国民の老後の生活安定を目的とした保険制度として郵便年金制度を創設する。これは救貧防貧の観点から、特に活動能力や所得能力を失った高齢者の生活を支える仕組みである。従来の養老保険や貯蓄と異なり、終身にわたって一定額を保証することで、老後の生活を確実に安定させる。多数民衆や中産階級の利用を想定し、全国8,000以上の郵便局を取扱機関として、低廉な掛金で利用できる制度とする。非営利の政府事業として運営し、国民生活の安定と社会の健全な発達に寄与することを目指す。
参照した発言:
第51回帝国議会 衆議院 本会議 第23号