(奏任及判任待遇監獄職員給与令中改正ノ件)

法令番号: 勅令第三百四十四號

公布年月日: 大正9年8月30日

法令の形式: 勅令

改正: 奏任及判任待遇監獄職員給与令

朕奏任及判任待遇監獄職員給與令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

大正九年八月二十八日

內閣總理大臣　原敬

司法大臣　伯爵　大木遠吉

勅令第三百四十四號

奏任及判任待遇監獄職員給與令中左ノ通改正ス

第一條中「月俸四十圓」ヲ「月俸七十五圓」ニ、「十五圓乃至四十圓」ヲ「三十圓乃至七十圓」ニ、「四十五圓」ヲ「八十圓」ニ、「十圓乃至十八圓」ヲ「二十圓乃至三十六圓」ニ、「九圓乃至三十圓」ヲ「二十圓乃至六十圓」ニ、「三十五圓」ヲ「七十圓」ニ改ム

第二條中「五百圓」ヲ「七百圓」ニ、「二十五圓」ヲ「四十圓」ニ、「三圓」ヲ「七圓」ニ、「五圓」ヲ「十圓」ニ改ム

第三條　削除

第四條中「五圓」ヲ「十圓」ニ改メ同條第三項ヲ削ル

第五條　削除

第五條ノ二中「五圓」ヲ「十圓」ニ改ム

第七條中「二十圓」ヲ「五十圓」ニ改ム

第八條中「一圓」ヲ「一圓五十錢」ニ改ム

第八條ノ二及第九條中「十圓」ヲ「二十圓」ニ改ム

（別表）

奏任官待遇者年俸
	一級	二級	三級	四級	五級	六級	七級	八級	九級	十級
監獄醫	三、一〇〇圓	二、七〇〇圓	二、四〇〇圓	二、二〇〇圓	二、〇〇〇圓	一、八〇〇圓	一、六〇〇圓	一、四〇〇圓	一、三〇〇圓	一、二〇〇圓
敎誨師	二、四〇〇	二、〇〇〇	一、八〇〇	一、六〇〇	一、四〇〇	一、三〇〇	一、二〇〇	一、一〇〇	一、〇〇〇	九〇〇
判任官待遇者月俸
	一級	二級	三級	四級	五級	六級	七級	八級	九級	十級
監獄醫	百六十圓	百三十五圓	百十五圓	百圓	八十五圓	七十五圓	六十五圓	五十五圓	五十圓	四十五圓
敎誨師敎師	百三十五圓	百十五圓	百圓	八十五圓	七十五圓	六十五圓	五十五圓	五十圓	四十五圓	四十圓

附　則

本令ハ大正九年八月分ヨリ之ヲ適用ス

從前ノ規定ニ依リ俸給ヲ受クル者ハ現ニ受クル本俸額ニ付左ノ區分ニ依リ算出シタル金額ニ相當スル級俸ヲ受クルモノトス但シ相當級俸ナキトキハ其ノ金額ノ俸給ヲ受クルモノトス

監獄醫敎誨師敎師	現行俸給	改正俸給
	本俸年額千二百圓ヲ超エ三千圓ヲ超エサルモノ	其ノ年額ニ其ノ三十分ノ十三ニ相當スル金額及二百圓ヲ加ヘタル額
	本俸年額三百六十圓ヲ超エ千二百圓ヲ超エサルモノ	其ノ年額ニ其ノ二分ノ一ニ相當スル金額及百二十圓ヲ加ヘタル額
	本俸年額三百圓ヲ超エ三百六十圓ヲ超エサルモノ	其ノ年額ニ三百圓ヲ加ヘタル額
	本俸年額三百圓以下ノモノ	其ノ年額ノ二倍ニ相當スル金額
看守女監取締	本俸月額三十圓ヲ超ユルモノ	其ノ月額ニ其ノ五割ニ相當スル金額及十圓ヲ加ヘタル額
	本俸月額二十三圓ヲ超エ三十圓ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ二十五圓ヲ加ヘタル額
	本俸月額十九圓ヲ超エ二十三圓ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ其ノ十割ニ相當スル金額及二圓ヲ加ヘタル額
	本俸月額十七圓ヲ超エ十九圓ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ二十一圓ヲ加ヘタル額
	本俸月額十圓ヲ超エ十七圓ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ其ノ十一割ニ相當スル金額及二圓ヲ加ヘタル額
	本俸月額十圓以下ノモノ	其ノ月額ニ其ノ十三割ニ相當スル金額ヲ加ヘタル額

大正九年七月三十一日現在ニ於テ休職中ノ者ニ付テハ其ノ在職最終ノ本俸ニ付前項ノ規定ヲ準用ス

從前ノ規定ニ依ル四級俸以上ノ各級ニ於テ經過シタル在職年數ハ之ヲ改正俸給ノ四級俸以上各級ニ於ケル在職年數ト看做ス

從前ノ規定ニ依ル四級俸以上ヲ受クル者第二項ノ規定ニ依リ改正級俸ニ相當セサル俸給ヲ受クルトキハ從前ノ級俸ト同等ノ改正級俸ヲ受クルモノト看做ス

第二項ノ規定ニ依ル金額ノ圓位未滿ハ之ヲ圓位ニ滿タシム

從前ノ規定ニ依ル精勤加俸ヲ受クル者ハ其ノ十割ニ相當スル金額ヲ加ヘタル金額ノ精勤加俸ヲ受ク

朕奏任及判任待遇監獄職員給与令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

大正九年八月二十八日

内閣総理大臣　原敬

司法大臣　伯爵　大木遠吉

勅令第三百四十四号

奏任及判任待遇監獄職員給与令中左ノ通改正ス

第一条中「月俸四十円」ヲ「月俸七十五円」ニ、「十五円乃至四十円」ヲ「三十円乃至七十円」ニ、「四十五円」ヲ「八十円」ニ、「十円乃至十八円」ヲ「二十円乃至三十六円」ニ、「九円乃至三十円」ヲ「二十円乃至六十円」ニ、「三十五円」ヲ「七十円」ニ改ム

第二条中「五百円」ヲ「七百円」ニ、「二十五円」ヲ「四十円」ニ、「三円」ヲ「七円」ニ、「五円」ヲ「十円」ニ改ム

第三条　削除

第四条中「五円」ヲ「十円」ニ改メ同条第三項ヲ削ル

第五条　削除

第五条ノ二中「五円」ヲ「十円」ニ改ム

第七条中「二十円」ヲ「五十円」ニ改ム

第八条中「一円」ヲ「一円五十銭」ニ改ム

第八条ノ二及第九条中「十円」ヲ「二十円」ニ改ム

（別表）

奏任官待遇者年俸
	一級	二級	三級	四級	五級	六級	七級	八級	九級	十級
監獄医	三、一〇〇円	二、七〇〇円	二、四〇〇円	二、二〇〇円	二、〇〇〇円	一、八〇〇円	一、六〇〇円	一、四〇〇円	一、三〇〇円	一、二〇〇円
教誨師	二、四〇〇	二、〇〇〇	一、八〇〇	一、六〇〇	一、四〇〇	一、三〇〇	一、二〇〇	一、一〇〇	一、〇〇〇	九〇〇
判任官待遇者月俸
	一級	二級	三級	四級	五級	六級	七級	八級	九級	十級
監獄医	百六十円	百三十五円	百十五円	百円	八十五円	七十五円	六十五円	五十五円	五十円	四十五円
教誨師教師	百三十五円	百十五円	百円	八十五円	七十五円	六十五円	五十五円	五十円	四十五円	四十円

附　則

本令ハ大正九年八月分ヨリ之ヲ適用ス

従前ノ規定ニ依リ俸給ヲ受クル者ハ現ニ受クル本俸額ニ付左ノ区分ニ依リ算出シタル金額ニ相当スル級俸ヲ受クルモノトス但シ相当級俸ナキトキハ其ノ金額ノ俸給ヲ受クルモノトス

監獄医教誨師教師	現行俸給	改正俸給
	本俸年額千二百円ヲ超エ三千円ヲ超エサルモノ	其ノ年額ニ其ノ三十分ノ十三ニ相当スル金額及二百円ヲ加ヘタル額
	本俸年額三百六十円ヲ超エ千二百円ヲ超エサルモノ	其ノ年額ニ其ノ二分ノ一ニ相当スル金額及百二十円ヲ加ヘタル額
	本俸年額三百円ヲ超エ三百六十円ヲ超エサルモノ	其ノ年額ニ三百円ヲ加ヘタル額
	本俸年額三百円以下ノモノ	其ノ年額ノ二倍ニ相当スル金額
看守女監取締	本俸月額三十円ヲ超ユルモノ	其ノ月額ニ其ノ五割ニ相当スル金額及十円ヲ加ヘタル額
	本俸月額二十三円ヲ超エ三十円ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ二十五円ヲ加ヘタル額
	本俸月額十九円ヲ超エ二十三円ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ其ノ十割ニ相当スル金額及二円ヲ加ヘタル額
	本俸月額十七円ヲ超エ十九円ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ二十一円ヲ加ヘタル額
	本俸月額十円ヲ超エ十七円ヲ超エサルモノ	其ノ月額ニ其ノ十一割ニ相当スル金額及二円ヲ加ヘタル額
	本俸月額十円以下ノモノ	其ノ月額ニ其ノ十三割ニ相当スル金額ヲ加ヘタル額

大正九年七月三十一日現在ニ於テ休職中ノ者ニ付テハ其ノ在職最終ノ本俸ニ付前項ノ規定ヲ準用ス

従前ノ規定ニ依ル四級俸以上ノ各級ニ於テ経過シタル在職年数ハ之ヲ改正俸給ノ四級俸以上各級ニ於ケル在職年数ト看做ス

従前ノ規定ニ依ル四級俸以上ヲ受クル者第二項ノ規定ニ依リ改正級俸ニ相当セサル俸給ヲ受クルトキハ従前ノ級俸ト同等ノ改正級俸ヲ受クルモノト看做ス

第二項ノ規定ニ依ル金額ノ円位未満ハ之ヲ円位ニ満タシム

従前ノ規定ニ依ル精勤加俸ヲ受クル者ハ其ノ十割ニ相当スル金額ヲ加ヘタル金額ノ精勤加俸ヲ受ク