(在外公館費用条例中改正ノ件)
法令番号: 勅令第三十號
公布年月日: 大正14年3月24日
法令の形式: 勅令
朕在外公館費用條例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十四年三月二十三日
內閣總理大臣 子爵 加藤高明
外務大臣 男爵 幣原喜重郞
勅令第三十號
在外公館費用條例中左ノ通改正ス
「第一章 俸給」ヲ削ル
第六條中「呼寄セタル者ニハ」ヲ「呼寄セタル者ニハ第七條第二項ノ場合ヲ除キ」ニ改メ同條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ外交官補ニ在リテハ大使館事務代理又ハ公使館事務代理ヲ命セラレタル者、領事官補ニ在リテハ總領事代理、領事代理、總領事館分館主任又ハ領事館分館主任ヲ命セラレタル者ニ限ル
第六條ノ二 在外公館長、總領事館分館主任又ハ領事館分館主任ニシテ任國外又ハ管轄地域外ニ出張ヲ命セラレ當該公館ヲ離ルルコト二週間ニ達スルモノニ對シテハ其ノ翌日ヨリ歸館ノ當日迄代理ニ對スル在勤俸ト代理者ノ本官ニ對スル在勤俸トノ差額ヲ控除シタル殘額ヲ給ス
第七條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
兼任國又ハ兼任地駐在中ハ到著ノ翌日ヨリ出發ノ前日迄其ノ日數ニ應シ左ノ割合ニ依リ在勤俸ヲ增給ス妻ヲ同伴シタル者ニハ外交官補、領事官補及外務書記生ヲ除キ更ニ其ノ三分ノ一ヲ增給ス
甲地方
乙地方
丙地方
丁地方
特命全權公使
九四
八二
大使館參事官
八六
七四
四九
四四
辨理公使
總領事(勅任)
臨時代理公使
大使館一等書記官
五五
四四
三六
三二
公使館一等書記官
總領事(奏任)
大使館二等書記官
公使館二等書記官
領事
大使館三等書記官
四六
三六
二九
二六
公使館三等書記官
大使館理事官
公使館理事官
副領事
外交官補
領事官補
外務書記生
三六
二九
二三
二〇
前項ノ規定中甲地方トハ南北亞米利加、乙地方トハ歐羅巴、阿弗利加、大洋洲竝支那及西比利亞以外ノ亞細亞、丙地方トハ支那(南滿洲ヲ除ク)及西比利亞、丁地方トハ南滿洲ヲ謂フ
第八條第三項中「第十條第一項ニ依リ」ヲ削ル
第十條 削除
第十二條 外交官及領事官ニシテ外國在勤中同一ノ任所ニ於テ判任官ヨリ奏任官ニ又ハ奏任官ヨリ勅任官ニ陞敍セラレタルモノニハ外務大臣ハ大藏大臣ト協議シテ定ムル所ニ依リ一時限リ在勤俸年額ノ百分ノ九以內ノ加俸ヲ支給スルコトヲ得但シ其ノ金額五百圓ニ滿タサルトキハ五百圓迄ヲ支給スルコトヲ得
第十三條 削除
第十四條第三項ヲ左ノ如ク改ム
在外公館長休暇中又ハ兼任國若ハ兼任地駐在ノ場合又ハ任國外若ハ管轄地域外ニ出張ノ場合ニ於テ當該公館ヲ離ルルコト二週間ニ達スルトキハ代理者ニ其ノ翌日ヨリ歸館ノ當日迄代理ニ對スル在勤俸ヲ給ス
同條第四項中「領事館分館ノ分館主任」ヲ「總領事館分館主任又ハ領事館分館主任」ニ、「休暇中」ヲ「休暇中又ハ管轄地域外ニ出張」ニ改ム
第二章乃至第四章及「附則」ヲ削ル
第三十一條ヲ第十五條、第三十三條ヲ第十六條、第三十四條ヲ第十七條、第三十五條ヲ第十八條トシ第三十六條及第三十七條ヲ削ル
別表第三號ヲ削ル
附 則
本令ハ大正十四年三月十七日分ヨリ之ヲ適用ス
朕在外公館費用条例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十四年三月二十三日
内閣総理大臣 子爵 加藤高明
外務大臣 男爵 幣原喜重郎
勅令第三十号
在外公館費用条例中左ノ通改正ス
「第一章 俸給」ヲ削ル
第六条中「呼寄セタル者ニハ」ヲ「呼寄セタル者ニハ第七条第二項ノ場合ヲ除キ」ニ改メ同条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ外交官補ニ在リテハ大使館事務代理又ハ公使館事務代理ヲ命セラレタル者、領事官補ニ在リテハ総領事代理、領事代理、総領事館分館主任又ハ領事館分館主任ヲ命セラレタル者ニ限ル
第六条ノ二 在外公館長、総領事館分館主任又ハ領事館分館主任ニシテ任国外又ハ管轄地域外ニ出張ヲ命セラレ当該公館ヲ離ルルコト二週間ニ達スルモノニ対シテハ其ノ翌日ヨリ帰館ノ当日迄代理ニ対スル在勤俸ト代理者ノ本官ニ対スル在勤俸トノ差額ヲ控除シタル残額ヲ給ス
第七条第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
兼任国又ハ兼任地駐在中ハ到著ノ翌日ヨリ出発ノ前日迄其ノ日数ニ応シ左ノ割合ニ依リ在勤俸ヲ増給ス妻ヲ同伴シタル者ニハ外交官補、領事官補及外務書記生ヲ除キ更ニ其ノ三分ノ一ヲ増給ス
甲地方
乙地方
丙地方
丁地方
特命全権公使
九四
八二
大使館参事官
八六
七四
四九
四四
弁理公使
総領事(勅任)
臨時代理公使
大使館一等書記官
五五
四四
三六
三二
公使館一等書記官
総領事(奏任)
大使館二等書記官
公使館二等書記官
領事
大使館三等書記官
四六
三六
二九
二六
公使館三等書記官
大使館理事官
公使館理事官
副領事
外交官補
領事官補
外務書記生
三六
二九
二三
二〇
前項ノ規定中甲地方トハ南北亜米利加、乙地方トハ欧羅巴、阿弗利加、大洋洲並支那及西比利亜以外ノ亜細亜、丙地方トハ支那(南満洲ヲ除ク)及西比利亜、丁地方トハ南満洲ヲ謂フ
第八条第三項中「第十条第一項ニ依リ」ヲ削ル
第十条 削除
第十二条 外交官及領事官ニシテ外国在勤中同一ノ任所ニ於テ判任官ヨリ奏任官ニ又ハ奏任官ヨリ勅任官ニ陞叙セラレタルモノニハ外務大臣ハ大蔵大臣ト協議シテ定ムル所ニ依リ一時限リ在勤俸年額ノ百分ノ九以内ノ加俸ヲ支給スルコトヲ得但シ其ノ金額五百円ニ満タサルトキハ五百円迄ヲ支給スルコトヲ得
第十三条 削除
第十四条第三項ヲ左ノ如ク改ム
在外公館長休暇中又ハ兼任国若ハ兼任地駐在ノ場合又ハ任国外若ハ管轄地域外ニ出張ノ場合ニ於テ当該公館ヲ離ルルコト二週間ニ達スルトキハ代理者ニ其ノ翌日ヨリ帰館ノ当日迄代理ニ対スル在勤俸ヲ給ス
同条第四項中「領事館分館ノ分館主任」ヲ「総領事館分館主任又ハ領事館分館主任」ニ、「休暇中」ヲ「休暇中又ハ管轄地域外ニ出張」ニ改ム
第二章乃至第四章及「附則」ヲ削ル
第三十一条ヲ第十五条、第三十三条ヲ第十六条、第三十四条ヲ第十七条、第三十五条ヲ第十八条トシ第三十六条及第三十七条ヲ削ル
別表第三号ヲ削ル
附 則
本令ハ大正十四年三月十七日分ヨリ之ヲ適用ス