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(伝染病予防法中改正法律)
法令番号: 法律第三十二號
公布年月日: 大正11年4月11日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
伝染病予防法
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル傳染病豫防法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十一年四月十日
內閣總理大臣 子爵 高橋是淸
內務大臣 床次竹二郞
法律第三十二號
傳染病豫防法中左ノ通改正ス
第一條中「赤痢」ノ下ニ「(疫痢ヲ含ム)」ヲ加ヘ「虎列剌」ヲ「「コレラ」」ニ、「腸窒扶私」ヲ「腸「チフス」、「パラチフス」」ニ、「發疹窒扶私」ヲ「發疹「チフス」」ニ、「實布垤利亞(格魯布ヲ含ム)」ヲ「「ヂフテリア」、流行性腦脊髓膜炎」ニ、「八病」ヲ「十病」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
主務大臣特別ノ事由アリト認ムルトキハ前項ニ依リ指定スル傳染病ニ對シ命令ヲ以テ此ノ法律ノ一部ヲ限リ適用シ又ハ地域ヲ限リ此ノ法律ノ全部若ハ一部ヲ適用スルコトヲ得
第二條中「傳染病流行シ」ノ上ニ「「コレラ」及「ペスト」以外ノ」ヲ、「疑似症ニ對シ」ノ下ニ「命令ノ規定ニ從ヒ」ヲ加ヘ同條ニ第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
此ノ法律ハ「コレラ」及「ペスト」ノ疑似症ニ對シ之ヲ適用ス
第二條ノ二
傳染病ノ病原體保有者ハ此ノ法律ノ適用ニ付テハ之ヲ傳染病患者ト看做ス
「コレラ」以外ノ傳染病ノ病原體保有者ニ對シ此ノ法律中傳染病患者ニ關スル規定ニシテ適用シ難キモノニ付テハ命令ヲ以テ別段ノ規定ヲ爲スコトヲ得
第五條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ淸潔方法及消毒方法ヲ行フヘキ義務者ニ付テハ前條第二項ノ規定ヲ準用ス
第七條中「又ハ隔離病舍」ヲ「、隔離病舍其ノ他適當ノ場所」ヲ加フ
第八條ノ二
傳染病患者ハ業態上病毒傳播ノ虞アル業務ニ從事スルコトヲ得ス
前項ノ業務ノ範圍ニ關シテハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十二條中「公共ノ工事ノ爲」ヲ「特別ノ事由ニ因リ」ニ改ム
第十五條中「市制第六十一條町村制第六十五條」ヲ「市制第八十三條町村制第六十九條」ニ改ム
第十六條ノ二中「鼠族」ノ下ニ「、昆蟲等」ヲ加フ
第十八條中「船舶汽車」ヲ「船舶汽車電車」ニ改ム
第十九條中「其ノ物件ヲ廢棄スルコト」ヲ「其ノ物件ノ廢棄其ノ他必要ナル處分ヲ爲シ若ハ爲サシムルコト」ニ、「之ヲ廢棄スルコト」ヲ「其ノ飮食物ノ廢棄其ノ他必要ナル處分ヲ爲シ若ハ爲サシムルコト」ニ改メ「鼠族」ノ下ニ「、昆蟲等」ヲ加フ
第二十條中「、集治監」ヲ削ル
第二十一條中「鼠族」ノ下ニ「、昆蟲等」ヲ加フ
第二十二條中「府縣稅又ハ地方稅」ヲ「北海道地方費又ハ府縣」ニ、「府縣ニ於テ」ヲ「道府縣ニ於テ」ニ改メ左ノ一號ヲ加フ
四
前各號ノ外此ノ法律ニ依リ地方長官ニ於テ施行スル豫防事務ニ關スル諸費
第二十四條中「府縣稅又ハ地方稅」ヲ「北海道地方費又ハ府縣」ニ改ム
第二十五條中「國庫ハ」ノ下ニ「勅令ノ規定ニ從ヒ」ヲ、「其ノ六分一」ノ下ニ「乃至三分一」ヲ加ヘ「府縣稅又ハ地方稅」ヲ「北海道地方費又ハ府縣」ニ改ム
第二十七條中「府縣稅又ハ地方稅」ヲ「北海道地方費又ハ府縣費」ニ改ム
第二十九條中「五圓以下ノ罰金又ハ科料」ヲ「百圓以下ノ罰金」ニ改ム
第三十條中「五圓以上五十圓以下ノ罰金」ヲ「三百圓以下ノ罰金」ニ改ム
第三十一條中「第五條、」ノ下ニ「第八條ノ二、」ヲ加ヘ「二圓以上二十圓以下ノ罰金」ヲ「二百圓以下ノ罰金」ニ改ム
第三十三條中「及臺灣」ヲ「竝朝鮮臺灣及樺太」ニ改ム
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル伝染病予防法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十一年四月十日
内閣総理大臣 子爵 高橋是清
内務大臣 床次竹二郎
法律第三十二号
伝染病予防法中左ノ通改正ス
第一条中「赤痢」ノ下ニ「(疫痢ヲ含ム)」ヲ加ヘ「虎列剌」ヲ「「コレラ」」ニ、「腸窒扶私」ヲ「腸「チフス」、「パラチフス」」ニ、「発疹窒扶私」ヲ「発疹「チフス」」ニ、「実布垤利亜(格魯布ヲ含ム)」ヲ「「ヂフテリア」、流行性脳脊髄膜炎」ニ、「八病」ヲ「十病」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
主務大臣特別ノ事由アリト認ムルトキハ前項ニ依リ指定スル伝染病ニ対シ命令ヲ以テ此ノ法律ノ一部ヲ限リ適用シ又ハ地域ヲ限リ此ノ法律ノ全部若ハ一部ヲ適用スルコトヲ得
第二条中「伝染病流行シ」ノ上ニ「「コレラ」及「ペスト」以外ノ」ヲ、「疑似症ニ対シ」ノ下ニ「命令ノ規定ニ従ヒ」ヲ加ヘ同条ニ第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
此ノ法律ハ「コレラ」及「ペスト」ノ疑似症ニ対シ之ヲ適用ス
第二条ノ二
伝染病ノ病原体保有者ハ此ノ法律ノ適用ニ付テハ之ヲ伝染病患者ト看做ス
「コレラ」以外ノ伝染病ノ病原体保有者ニ対シ此ノ法律中伝染病患者ニ関スル規定ニシテ適用シ難キモノニ付テハ命令ヲ以テ別段ノ規定ヲ為スコトヲ得
第五条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ清潔方法及消毒方法ヲ行フヘキ義務者ニ付テハ前条第二項ノ規定ヲ準用ス
第七条中「又ハ隔離病舎」ヲ「、隔離病舎其ノ他適当ノ場所」ヲ加フ
第八条ノ二
伝染病患者ハ業態上病毒伝播ノ虞アル業務ニ従事スルコトヲ得ス
前項ノ業務ノ範囲ニ関シテハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十二条中「公共ノ工事ノ為」ヲ「特別ノ事由ニ因リ」ニ改ム
第十五条中「市制第六十一条町村制第六十五条」ヲ「市制第八十三条町村制第六十九条」ニ改ム
第十六条ノ二中「鼠族」ノ下ニ「、昆虫等」ヲ加フ
第十八条中「船舶汽車」ヲ「船舶汽車電車」ニ改ム
第十九条中「其ノ物件ヲ廃棄スルコト」ヲ「其ノ物件ノ廃棄其ノ他必要ナル処分ヲ為シ若ハ為サシムルコト」ニ、「之ヲ廃棄スルコト」ヲ「其ノ飲食物ノ廃棄其ノ他必要ナル処分ヲ為シ若ハ為サシムルコト」ニ改メ「鼠族」ノ下ニ「、昆虫等」ヲ加フ
第二十条中「、集治監」ヲ削ル
第二十一条中「鼠族」ノ下ニ「、昆虫等」ヲ加フ
第二十二条中「府県税又ハ地方税」ヲ「北海道地方費又ハ府県」ニ、「府県ニ於テ」ヲ「道府県ニ於テ」ニ改メ左ノ一号ヲ加フ
四
前各号ノ外此ノ法律ニ依リ地方長官ニ於テ施行スル予防事務ニ関スル諸費
第二十四条中「府県税又ハ地方税」ヲ「北海道地方費又ハ府県」ニ改ム
第二十五条中「国庫ハ」ノ下ニ「勅令ノ規定ニ従ヒ」ヲ、「其ノ六分一」ノ下ニ「乃至三分一」ヲ加ヘ「府県税又ハ地方税」ヲ「北海道地方費又ハ府県」ニ改ム
第二十七条中「府県税又ハ地方税」ヲ「北海道地方費又ハ府県費」ニ改ム
第二十九条中「五円以下ノ罰金又ハ科料」ヲ「百円以下ノ罰金」ニ改ム
第三十条中「五円以上五十円以下ノ罰金」ヲ「三百円以下ノ罰金」ニ改ム
第三十一条中「第五条、」ノ下ニ「第八条ノ二、」ヲ加ヘ「二円以上二十円以下ノ罰金」ヲ「二百円以下ノ罰金」ニ改ム
第三十三条中「及台湾」ヲ「並朝鮮台湾及樺太」ニ改ム
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本文
詳細・沿革