明治34年制定の北海道地方費法は、開拓初期の状況下で制定されたが、その後の人口増加、生産増加、民度の発達により、現行法では実情に適さなくなった。改正案の主な点は、地方費を支弁すべき事業の範囲を拡張し、地方税規則による事項は全て地方費で支弁できるようにした点である。また、従来は勅令に委ねられていた多くの規定を法律事項として地方費法に編入統一した。ただし、基本的な趣旨は現行法と大きく異なるものではなく、北海道会法と比較すると改正点は少ないものとなっている。
参照した発言:
第45回帝国議会 衆議院 北海道会法中改正法律案外二件委員会 第1号