黄燐は人体に強い有害性があることが広く知られており、欧州諸国は1906年のベルン条約で黄燐を原料とする燐寸の製造・輸入・販売を禁止した。その後、工業国の多くがこの趣旨に従って禁止措置を講じている。1919年のワシントンでの第一回労働会議でも、ベルン条約に基づき未加盟国にも禁止勧告が出された。日本もこの勧告を受け入れ、黄燐燐寸の製造・輸入・販売を禁止することで、従業者および国民の健康保護を図ろうとするものである。
参照した発言: 第44回帝国議会 衆議院 本会議 第26号