日本研究のための歴史情報
法令データベース
本データベースについて
(関東州裁判令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第四百六十五號
公布年月日: 大正13年12月25日
法令の形式: 勅令
被改正法
リンク
改正:
関東州裁判令
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕關東州裁判令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十三年十二月二十五日
內閣總理大臣 子爵 加藤高明
勅令第四百六十五號
關東州裁判令中左ノ通改正ス
第二條ニ左ノ一項ヲ加フ
高等法院ニ覆審部及上告部ヲ置ク
第六條
高等法院覆審部ハ地方法院ノ裁判ニ對スル控訴及高等法院上告部ノ權限ニ屬スルモノヲ除クノ外地方法院ノ裁判ニ對スル抗告ニ付裁判ヲ爲ス
高等法院上告部ハ地方法院又ハ高等法院覆審部ノ裁判ニ對スル上告竝高等法院覆審部ノ裁判及地方法院ノ爲シタル上告棄却ノ決定ニ對スル抗告ニ付裁判ヲ爲ス
高等法院上告部ハ前項ノ外裁判所構成法ニ定メタル大審院ノ特別權限ニ屬スル職務ヲ行フ
第七條中「判官專任十人」ヲ「判官專任十一人」ニ改ム
第九條
地方法院ハ判官單獨ニテ審理裁判ス但シ左ニ揭クル事件ニ付テハ判官三人ノ合議ヲ以テ審理裁判ス
一
訴訟物ノ價額金五千圓ヲ超過スル民事事件
二
人事訴訟事件
三
刑法第七十四條又ハ第七十六條ノ犯罪事件
四
死刑、無期又ハ短期一年以上ノ懲役又ハ禁錮ニ該ル犯罪事件但シ刑法第二百三十六條、第二百三十八條及第二百三十九條ノ罪竝其ノ未遂罪ヲ除ク
五
前二號ニ揭クルモノヲ除クノ外豫審ヲ經タル犯罪事件
第九條ノ二
高等法院覆審部及高等法院上告部ハ判官三人ノ合議ヲ以テ審理裁判ス
第十條
地方法院ニ部ヲ設ク
地方法院ノ各部、高等法院覆審部及高等法院上告部ニ部長ヲ置ク但シ地方法院ノ一部及高等法院上告部ノ部長ハ其ノ法院ノ院長ヲ以テ之ニ充ツ
部長ハ裁判長ト爲リ其ノ部ノ事務ヲ監督ス
第十一條第一項中「檢察官專任四人」ヲ「檢察官專任三人」ニ改メ同條第二項但書ヲ削ル
第十二條
各法院及檢察局ヲ通シテ通譯生專任四人ヲ置ク通譯生ハ判任トス通譯翻譯ニ從事ス
第十三條第一項中「書記專任十八人」ヲ「書記專任十六人」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行前地方法院ニ於テ受理シタル事件ハ第九條ノ改正規定ニ拘ラス其ノ法院ニ於テ之ヲ完結ス
本令施行前高等法院ニ於テ受理シタル事件ニシテ現ニ繫屬中ノモノハ高等法院覆審部ニ繫屬スルモノトス
朕関東州裁判令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十三年十二月二十五日
内閣総理大臣 子爵 加藤高明
勅令第四百六十五号
関東州裁判令中左ノ通改正ス
第二条ニ左ノ一項ヲ加フ
高等法院ニ覆審部及上告部ヲ置ク
第六条
高等法院覆審部ハ地方法院ノ裁判ニ対スル控訴及高等法院上告部ノ権限ニ属スルモノヲ除クノ外地方法院ノ裁判ニ対スル抗告ニ付裁判ヲ為ス
高等法院上告部ハ地方法院又ハ高等法院覆審部ノ裁判ニ対スル上告並高等法院覆審部ノ裁判及地方法院ノ為シタル上告棄却ノ決定ニ対スル抗告ニ付裁判ヲ為ス
高等法院上告部ハ前項ノ外裁判所構成法ニ定メタル大審院ノ特別権限ニ属スル職務ヲ行フ
第七条中「判官専任十人」ヲ「判官専任十一人」ニ改ム
第九条
地方法院ハ判官単独ニテ審理裁判ス但シ左ニ掲クル事件ニ付テハ判官三人ノ合議ヲ以テ審理裁判ス
一
訴訟物ノ価額金五千円ヲ超過スル民事事件
二
人事訴訟事件
三
刑法第七十四条又ハ第七十六条ノ犯罪事件
四
死刑、無期又ハ短期一年以上ノ懲役又ハ禁錮ニ該ル犯罪事件但シ刑法第二百三十六条、第二百三十八条及第二百三十九条ノ罪並其ノ未遂罪ヲ除ク
五
前二号ニ掲クルモノヲ除クノ外予審ヲ経タル犯罪事件
第九条ノ二
高等法院覆審部及高等法院上告部ハ判官三人ノ合議ヲ以テ審理裁判ス
第十条
地方法院ニ部ヲ設ク
地方法院ノ各部、高等法院覆審部及高等法院上告部ニ部長ヲ置ク但シ地方法院ノ一部及高等法院上告部ノ部長ハ其ノ法院ノ院長ヲ以テ之ニ充ツ
部長ハ裁判長ト為リ其ノ部ノ事務ヲ監督ス
第十一条第一項中「検察官専任四人」ヲ「検察官専任三人」ニ改メ同条第二項但書ヲ削ル
第十二条
各法院及検察局ヲ通シテ通訳生専任四人ヲ置ク通訳生ハ判任トス通訳翻訳ニ従事ス
第十三条第一項中「書記専任十八人」ヲ「書記専任十六人」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行前地方法院ニ於テ受理シタル事件ハ第九条ノ改正規定ニ拘ラス其ノ法院ニ於テ之ヲ完結ス
本令施行前高等法院ニ於テ受理シタル事件ニシテ現ニ繋属中ノモノハ高等法院覆審部ニ繋属スルモノトス
本文
詳細・沿革