ヲ為ス法人ノ無限責任社員、役員若ハ支配人タルコトナキニ至ルニ非サレハ当選ニ応スルコトヲ得ス第二項ノ期限前ニ其ノ旨ヲ町村長ニ申立テサルトキハ其ノ当選ヲ辞シタルモノト看做ス
前項ノ役員トハ取締役、監査役及之ニ準スヘキ者並清算人ヲ謂フ
第三十条 当選者左ニ掲クル事由ノ一ニ該当スルトキハ三月以内ニ更ニ選挙ヲ行フヘシ但シ第二項ノ規定ニ依リ更ニ選挙ヲ行フコトナクシテ当選者ヲ定メ得ル場合ハ此ノ限ニ在ラス
一 当選ヲ辞シタルトキ
二 第二十七条ノ二ノ規定ニ依リ当選ヲ失ヒタルトキ
三 死亡者ナルトキ
四 選挙ニ関スル犯罪ニ依リ刑ニ処セラレ其ノ当選無効ト為リタルトキ但シ同一人ニ関シ前各号ノ事由ニ依ル選挙又ハ補闕選挙ノ告示ヲ為シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ事由前条第二項若ハ第四項ノ規定ニ依ル期限前ニ生シタル場合ニ於テ第二十七条第一項但書ノ得票者ニシテ当選者ト為ラサリシ者アルトキ又ハ其ノ期限経過後ニ生シタル場合ニ於テ第二十七条第二項ノ規定ノ適用ヲ受ケタル得票者ニシテ当選者ト為ラサリシ者アルトキハ直ニ選挙会ヲ開キ其ノ者ノ中ニ就キ当選者ヲ定ムヘシ
前項ノ場合ニ於テ第二十七条第一項但書ノ得票者ニシテ当選者ト為ラサリシ者選挙ノ期日後ニ於テ被選挙権ヲ有セサルニ至リタルトキハ之ヲ当選者ト定ムルコトヲ得ス
第二項ノ場合ニ於テハ町村長ハ予メ選挙会ノ場所及日時ヲ告示スヘシ
第一項ノ期間ハ第三十三条第八項ノ規定ノ適用アル場合ニ於テハ選挙ヲ行フコトヲ得サル事由已ミタル日ノ翌日ヨリ之ヲ起算ス
第一項ノ事由議員ノ任期満了前六月以内ニ生シタルトキハ第一項ノ選挙ハ之ヲ行ハス但シ議員ノ数其ノ定数ノ三分ノ二ニ満チサルニ至リタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第三十一条第一項ヲ削リ第二項中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
当選者ナキニ至リタルトキ又ハ当選者其ノ選挙ニ於ケル議員ノ定数ニ達セサルニ至リタルトキハ町村長ハ直ニ其ノ旨ヲ告示シ併セテ之ヲ府県知事ニ報告スヘシ
第三十二条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ当選ニ異動ヲ生スルノ虞ナキ者ヲ区分シ得ルトキハ其ノ者ニ限リ当選ヲ失フコトナシ
第三十三条第一項中「第三十一条第二項」ヲ「第二十九条第一項又ハ第三十一条第二項」ニ、同条第三項ヲ左ノ如ク改ム
府県知事ハ選挙又ハ当選ノ効力ニ関シ異議アルトキハ選挙ニ関シテハ第二十九条第一項ノ報告ヲ受ケタル日ヨリ、当選ニ関シテハ第二十九条第一項又ハ第三十一条第二項ノ報告ヲ受ケタル日ヨリ二十日以内ニ之ヲ府県参事会ノ決定ニ付スルコトヲ得
同条第四項中「処分」ヲ「決定」ニ、同条第五項乃至第七項ヲ左ノ如ク、第八項中「第三十四条第三項」ヲ「第三十四条第一項若ハ第三項」ニ改メ同条第九項中「処分、」ヲ削ル
第二項若ハ第六項ノ裁決又ハ第三項ノ決定ニ不服アル者ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第一項ノ決定ニ付テハ町村長ヨリモ訴願ヲ提起スルコトヲ得
第二項若ハ前項ノ裁決又ハ第三項ノ決定ニ付テハ府県知事又ハ町村長ヨリモ訴訟ヲ提起スルコトヲ得
第三十四条 選挙無効ト確定シタルトキハ三月以内ニ更ニ選挙ヲ行フヘシ
当選無効ト確定シタルトキハ直ニ選挙会ヲ開キ更ニ当選者ヲ定ムヘシ此ノ場合ニ於テハ第三十条第三項及第四項ノ規定ヲ準用ス
当選者ナキトキ、当選者ナキニ至リタルトキ又ハ当選者其ノ選挙ニ於ケル議員ノ定数ニ達セサルトキ若ハ定数ニ達セサルニ至リタルトキハ三月以内ニ更ニ選挙ヲ行フヘシ
第三十条第五項及第六項ノ規定ハ第一項及前項ノ選挙ニ之ヲ準用ス
第三十五条第一項ヲ左ノ如ク改メ第二項中「被選挙権ヲ有セサル者」ノ下ニ「又ハ第二十九条第五項ニ掲クル者」ヲ加フ
町村会議員被選挙権ヲ有セサル者ナルトキ又ハ第二十九条第五項ニ掲クル者ナルトキハ其ノ職ヲ失フ其ノ被選挙権ノ有無又ハ第二十九条第五項ニ掲クル者ニ該当スルヤ否ハ町村会議員カ左ノ各号ノ一ニ該当スルニ因リ被選挙権ヲ有セサル場合ヲ除クノ外町村会之ヲ決定ス
一 禁治産者又ハ準禁治産者ト為リタルトキ
二 破産者ト為リタルトキ
三 禁錮以上ノ刑ニ処セラレタルトキ
四 選挙ニ関スル犯罪ニ依リ罰金ノ刑ニ処セラレタルトキ
第三十六条中「第十八条」ヲ「第十八条ノ三」ニ改メ「郡長ノ処分ハ郡長、」ヲ削ル
第三十六条ノ二 町村会議員ノ選挙ニ付テハ衆議院議員選挙法第九十一条、第九十二条、第九十八条、第九十九条第二項、第百条及第百四十二条ノ規定ヲ準用ス
第三十八条第一項中「郡長ハ府県知事ノ許可ヲ得テ」ヲ「府県知事ハ」ニ改ム
第四十五条中「年長ノ議員議長ノ職務ヲ代理ス年齢同シキトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ定ム」ヲ「臨時ニ議員中ヨリ仮議長ヲ選挙スヘシ」ニ改メ同条ニ左ノ二項ヲ加フ
前項仮議長ノ選挙ニ付テハ年長ノ議員議長ノ職務ヲ代理ス年齢同シキトキハ抽籤ヲ以テ之ヲ定ム
特別ノ事情アル町村ニ於テハ第一項ノ規定ニ拘ラス町村条例ヲ以テ町村会ノ選挙ニ依ル議長及其ノ代理者一人ヲ置クコトヲ得此ノ場合ニ於テハ市制第四十八条及第四十九条ノ規定ヲ準用ス
第四十七条第三項中「開会ノ日ヨリ少クトモ三日前」ヲ「開会ノ日前三日目迄」ニ、同条第四項中「三日前迄」ヲ「会議ニ付スル日前三日目迄」ニ改ム
第四十九条ニ左ノ一項ヲ加フ
議長ハ其ノ職務ヲ行フ場合ニ於テモ之カ為議員トシテ議決ニ加ハルノ権ヲ失ハス
第五十一条ニ左ノ一項ヲ加フ
連名投票ノ法ヲ用ウル場合ニ於テ過半数ノ投票ヲ得タル者選挙スヘキ定数ヲ超ユルトキハ最多数ヲ得タル者ヨリ順次選挙スヘキ定数ニ至ル迄ノ者ヲ以テ当選者トシ同数者アルトキハ年長者ヲ取リ年齢同シキトキハ議長抽籤シテ之ヲ定ム
第五十二条ニ左ノ一項ヲ加フ
第四十五条第三項ノ町村ニ於ケル町村会ノ会議ニ付テハ前二項ノ規定ニ拘ラス市制第五十六条ノ規定ヲ準用ス
第五十八条ニ左ノ一項ヲ加フ
第四十五条第三項ノ町村ニ於ケル町村会ノ会議ニ付テハ市制第六十二条第三項ノ規定ヲ準用ス
第五十九条第二項中「三日以内出席ヲ停止シ又ハ二円以下ノ過怠金ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得」ヲ「五日以内出席ヲ停止スル規定ヲ設クルコトヲ得」ニ改ム
第六十四条 有給町村長及有給助役ハ其ノ退職セムトスル日前三十日目迄ニ申立ツルニ非サレハ任期中退職スルコトヲ得ス但シ町村会ノ承認ヲ得タルトキハ此ノ限ニ在ラス
第六十五条 町村長及助役ハ第十五条第二項又ハ第四項ニ掲ケタル職ト兼ヌルコトヲ得ス又其ノ町村ニ対シ請負ヲ為シ又ハ其ノ町村ニ於テ費用ヲ負担スル事業ニ付町村長若ハ其ノ委任ヲ受ケタル者ニ対シ請負ヲ為ス者及其ノ支配人又ハ主トシテ同一ノ行為ヲ為ス法人ノ無限責任社員、取締役監査役若ハ之ニ準スヘキ者、清算人及支配人タルコトヲ得ス
第六十六条第一項中「及有給助役」ヲ削リ「郡長」ヲ「府県知事」ニ改ム
第六十七条第三項及第四項ヲ削リ第五項ヲ左ノ如ク、第七項中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改ム
第六十三条第二項及第四項、第六十五条並前条第二項ノ規定ハ収入役及副収入役ニ之ヲ準用ス
第六十八条第二項ヲ左ノ如ク改ム
区長及其ノ代理者ハ名誉職トス町村公民中選挙権ヲ有スル者ヨリ町村長ノ推薦ニ依リ町村会之ヲ定ム
第六十九条第二項中「町村会ニ於テ町村会議員又ハ町村公民中選挙権ヲ有スル者ヨリ之ヲ選挙ス」ヲ「町村会議員又ハ町村公民中選挙権ヲ有スル者ヨリ町村長ノ推薦ニ依リ町村会之ヲ定ム」ニ改メ同条第三項中「常設」ヲ削ル
第七十条第一項ヲ左ノ如ク改ム
町村公民ニ限リテ担任スヘキ職務ニ在ル吏員又ハ職ニ就キタルカ為町村公民タル者選挙権ヲ有セサルニ至リタルトキハ其ノ職ヲ失フ
第七十四条第四項ヲ左ノ如ク、第六項中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改メ同条第七項中「府県参事会ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ、同条第八項ヲ及第九項中「及第四項」ヲ削ル
第二項ノ裁決又ハ前項ノ処分ニ不服アル町村長又ハ町村会ハ行政裁判所ニ出訴スルコトヲ得
第七十五条第一項中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改ム
第七十八条第一項中「郡長ノ許可ヲ得テ」ヲ削ル
第八十条第二項中「町村ハ収入役故障アルトキ之ヲ代理スヘキ吏員ヲ定メ郡長ノ認可ヲ受クヘシ」ヲ「町村会ハ町村長ノ推薦ニ依リ収入役故障アルトキ之ヲ代理スヘキ吏員ヲ定ムヘシ」ニ改メ同条第四項中「郡長ノ許可ヲ得テ」ヲ削ル
第八十七条第二項中「前項ノ異議ハ」ヲ「前項ノ異議ノ申立アリタルトキハ町村長ハ七日以内ニ」ニ改ム
第百一条ノ二 町村ハ公益上其ノ他ノ事由ニ因リ課税ヲ不適当トスル場合ニ於テハ命令ノ定ムル所ニ依リ町村税ヲ課セサルコトヲ得
第百六条第五項中「郡長ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ削ル
第百九条第一項中「其ノ条例中ニハ五円以下ノ過料ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得」ヲ削リ同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
詐偽其ノ他ノ不正ノ行為ニ依リ使用料ノ徴収ヲ免レ又ハ町村税ヲ逋脱シタル者ニ付テハ町村条例ヲ以テ其ノ徴収ヲ免レ又ハ逋脱シタル金額ノ三倍ニ相当スル金額(其ノ金額五円未満ナルトキハ五円)以下ノ過料ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得
前項ニ定ムルモノヲ除クノ外使用料、手数料及町村税ノ賦課徴収ニ関シテハ町村条例ヲ以テ五円以下ノ過料ヲ科スル規定ヲ設クルコトヲ得財産又ハ営造物ノ使用ニ関シ亦同シ
第百十条第三項中「前二項ノ異議ハ」ヲ「前二項ノ異議ノ申立アリタルトキハ町村長ハ七日以内ニ」ニ改ム
第百十一条第六項中「前三項ノ処分ヲ受ケタル者其ノ処分ニ不服アルトキハ」ヲ「前三項ノ処分ニ不服アル者ハ」ニ改ム
第百十七条中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改ム
第百二十二条第一項中「六月三十日」ヲ「五月三十一日」ニ、同条第三項中「第八項」ヲ「第五項」ニ、同条第四項中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改ム
第百二十五条中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改ム
第百二十七条中「郡長」ヲ「府県知事」ニ、「府県知事」ヲ「内務大臣」ニ改ム
第百二十九条第三項、第百三十条第三項、第百三十一条第三項及第百三十三条第二項中「内務大臣ノ許可ヲ得」ヲ削ル
第百三十四条第一項中「府県知事ノ許可ヲ受クヘシ」ヲ「之ヲ定ム」ニ改メ同条第二項中「内務大臣ノ許可ヲ得」ヲ削ル
第百三十五条第一項中「前条第一項」ヲ「前条第二項」ニ、同条第三項中「前項ノ異議ハ」ヲ「前項ノ異議ノ申立アリタルトキハ組合ノ管理者ハ七日以内ニ」ニ改ム
第百三十七条 町村ハ第一次ニ於テ府県知事之ヲ監督シ第二次ニ於テ内務大臣之ヲ監督ス
第百三十八条中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改メ「府県知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ削ル
第百四十条第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
決定書又ハ裁決書ノ交付ヲ受ケサル者ニ関シテハ前二項ノ期間ハ告示ノ日ヨリ之ヲ起算ス
第百四十条ノ二 異議ノ決定ハ本法中別ニ期間ヲ定メタルモノヲ除クノ外其ノ決定ニ付セラレタル日ヨリ三月以内ニ之ヲ為スヘシ
府県参事会訴願ヲ受理シタルトキハ其ノ日ヨリ三月以内ニ之ヲ裁決スヘシ
第百四十三条第一項及第二項中「郡長」ヲ「府県知事」ニ改メ同条第三項中「府県知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキハ」ヲ削ル
第百四十五条 町村条例ヲ設ケ又ハ改正セムトスルトキハ内務大臣ノ許可ヲ受クヘシ
第百四十六条第四号中「手数料及加入金」ヲ削ル
第百四十七条中「郡長」ヲ「府県知事」ニ、同条中左ノ如ク改ム
一 町村条例ヲ廃止スル事
二 基本財産及特別基本財産並林野ノ処分ニ関スル事
五 手数料及加入金ヲ新設シ増額シ又ハ変更スル事
第百五十条第一項中「又ハ郡長」ヲ、同条第四項中「郡長ノ処分ニ付テハ府県知事ニ訴願シ其ノ裁決ニ不服アルトキ又ハ府県知事ノ処分ニ付テハ」ヲ削ル
第百五十二条 削除
第百五十三条ノ二ヲ削ル
第百五十六条ノ二 本法中官吏ニ関スル規定ハ待遇官吏ニ之ヲ適用ス
附 則
本法中公民権及議員選挙ニ関スル規定ハ次ノ総選挙ヨリ之ヲ施行シ其ノ他ノ規定ノ施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三十八条ノ規定ニ依リ町村会ヲ設ケサル町村ニ付テハ本法ノ施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
次ノ総選挙ニ至ル迄ノ間従前ノ第十四条、第十七条、第十八条、第三十一条、第三十三条及第三十六条ノ規定ニ依リ難キ事項ニ付テハ勅令ヲ以テ特別ノ規定ヲ設クルコトヲ得
本法ニ依リ初テ議員ヲ選挙スル場合ニ於テ必要ナル選挙人名簿ニ関シ第十八条乃至第十八条ノ五ニ規定スル期日又ハ期間ニ依リ難キトキハ命令ヲ以テ別ニ其ノ期日又ハ期間ヲ定ム但シ其ノ選挙人名簿ハ次ノ選挙人名簿確定迄其ノ効力ヲ有ス
本法施行ノ際大正十四年法律第四十七号衆議院議員選挙法未タ施行セラレサル場合ニ於テハ本法ノ適用ニ付テハ同法ハ既ニ施行セラレタルモノト看做ス
本法施行ノ際必要ナル規定ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム