南洋庁特別会計規則
法令番号: 勅令第百三十一號
公布年月日: 大正11年3月31日
法令の形式: 勅令
朕南洋廳特別會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十一年三月三十日
內閣總理大臣兼大藏大臣 子爵 高橋是淸
勅令第百三十一號
南洋廳特別會計規則
第一條 歲入歲出ノ豫定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ大藏大臣ニ送付スヘシ
第二條 所管大臣ハ南洋廳長官ヲ以テ支出官トシ南洋廳特別會計ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出サシム
南洋廳長官ハ部下ノ官吏ニ分任シテ南洋廳特別會計ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出サシムルコトヲ得
第三條 南洋廳長官ハ每年度決定ノ豫算定額ニ基キ支出官每ニ所要ノ費額ヲ定メ支拂豫算ヲ調製シ所管大臣ヲ經由シテ大藏大臣及會計檢査院ニ送付シ同時ニ其ノ旨日本銀行ニ通知スヘシ支拂豫算ヲ更定シタルトキ亦同シ
第四條 南洋廳長官ハ年度內一時收入金額ニ不足ヲ生スルトキハ其ノ不足金額ヲ豫定シ所管大臣ヲ經由シテ大藏大臣ニ支拂元金ノ繰替ヲ請求スヘシ
大藏大臣ハ前項ノ請求ナキトキハ支拂元金ニ超過シタル小切手ノ支拂ヲ停止セシムルコトアルヘシ
第五條 南洋廳長官ハ會計規則第十八條ノ規定ニ基キ發シタル勅令ニ依リ第一豫備金ノ支出ヲ爲シタルトキハ其ノ金額及理由ヲ示ス所ノ計算書ヲ添附シ所管大臣ヲ經由シテ之ヲ大藏大臣ニ通知スヘシ
第六條 大藏大臣第一豫備金支出ノ通知ヲ受ケタルトキハ之ヲ會計檢査院ニ通知スヘシ
第七條 歲入徵收官ハ每月徵收報告書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ之ヲ南洋廳長官ニ送付スヘシ
第八條 南洋廳長官ハ徵收報告書ニ依リ每月徵收總報告書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ
第九條 支出官ハ每月支出濟額報告書ヲ調製シ之ヲ南洋廳長官ニ送付スヘシ
第十條 南洋廳長官ハ支出濟額報告書ニ依リ每月支出總報告書ヲ調製シ支出濟額報告書ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ
第十一條 南洋廳長官ハ土地ノ情況ニヨリ會計規則第九十九條ノ保證金ヲ免除スルコトヲ得
第十二條 歲入歲出ノ決定計算書ハ豫定計算書ト同一ノ區分ニ依リ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ大藏大臣ニ送付スヘシ
第十三條 南洋廳ハ歲入簿ヲ備ヘ歲入ノ豫算額、調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スヘシ
第十四條 南洋廳ハ歲出簿ヲ備ヘ歲出ノ豫算額、豫算決定後增加額、支出濟額、翌年度繰越額及殘額ヲ登記スヘシ
第十五條 本令ニ規定セサルモノハ會計規則ノ定ムル所ニ依ル但シ會計規則第四十二條、第八十五條、第八十八條、第九十二條、第九十七條、第九十八條、第百四條、第百二十五號、第百二十六條、第百二十九條、第百三十四條、第百三十五條第二項、第百三十六條乃至第百三十八條、第百四十四條及第百四十六條中各省大臣又ハ所管大臣トアルハ南洋廳長官トス
附 則
本令ハ大正十一年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
朕南洋庁特別会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十一年三月三十日
内閣総理大臣兼大蔵大臣 子爵 高橋是清
勅令第百三十一号
南洋庁特別会計規則
第一条 歳入歳出ノ予定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第二条 所管大臣ハ南洋庁長官ヲ以テ支出官トシ南洋庁特別会計ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出サシム
南洋庁長官ハ部下ノ官吏ニ分任シテ南洋庁特別会計ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出サシムルコトヲ得
第三条 南洋庁長官ハ毎年度決定ノ予算定額ニ基キ支出官毎ニ所要ノ費額ヲ定メ支払予算ヲ調製シ所管大臣ヲ経由シテ大蔵大臣及会計検査院ニ送付シ同時ニ其ノ旨日本銀行ニ通知スヘシ支払予算ヲ更定シタルトキ亦同シ
第四条 南洋庁長官ハ年度内一時収入金額ニ不足ヲ生スルトキハ其ノ不足金額ヲ予定シ所管大臣ヲ経由シテ大蔵大臣ニ支払元金ノ繰替ヲ請求スヘシ
大蔵大臣ハ前項ノ請求ナキトキハ支払元金ニ超過シタル小切手ノ支払ヲ停止セシムルコトアルヘシ
第五条 南洋庁長官ハ会計規則第十八条ノ規定ニ基キ発シタル勅令ニ依リ第一予備金ノ支出ヲ為シタルトキハ其ノ金額及理由ヲ示ス所ノ計算書ヲ添附シ所管大臣ヲ経由シテ之ヲ大蔵大臣ニ通知スヘシ
第六条 大蔵大臣第一予備金支出ノ通知ヲ受ケタルトキハ之ヲ会計検査院ニ通知スヘシ
第七条 歳入徴収官ハ毎月徴収報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ之ヲ南洋庁長官ニ送付スヘシ
第八条 南洋庁長官ハ徴収報告書ニ依リ毎月徴収総報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第九条 支出官ハ毎月支出済額報告書ヲ調製シ之ヲ南洋庁長官ニ送付スヘシ
第十条 南洋庁長官ハ支出済額報告書ニ依リ毎月支出総報告書ヲ調製シ支出済額報告書ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第十一条 南洋庁長官ハ土地ノ情況ニヨリ会計規則第九十九条ノ保証金ヲ免除スルコトヲ得
第十二条 歳入歳出ノ決定計算書ハ予定計算書ト同一ノ区分ニ依リ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第十三条 南洋庁ハ歳入簿ヲ備ヘ歳入ノ予算額、調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スヘシ
第十四条 南洋庁ハ歳出簿ヲ備ヘ歳出ノ予算額、予算決定後増加額、支出済額、翌年度繰越額及残額ヲ登記スヘシ
第十五条 本令ニ規定セサルモノハ会計規則ノ定ムル所ニ依ル但シ会計規則第四十二条、第八十五条、第八十八条、第九十二条、第九十七条、第九十八条、第百四条、第百二十五号、第百二十六条、第百二十九条、第百三十四条、第百三十五条第二項、第百三十六条乃至第百三十八条、第百四十四条及第百四十六条中各省大臣又ハ所管大臣トアルハ南洋庁長官トス
附 則
本令ハ大正十一年四月一日ヨリ之ヲ施行ス