簡易保険局の庁舎は、事業開始以来貯金局庁舎の一部を使用してきたが、事業の発展に伴い手狭となった。民間建物の借入れで対応してきたものの、保険契約の締結や保険金支払いにおいて加入者に不便を強いており、従業員の収容も困難な状況となっている。そこで大正12年度の簡易生命保険特別会計予算で新庁舎建設費用を計上したが、現行法では土地建物の買入・建設ができない。本法案は、土地建物の買入・建設を可能とし、事務の円滑な運行を図ることを目的としている。
参照した発言:
第46回帝国議会 衆議院 本会議 第10号