(関東都督府及樺太庁特別会計規則中改正ノ件)
法令番号: 勅令第四十七號
公布年月日: 大正11年3月27日
法令の形式: 勅令
朕關東都督府及樺太廳特別會計規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十一年三月二十五日
內閣總理大臣兼大藏大臣 子爵 高橋是淸
勅令第四十七號
關東都督府及樺太廳特別會計規則中左ノ通改正ス
第一條中「八月三十一日」ヲ「九月三十日」ニ改ム
第二條 所管大臣ハ關東廳ニ在リテハ關東長官、樺太ニ在リテハ樺太廳長官ヲ以テ支出官トシ各其ノ特別會計ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出サシム
關東長官及樺太廳長官ハ部下ノ官吏ニ分任シテ各其ノ特別會計ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出サシムルコトヲ得
第三條 關東長官及樺太廳官ハ每年度決定ノ豫算定額ニ基キ支出官每ニ所要ノ費額ヲ定メ支拂豫算ヲ調製シ大藏大臣及會計檢査院ニ送付シ同時ニ其ノ旨日本銀行ニ通知スヘシ支拂豫算ヲ更定シタルトキ亦同シ
第四條中「關東都督」ヲ「關東長官」ニ、「仕拂元金」ヲ「支拂元金」ニ、「仕拂命令ノ仕拂ヲ停止スルコトアルヘシ」ヲ「小切手ノ支拂ヲ停止セシムルコトアルヘシ」ニ改ム
第五條中「關東都督」ヲ「關東長官」ニ改ム
第六條ノ二 歲入徵收官ハ每月徵收報告書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ之ヲ關東長官又ハ樺太廳長官ニ送付スヘシ
第六條ノ三 關東長官及樺太廳長官ハ徵收報告書ニ依リ每月徵收總報告書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ
第六條ノ四 支出官ハ每月支出濟額報告書ヲ調製シ之ヲ關東長官又ハ樺太廳長官ニ送付スヘシ
第六條ノ五 關東長官及樺太廳長官ハ支出濟額報告書ニ依リ每月支出總報告書ヲ調製シ支出濟額報告書ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ
第七條中「關東都督」ヲ「關東長官」ニ、「第六十九條、第七十三條及第七十九條ノ期限ヲ短縮シ又ハ第六十九條」ヲ「第九十九條」ニ改ム
第八條中「十一月三十日」ヲ「七月三十一日」ニ改ム
第九條 關東廳及樺太廳ハ歲入簿ヲ備ヘ歲入ノ豫算額、調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スヘシ
第十條 關東廳及樺太廳ハ歲出簿ヲ備ヘ歲出ノ豫算額、豫算決定後增加額、支出濟額、翌年度繰越額及殘額ヲ登記スヘシ
第十一條 本令ニ規定セサルモノハ會計規則ノ定ムル所ニ依ル但シ會計規則第四十二條、第八十五條、第八十八條、第九十二條、第九十七條、第九十八條、第百四條、第百二十五條、第百二十六條、第百二十九條、第百三十四條、第百三十五條第二項、第百三十六條乃至第百三十八條、第百四十四條及第百四十六條中各省大臣又ハ所管大臣トアルハ關東長官又ハ樺太廳長官トス
附 則
本令ハ大正十一年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
會計規則第五十條、第五十三條又ハ第七十八條ニ規定スル期限ニ付テハ大正十年度分ニ限リ四月三十日ヲ五月十五日、五月三十一日ヲ六月十五日トシ同令第百七十條ニ規定スル期限ハ之ヲ六月十五日トス
大正十年度所屬歲入歲出金ヲ日本銀行ニ於テ出納スルハ大正十一年六月十五日限トス
大正十年度所屬ノ歲入歲出金ノ六月分徵收總報告書及支出總報告書ハ參照書類又ハ支出濟額報告書ト共ニ所管大臣ヲ經由シテ大正十一年六月三十日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スヘシ
朕関東都督府及樺太庁特別会計規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十一年三月二十五日
内閣総理大臣兼大蔵大臣 子爵 高橋是清
勅令第四十七号
関東都督府及樺太庁特別会計規則中左ノ通改正ス
第一条中「八月三十一日」ヲ「九月三十日」ニ改ム
第二条 所管大臣ハ関東庁ニ在リテハ関東長官、樺太ニ在リテハ樺太庁長官ヲ以テ支出官トシ各其ノ特別会計ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出サシム
関東長官及樺太庁長官ハ部下ノ官吏ニ分任シテ各其ノ特別会計ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出サシムルコトヲ得
第三条 関東長官及樺太庁官ハ毎年度決定ノ予算定額ニ基キ支出官毎ニ所要ノ費額ヲ定メ支払予算ヲ調製シ大蔵大臣及会計検査院ニ送付シ同時ニ其ノ旨日本銀行ニ通知スヘシ支払予算ヲ更定シタルトキ亦同シ
第四条中「関東都督」ヲ「関東長官」ニ、「仕払元金」ヲ「支払元金」ニ、「仕払命令ノ仕払ヲ停止スルコトアルヘシ」ヲ「小切手ノ支払ヲ停止セシムルコトアルヘシ」ニ改ム
第五条中「関東都督」ヲ「関東長官」ニ改ム
第六条ノ二 歳入徴収官ハ毎月徴収報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ之ヲ関東長官又ハ樺太庁長官ニ送付スヘシ
第六条ノ三 関東長官及樺太庁長官ハ徴収報告書ニ依リ毎月徴収総報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第六条ノ四 支出官ハ毎月支出済額報告書ヲ調製シ之ヲ関東長官又ハ樺太庁長官ニ送付スヘシ
第六条ノ五 関東長官及樺太庁長官ハ支出済額報告書ニ依リ毎月支出総報告書ヲ調製シ支出済額報告書ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第七条中「関東都督」ヲ「関東長官」ニ、「第六十九条、第七十三条及第七十九条ノ期限ヲ短縮シ又ハ第六十九条」ヲ「第九十九条」ニ改ム
第八条中「十一月三十日」ヲ「七月三十一日」ニ改ム
第九条 関東庁及樺太庁ハ歳入簿ヲ備ヘ歳入ノ予算額、調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スヘシ
第十条 関東庁及樺太庁ハ歳出簿ヲ備ヘ歳出ノ予算額、予算決定後増加額、支出済額、翌年度繰越額及残額ヲ登記スヘシ
第十一条 本令ニ規定セサルモノハ会計規則ノ定ムル所ニ依ル但シ会計規則第四十二条、第八十五条、第八十八条、第九十二条、第九十七条、第九十八条、第百四条、第百二十五条、第百二十六条、第百二十九条、第百三十四条、第百三十五条第二項、第百三十六条乃至第百三十八条、第百四十四条及第百四十六条中各省大臣又ハ所管大臣トアルハ関東長官又ハ樺太庁長官トス
附 則
本令ハ大正十一年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
会計規則第五十条、第五十三条又ハ第七十八条ニ規定スル期限ニ付テハ大正十年度分ニ限リ四月三十日ヲ五月十五日、五月三十一日ヲ六月十五日トシ同令第百七十条ニ規定スル期限ハ之ヲ六月十五日トス
大正十年度所属歳入歳出金ヲ日本銀行ニ於テ出納スルハ大正十一年六月十五日限トス
大正十年度所属ノ歳入歳出金ノ六月分徴収総報告書及支出総報告書ハ参照書類又ハ支出済額報告書ト共ニ所管大臣ヲ経由シテ大正十一年六月三十日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スヘシ