第一條 商事ニ關シ爭議ヲ生シタルトキハ當事者ハ相手方ノ住所、居所、營業所若ハ事務所ノ所在地ヲ管轄スル區裁判所又ハ當事者ノ合意ニ依リテ定リタル地方裁判所若ハ區裁判所ニ調停ノ申立ヲ爲スコトヲ得
調停ノ申立ヲ受ケタル裁判所調停ヲ爲スニ付相當ト認ムルトキハ決定ヲ以テ事件ヲ他ノ地方裁判所又ハ區裁判所ニ移送スルコトヲ得管轄權ナキ裁判所カ調停ノ申立ヲ受ケタルトキ亦同シ
第二條 商事調停ニ關シテハ本法ニ別段ノ規定アルモノヲ除クノ外借地借家調停法ヲ準用ス
第三條 裁判所調停ヲ爲スニ付必要アリト認ムルトキハ計算人ヲ選定シ之ヲシテ計算ヲ爲サシムルコトヲ得
調停委員會ヲ開キタル場合ニ於テハ前項ニ規定スル裁判所ノ權限ハ調停委員會ニ屬ス
計算人ニハ旅費、日當及止宿料ヲ給ス其ノ額ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第四條 調停委員會ハ當事者ノ合意アル場合ニ於テハ第一條ノ爭議ニ付民事訴訟法ニ依ル仲裁判斷ヲ爲スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ當事者ノ指定シタル調停委員會ノ屬スル裁判所ハ申立ニ因リ調停委員會ヲ開クコトヲ要ス
第五條 借地借家調停法第十八條及第二十九條乃至第三十一條ノ規定ハ前條ノ規定ニ依ル仲裁ニ關シ之ヲ準用ス