(朝鮮総督府地方官官制中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二十三號
公布年月日: 大正10年2月12日
法令の形式: 勅令
朕朝鮮總督府地方官官制中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正十年二月十日
內閣總理大臣 原敬
勅令第二十三號
朝鮮總督府地方官官制中左ノ通改正ス
第二條 道ニハ通シテ左ノ職員ヲ置ク
知事 十三人 勅任
參與官 專任十三人 勅任又ハ奏任
事務官 三十九人 奏任
理事官 專任三十九人 奏任
警視 專任五十一人 奏任
港務官 專任一人 奏任
港務醫官 專任二人 奏任
獸醫官 專任一人 奏任
技師 專任四十一人 奏任
屬 專任四百五十七人 判任
視學 專任二十六人 判任
警部 專任五百九人 判任
港吏 專任四人 判任
港務醫官補 專任六人 判任
獸醫官補 專任三人 判任
技手 專任二百九十一人 判任
森林主事 專任四十五人 判任
通譯生 專任六人 判任
警部補 專任九百八十六人 判任
前項職員ノ外朝鮮總督ハ道ノ必要ニ應シ通譯官ヲ置クコトヲ得通譯官ハ奏任トス總督府部內ノ文官ヲシテ之ヲ兼ネシム
第三條 參與官ハ各道專任一人、事務官ハ各道三人、理事官ハ各道專任三人ヲ以テ定員トス
港務官ハ慶尙南道ニ專任一人、港務醫官ハ京畿道及慶尙南道ニ各專任一人、獸醫官ハ慶尙南道ニ專任一人ヲ置ク
警視、技師及前條ニ揭クル判任官ノ各道ノ定員ハ朝鮮總督之ヲ定ム
第四條 大正九年勅令第二百六十二號第一條ノ規定ニ依リ俸給最低額ヨリ低キ俸給ヲ受クル技師及技手ニシテ他ノ職務ニ從事スル者ノ員數ハ主トシテ從事スル職務ノ職員ノ定員ノ內トシ其ノ他ノ職員ノ定員ノ外トス
第五條ニ左ノ一項ヲ加フ
所部ノ判任官以下ノ進退ハ知事之ヲ行フ
第九條中「第一部長」ヲ「內務部長」ニ改ム
第十二條中「第一部、第二部及第三部」ヲ「內務部、財務部及警察部」ニ改ム
第十三條中「第三部長」ヲ「警察部長」ニ改ム
第十四條中「部長ニ非サル事務官」ヲ「理事官」ニ改ム
第十六條、第二十二條及第二十二條ノ二中「書記」ヲ「屬」ニ改ム
第十六條ノ二中「各府郡」ヲ「各府郡島」ニ改ム
第十八條 府郡島ニハ通シテ左ノ職員ヲ置ク
府尹 十二人 奏任
郡守 二百十八人 奏任
島司 二人 奏任
屬 專任二千四百十九人 判任
技手 專任百六十人 判任
通譯生 專任三人 判任
前項職員ノ外京城府ニ理事官專任二人及技師專任一人、釜山府ニ理事官專任一人ヲ置ク理事官及技師ハ奏任トス
第十九條 各府郡島ニ於ケル屬、技手及通譯生ノ定員ハ朝鮮總督之ヲ定ム
第二十條 第四條ノ規定ハ府郡島ノ技師及技手ノ定員ニ付之ヲ準用ス
第二十一條中「書記」ヲ「屬」ニ、「府事務官」ヲ「理事官」ニ改ム
第二十一條ノ二中「府事務官」ヲ「理事官」ニ改ム
第二十六條第三項乃至第五項ヲ左ノ如ク改ム
醫院ニハ通シテ左ノ職員ヲ置ク
院長
醫官 專任五十一人 奏任
事務官 專任二人 奏任
藥劑官 專任二人 奏任
醫員 專任六十二人 判任
書記 專任二十三人 判任
藥劑手 專任二十二人 判任
院長タル醫官ハ二人ヲ限リ之ヲ勅任ト爲スコトヲ得
各醫院ニ於ケル醫官、事務官、藥劑官、醫員、書記及藥劑手ノ定員ハ朝鮮總督之ヲ定ム
第二十七條中「醫長」ヲ「醫官」ニ、「道長官」ヲ「知事」ニ改ム
第二十八條中「院長タラサル醫長及」及第五項ヲ削リ同條第一項ノ次ニ左ノ二項ヲ加フ
事務官ハ院長ノ命ヲ承ケ庶務ヲ掌ル
藥劑官ハ院長ノ命ヲ承ケ藥品、醫療器械及治療材料ニ關スル事務ヲ掌ル
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ朝鮮總督府ノ部長ニ非サル道事務官、府事務官、道慈惠醫院醫長、道書記又ハ府郡島書記ノ職ニ在ル者別ニ辭令書ヲ交付セラレサルトキハ各朝鮮總督府ノ道理事官、府理事官、道慈惠醫院醫官、道屬又ハ府郡島屬ニ同官等俸給ヲ以テ任セラレタルモノトス
朕朝鮮総督府地方官官制中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正十年二月十日
内閣総理大臣 原敬
勅令第二十三号
朝鮮総督府地方官官制中左ノ通改正ス
第二条 道ニハ通シテ左ノ職員ヲ置ク
知事 十三人 勅任
参与官 専任十三人 勅任又ハ奏任
事務官 三十九人 奏任
理事官 専任三十九人 奏任
警視 専任五十一人 奏任
港務官 専任一人 奏任
港務医官 専任二人 奏任
獣医官 専任一人 奏任
技師 専任四十一人 奏任
属 専任四百五十七人 判任
視学 専任二十六人 判任
警部 専任五百九人 判任
港吏 専任四人 判任
港務医官補 専任六人 判任
獣医官補 専任三人 判任
技手 専任二百九十一人 判任
森林主事 専任四十五人 判任
通訳生 専任六人 判任
警部補 専任九百八十六人 判任
前項職員ノ外朝鮮総督ハ道ノ必要ニ応シ通訳官ヲ置クコトヲ得通訳官ハ奏任トス総督府部内ノ文官ヲシテ之ヲ兼ネシム
第三条 参与官ハ各道専任一人、事務官ハ各道三人、理事官ハ各道専任三人ヲ以テ定員トス
港務官ハ慶尚南道ニ専任一人、港務医官ハ京畿道及慶尚南道ニ各専任一人、獣医官ハ慶尚南道ニ専任一人ヲ置ク
警視、技師及前条ニ掲クル判任官ノ各道ノ定員ハ朝鮮総督之ヲ定ム
第四条 大正九年勅令第二百六十二号第一条ノ規定ニ依リ俸給最低額ヨリ低キ俸給ヲ受クル技師及技手ニシテ他ノ職務ニ従事スル者ノ員数ハ主トシテ従事スル職務ノ職員ノ定員ノ内トシ其ノ他ノ職員ノ定員ノ外トス
第五条ニ左ノ一項ヲ加フ
所部ノ判任官以下ノ進退ハ知事之ヲ行フ
第九条中「第一部長」ヲ「内務部長」ニ改ム
第十二条中「第一部、第二部及第三部」ヲ「内務部、財務部及警察部」ニ改ム
第十三条中「第三部長」ヲ「警察部長」ニ改ム
第十四条中「部長ニ非サル事務官」ヲ「理事官」ニ改ム
第十六条、第二十二条及第二十二条ノ二中「書記」ヲ「属」ニ改ム
第十六条ノ二中「各府郡」ヲ「各府郡島」ニ改ム
第十八条 府郡島ニハ通シテ左ノ職員ヲ置ク
府尹 十二人 奏任
郡守 二百十八人 奏任
島司 二人 奏任
属 専任二千四百十九人 判任
技手 専任百六十人 判任
通訳生 専任三人 判任
前項職員ノ外京城府ニ理事官専任二人及技師専任一人、釜山府ニ理事官専任一人ヲ置ク理事官及技師ハ奏任トス
第十九条 各府郡島ニ於ケル属、技手及通訳生ノ定員ハ朝鮮総督之ヲ定ム
第二十条 第四条ノ規定ハ府郡島ノ技師及技手ノ定員ニ付之ヲ準用ス
第二十一条中「書記」ヲ「属」ニ、「府事務官」ヲ「理事官」ニ改ム
第二十一条ノ二中「府事務官」ヲ「理事官」ニ改ム
第二十六条第三項乃至第五項ヲ左ノ如ク改ム
医院ニハ通シテ左ノ職員ヲ置ク
院長
医官 専任五十一人 奏任
事務官 専任二人 奏任
薬剤官 専任二人 奏任
医員 専任六十二人 判任
書記 専任二十三人 判任
薬剤手 専任二十二人 判任
院長タル医官ハ二人ヲ限リ之ヲ勅任ト為スコトヲ得
各医院ニ於ケル医官、事務官、薬剤官、医員、書記及薬剤手ノ定員ハ朝鮮総督之ヲ定ム
第二十七条中「医長」ヲ「医官」ニ、「道長官」ヲ「知事」ニ改ム
第二十八条中「院長タラサル医長及」及第五項ヲ削リ同条第一項ノ次ニ左ノ二項ヲ加フ
事務官ハ院長ノ命ヲ承ケ庶務ヲ掌ル
薬剤官ハ院長ノ命ヲ承ケ薬品、医療器械及治療材料ニ関スル事務ヲ掌ル
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ朝鮮総督府ノ部長ニ非サル道事務官、府事務官、道慈恵医院医長、道書記又ハ府郡島書記ノ職ニ在ル者別ニ辞令書ヲ交付セラレサルトキハ各朝鮮総督府ノ道理事官、府理事官、道慈恵医院医官、道属又ハ府郡島属ニ同官等俸給ヲ以テ任セラレタルモノトス