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(海軍礼式令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百八十七號
公布年月日: 大正9年6月23日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
海軍礼式令
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕海軍禮式令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年六月二十二日
內閣總理大臣 原敬
海軍大臣 加藤友三郞
勅令第百八十七號
海軍禮式令中左ノ通改正ス
第二條中「同級者ト稱スルハ官等等級ノ等シキ者ヲ謂ヒ」ノ下ニ「下官又ハ下級者ト稱スルハ官等等級ノ下ナル者ヲ謂ヒ」ヲ加ヘ「海軍將校同相當官」ヲ「海軍士官」ニ、「兵曹長同相當官」ヲ「特務士官」ニ、「士官又ハ下士」ヲ「候補生ハ士官ニ、生徒ハ下士官」ニ、「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ、「下士」ヲ「下士官」ニ改ム
第九條
儀式其ノ他ニ關スル高等武官ノ席次ハ特ニ規定アル場合ヲ除クノ外高等官席次同日同官等任官ノ者ニ在リテハ官報揭載ノ順序ニ依ル但シ職務ヲ以テスル場合ニ於テハ參謀長ハ當該幕僚中ノ上席ニ、艦船部隊ノ副長ハ當該艦船部隊長ノ次席ニ列ス
候補生ノ席次ハ高等武官ノ次席トスルノ外前項ノ規定ニ準ス
准士官ノ席次ハ第一項ノ規定ニ準ス
幕僚及司令部附職員ト艦船部隊ノ職員トハ各別ニ序列スルヲ例トス
生徒ノ席次ハ准士官ノ次席トス
第十條中「卒」ヲ「兵」ニ改ム
第十一條
軍艦ノ敬禮中號笛又ハ喇叭ヲ以テスル敬禮及水兵舷梯側ニ立ツ敬禮竝短艇及軍隊ノ敬禮ハ特ニ規定アル場合ヲ除クノ外夜間之ヲ行ハス衞兵ノ敬禮ニ付日沒後午前八時前亦同シ
第十三條第一項第五號ヲ左ノ如ク改メ同條第二項ヲ削ル
五
其ノ他ノ各地ニ在リテハ首席指揮官但シ所在海軍官衙學校ニ關係アル禮式ハ其ノ長ト協議ノ上之ヲ定ムルヲ例トス
第十六條
海軍豫備員豫備生徒豫備機關生徒及豫備練習生ニ關スル禮式竝本令ニ定ムルモノノ外特別ノ場合ニ行フヘキ禮式ニ付テハ海軍大臣之ヲ定ム
第二十五條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第三十一條中「士官以上ノ者下士卒」ヲ「上官下級者」ニ改ム
第三十二條
敎練授業又ハ作業中ノ敬禮ハ敎官又ハ監督者ノミ之ヲ行フヲ例トス但シ特ニ必要ト認ムルトキハ敎官又ハ監督者ハ「敬禮」ト呼ヒ在室者ヲシテ起立シテ敬禮ヲ行ハシムルコトヲ得
第四十條第三項但書ヲ削ル
第四十一條中「劒ノ敬禮」ヲ「長劒ノ敬禮」ニ改メ同條第一項中「將校」ヲ削リ同條第二項及第三項ヲ削ル
第四十二條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第四十八條中「卒」ヲ「兵」ニ改ム
第五十七條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第六十三條第二號ヲ左ノ如ク改メ同條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
二
尉官一名舷梯側ニ在リテ奉迎シ兵曹長一名舷門ニ在リテ號笛ヲ吹ク
第六十五條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第六十八條第二號乃至第六號ヲ左ノ如ク改ム
二
尉官一名舷梯側ニ在リテ奉迎シ兵曹長一名舷門ニ在リテ號笛ヲ吹ク
三
番兵ハ捧銃ス
第六十九條
軍艦ヲ出入スル文武官ニ對シテハ左ノ敬禮ヲ行フヘシ
【表】
第七十條
天皇臨御ノ軍艦ニ於テハ第六十八條及第六十九條ノ敬禮ハ舷門送迎ノ一部ヲ除クノ外之ヲ行ハス
第七十一條
第六十八條ノ場合其ノ他特別ノ場合ニ於テ諸官陸續出入スルトキハ其ノ主タル者ニ對スル敬禮ヲ除クノ外適宜敬禮ヲ省略スルコトヲ得
第七十二條
第六十三條、第六十四條及第六十八條竝第六十九條表中第十三號禮式ニ關スル規定ハ官衙部隊學校ニ付之ヲ準用ス但シ號笛ヲ吹クコトナク祝聲ヲ唱フルコトナシ
第七十三條
特命檢閱使、元帥タル海軍大將、海軍大臣若ハ海軍軍令部長公務ヲ帶ヒ又ハ司令長官、司令官若ハ海軍敎育本部長檢閱巡視ノ爲メ官衙部隊學校ニ來リ又ハ之ヲ退去スルトキハ第六十九條表中第四號禮式又ハ第五號禮式ニ準シ敬禮ヲ行フ
官衙部隊學校ノ長著任ノトキ又ハ解職退去ノトキハ第六十九條表中第一號禮式ニ準シ敬禮ヲ行フ但シ司令長官、司令官及部隊長ニ非サル者ニ對シテハ衞兵禮式ヲ行ハス
前二項ノ場合ニ於テハ號笛ヲ吹クコトナシ
第七十四條
削除
第七十五條
削除
第七十六條
削除
第七十七條
削除
第七十八條
削除
第七十九條
削除
第八十條
削除
第八十一條
削除
第八十二條
削除
第八十三條
削除
第八十四條
削除
第八十五條
削除
第八十六條
削除
第八十七條
削除
第八十八條
軍艦將旗若ハ代將旗ヲ揭ケタル軍艦若ハ短艇ト遇フトキ又ハ之ニ近ツクトキハ左ノ敬禮ヲ行フヘシ
一
軍艦ハ將旗又ハ代將旗ヲ揭ケタル軍艦又ハ短艇ニ對シテハ喇叭「氣ヲ著ケ」一囘ヲ吹キ上甲板ニ在ル准士官以上ハ之ニ面シテ敬禮ヲ行ヒ其ノ他ノ者ハ姿勢ヲ正シ衞兵衞兵司令之ヲ指揮スハ第百條ノ規定ニ準シテ敬禮ヲ行ヒ喇叭「海行カハ」一囘ヲ吹奏スヘシ但シ當該軍艦ノ旗章揭揚者カ將旗又ハ代將旗ヲ揭ケタル軍艦又ハ短艇ノ旗章揭揚者ヨリ後任ナルトキニ限ル
二
前號ノ敬禮ヲ受ケタル軍艦ハ喇叭「氣ヲ著ケ」一囘ヲ吹キ上甲板ニ在ル者ハ敬禮ヲ行ヒタル軍艦ニ面シ姿勢ヲ正スヘシ
海軍大臣旗ヲ揭ケタル艦船ニ對シテハ將旗ヲ揭ケタル軍艦又ハ短艇ニ對スルト同樣ノ敬禮ヲ行フヘシ答禮亦之ニ準ス
第八十九條第二項ヲ削ル
第九十一條第一號乃至第三號ヲ左ノ如ク改ム
一
第六十八條及第六十九條ノ敬禮中高等武官ノ序列及准士官下士官兵ノ整列
二
衞兵ノ敬禮
三
第八十八條ノ敬禮
第九十二條
軍艦及短艇以外ノ艦船ニ付テハ軍艦ニ關スル規定ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ艦長ニ對スル敬禮ハ特務艦ニ付テハ特務艦長ニ、驅逐艦潛水艦又ハ水雷艇ニ付テハ其ノ隊ノ司令ニ對シテノミ之ヲ行フ
第九十三條中「水雷艇又ハ潛水艇」ヲ「潛水艦又ハ水雷艇」ニ改メ「准士官以上ハ敬禮ヲ行ヒ」ノ下ニ「第六十三條ノ規定ニ準シ祝聲ヲ唱ヘ」ヲ加フ
第九十三條ノ二
第八十八條及前條ノ敬禮中海軍大臣旗將旗又ハ代將旗ヲ揭ケタル軍艦ニ對スル敬禮ハ編隊ニテ航行シ若ハ出港入港スルトキ又ハ集團シテ在泊スルトキハ各戰隊每ニ其ノ首席指揮官ノ乘艦ノミ之ヲ行ヒ其ノ他ノ軍艦ハ之ヲ行ハサルヲ例トス
戰隊ヲ編成セサル驅逐隊潛水隊又ハ艇隊ノ敬禮ニ付亦前項ノ規定ヲ準用ス
第九十四條表海軍大臣、海軍大將以下准士官以上ノ部中下士卒ノ欄ヲ左ノ如ク、同表中「下土卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
【表】
第九十八條中「大隊又ハ中隊每」ヲ「大隊每」ニ改メ同條第三項中「正面ニ復ス」ノ下ニ「此ノ場合ニ於テ拔劒シ在ル者ハ長劒ノ敬禮ヲ行ヒ拔劒シ在ラサル准士官以上ハ擧手注目ノ敬禮ヲ行フ」ヲ加フ
第九十九條中「砲隊縱隊ニ在ルトキ止ムヲ得サレハ其ノ儘」及「拔劒シ在ル者ハ劒ノ敬禮、其ノ他ノ者ハ擧手注目ノ敬禮ヲ爲シ」ヲ削リ「砲隊員」ヲ「機砲隊員」ニ改ム
第百條
軍人ニ對スル軍隊ノ敬禮ハ停止間ニ在リテハ之ニ正面シ立銃ノ儘隊長下士官兵ナル場合ニ於テ受禮者准士官以上ナルトキハ隊長ハ捧銃ス行進間ニ在リテハ行進ノ儘之ヲ行フ但シ下士官兵ノ引率スル軍隊下士官兵ニ對スルトキハ隊長ノミ敬禮スヘシ
前項ノ敬禮ハ受禮者隊長ヨリ約六步ノ所ニ來ルトキ之ヲ始メ隊列ヲ過去ル迄其ノ姿勢ヲ保ツヘシ
第百一條
軍人ニ對スル軍隊ノ敬禮ハ受禮者隊長ヨリ上級者ナルトキニ限リ之ヲ行フ
第百二條
勅使ニ對スル軍隊ノ敬禮ハ第百條ノ規定ニ準シ之ヲ行フ
第百三條中「上等兵曹」ヲ「准士官」ニ、「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改メ同條第一項但書ヲ削ル
第百四條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第百五條第二項ヲ削ル
第百八條中「劒ノ敬禮」ヲ「長劒ノ敬禮」ニ改メ同條第三項ヲ削ル
第百十二條中「劒ノ敬禮」ヲ「長劒ノ敬禮」ニ改ム
第百十四條
衞兵ハ第七十二條ノ規定ニ依ル場合ニ於テハ門外又ハ衞舍前ニ整列シ敬禮ヲ行フヘシ
第百十五條
衞兵第七十三條ノ規定ニ依ル場合ニ於テハ門外又ハ衞舍前ニ整列シ第百條ノ規定ニ準シ敬禮ヲ行ヒ喇叭「海行カハ」一囘ヲ吹奏スヘシ
第百十六條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第百二十條中「下士」ヲ「下士官」ニ、「卒」ヲ「兵」ニ改ム
第百二十一條中「水雷艇又ハ潛水艇」ヲ「潛水艦水雷艇又ハ特務艦」ニ改ム
第百三十二條
儀仗兵ノ敬禮ハ儀仗隊ニ在リテハ軍隊ノ敬禮法ニ依ルノ外之ヲ供セラルル將官等ニ對シテハ喇叭「海行カハ」一囘ヲ吹奏シ儀仗衞兵ニ在リテハ衞兵ノ敬禮法ニ依ル但シ天皇及儀仗兵ヲ供セラルル當該者ニ對シテハ夜間ト雖敬禮ヲ行フ
第百三十八條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第百四十二條中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ、「士官室士官、士官次室士官」ヲ「士官室高等武官、士官次室高等武官」ニ、「第七十二條第一項第一號ノ諸員」ヲ「其ノ旗艦ノ總員」ニ改ム
第百四十三條中「士官以上」ヲ「高等武官」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項各號ノ場合ニ於テ艦船ニ奉伺シ又ハ同候スルハ官衙艦船部隊等ノ長竝將官及幕僚ヲ除クノ外之ヲ省略スルヲ例トス
第百四十八條第一項ヲ左ノ如ク改ム
觀兵式ハ特命檢閱使檢閱ノ場合又ハ司令長官若ハ司令官其ノ指定スル時機ニ於テ之ヲ行フヲ例トス
第百五十條中「劒ノ敬禮」ヲ「長劒ノ敬禮」ニ改メ「將校以下ノ」ヲ削ル
第百五十一條
觀閱官閱兵中及退場ノ際ハ諸隊ハ第百條ノ規定ニ依リ敬禮ヲ行フノ外喇叭「海行カハ」一囘ヲ吹奏スヘシ
第百五十二條中「大演習其ノ他例年秋季」ヲ「大演習等ノ場合」ニ改ム
第百五十三條
親閱ノ當日ハ軍艦驅逐艦及特務艦ハ滿艦飾ヲ、潛水艦及水雷艇ハ艦飾ヲ行ヒ夜間ハ軍艦ニ限リ電燈艦飾ヲ行フヲ例トス
附 則
本令ハ大正九年七月二十日ヨリ之ヲ施行ス
朕海軍礼式令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年六月二十二日
内閣総理大臣 原敬
海軍大臣 加藤友三郎
勅令第百八十七号
海軍礼式令中左ノ通改正ス
第二条中「同級者ト称スルハ官等等級ノ等シキ者ヲ謂ヒ」ノ下ニ「下官又ハ下級者ト称スルハ官等等級ノ下ナル者ヲ謂ヒ」ヲ加ヘ「海軍将校同相当官」ヲ「海軍士官」ニ、「兵曹長同相当官」ヲ「特務士官」ニ、「士官又ハ下士」ヲ「候補生ハ士官ニ、生徒ハ下士官」ニ、「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ、「下士」ヲ「下士官」ニ改ム
第九条
儀式其ノ他ニ関スル高等武官ノ席次ハ特ニ規定アル場合ヲ除クノ外高等官席次同日同官等任官ノ者ニ在リテハ官報掲載ノ順序ニ依ル但シ職務ヲ以テスル場合ニ於テハ参謀長ハ当該幕僚中ノ上席ニ、艦船部隊ノ副長ハ当該艦船部隊長ノ次席ニ列ス
候補生ノ席次ハ高等武官ノ次席トスルノ外前項ノ規定ニ準ス
准士官ノ席次ハ第一項ノ規定ニ準ス
幕僚及司令部附職員ト艦船部隊ノ職員トハ各別ニ序列スルヲ例トス
生徒ノ席次ハ准士官ノ次席トス
第十条中「卒」ヲ「兵」ニ改ム
第十一条
軍艦ノ敬礼中号笛又ハ喇叭ヲ以テスル敬礼及水兵舷梯側ニ立ツ敬礼並短艇及軍隊ノ敬礼ハ特ニ規定アル場合ヲ除クノ外夜間之ヲ行ハス衛兵ノ敬礼ニ付日没後午前八時前亦同シ
第十三条第一項第五号ヲ左ノ如ク改メ同条第二項ヲ削ル
五
其ノ他ノ各地ニ在リテハ首席指揮官但シ所在海軍官衙学校ニ関係アル礼式ハ其ノ長ト協議ノ上之ヲ定ムルヲ例トス
第十六条
海軍予備員予備生徒予備機関生徒及予備練習生ニ関スル礼式並本令ニ定ムルモノノ外特別ノ場合ニ行フヘキ礼式ニ付テハ海軍大臣之ヲ定ム
第二十五条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第三十一条中「士官以上ノ者下士卒」ヲ「上官下級者」ニ改ム
第三十二条
教練授業又ハ作業中ノ敬礼ハ教官又ハ監督者ノミ之ヲ行フヲ例トス但シ特ニ必要ト認ムルトキハ教官又ハ監督者ハ「敬礼」ト呼ヒ在室者ヲシテ起立シテ敬礼ヲ行ハシムルコトヲ得
第四十条第三項但書ヲ削ル
第四十一条中「剣ノ敬礼」ヲ「長剣ノ敬礼」ニ改メ同条第一項中「将校」ヲ削リ同条第二項及第三項ヲ削ル
第四十二条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第四十八条中「卒」ヲ「兵」ニ改ム
第五十七条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第六十三条第二号ヲ左ノ如ク改メ同条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
二
尉官一名舷梯側ニ在リテ奉迎シ兵曹長一名舷門ニ在リテ号笛ヲ吹ク
第六十五条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第六十八条第二号乃至第六号ヲ左ノ如ク改ム
二
尉官一名舷梯側ニ在リテ奉迎シ兵曹長一名舷門ニ在リテ号笛ヲ吹ク
三
番兵ハ捧銃ス
第六十九条
軍艦ヲ出入スル文武官ニ対シテハ左ノ敬礼ヲ行フヘシ
【表】
第七十条
天皇臨御ノ軍艦ニ於テハ第六十八条及第六十九条ノ敬礼ハ舷門送迎ノ一部ヲ除クノ外之ヲ行ハス
第七十一条
第六十八条ノ場合其ノ他特別ノ場合ニ於テ諸官陸続出入スルトキハ其ノ主タル者ニ対スル敬礼ヲ除クノ外適宜敬礼ヲ省略スルコトヲ得
第七十二条
第六十三条、第六十四条及第六十八条並第六十九条表中第十三号礼式ニ関スル規定ハ官衙部隊学校ニ付之ヲ準用ス但シ号笛ヲ吹クコトナク祝声ヲ唱フルコトナシ
第七十三条
特命検閲使、元帥タル海軍大将、海軍大臣若ハ海軍軍令部長公務ヲ帯ヒ又ハ司令長官、司令官若ハ海軍教育本部長検閲巡視ノ為メ官衙部隊学校ニ来リ又ハ之ヲ退去スルトキハ第六十九条表中第四号礼式又ハ第五号礼式ニ準シ敬礼ヲ行フ
官衙部隊学校ノ長著任ノトキ又ハ解職退去ノトキハ第六十九条表中第一号礼式ニ準シ敬礼ヲ行フ但シ司令長官、司令官及部隊長ニ非サル者ニ対シテハ衛兵礼式ヲ行ハス
前二項ノ場合ニ於テハ号笛ヲ吹クコトナシ
第七十四条
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第七十五条
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第七十六条
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第七十七条
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第七十八条
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第七十九条
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第八十条
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第八十一条
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第八十二条
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第八十三条
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第八十四条
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第八十五条
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第八十六条
削除
第八十七条
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第八十八条
軍艦将旗若ハ代将旗ヲ掲ケタル軍艦若ハ短艇ト遇フトキ又ハ之ニ近ツクトキハ左ノ敬礼ヲ行フヘシ
一
軍艦ハ将旗又ハ代将旗ヲ掲ケタル軍艦又ハ短艇ニ対シテハ喇叭「気ヲ著ケ」一回ヲ吹キ上甲板ニ在ル准士官以上ハ之ニ面シテ敬礼ヲ行ヒ其ノ他ノ者ハ姿勢ヲ正シ衛兵衛兵司令之ヲ指揮スハ第百条ノ規定ニ準シテ敬礼ヲ行ヒ喇叭「海行カハ」一回ヲ吹奏スヘシ但シ当該軍艦ノ旗章掲揚者カ将旗又ハ代将旗ヲ掲ケタル軍艦又ハ短艇ノ旗章掲揚者ヨリ後任ナルトキニ限ル
二
前号ノ敬礼ヲ受ケタル軍艦ハ喇叭「気ヲ著ケ」一回ヲ吹キ上甲板ニ在ル者ハ敬礼ヲ行ヒタル軍艦ニ面シ姿勢ヲ正スヘシ
海軍大臣旗ヲ掲ケタル艦船ニ対シテハ将旗ヲ掲ケタル軍艦又ハ短艇ニ対スルト同様ノ敬礼ヲ行フヘシ答礼亦之ニ準ス
第八十九条第二項ヲ削ル
第九十一条第一号乃至第三号ヲ左ノ如ク改ム
一
第六十八条及第六十九条ノ敬礼中高等武官ノ序列及准士官下士官兵ノ整列
二
衛兵ノ敬礼
三
第八十八条ノ敬礼
第九十二条
軍艦及短艇以外ノ艦船ニ付テハ軍艦ニ関スル規定ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ艦長ニ対スル敬礼ハ特務艦ニ付テハ特務艦長ニ、駆逐艦潜水艦又ハ水雷艇ニ付テハ其ノ隊ノ司令ニ対シテノミ之ヲ行フ
第九十三条中「水雷艇又ハ潜水艇」ヲ「潜水艦又ハ水雷艇」ニ改メ「准士官以上ハ敬礼ヲ行ヒ」ノ下ニ「第六十三条ノ規定ニ準シ祝声ヲ唱ヘ」ヲ加フ
第九十三条ノ二
第八十八条及前条ノ敬礼中海軍大臣旗将旗又ハ代将旗ヲ掲ケタル軍艦ニ対スル敬礼ハ編隊ニテ航行シ若ハ出港入港スルトキ又ハ集団シテ在泊スルトキハ各戦隊毎ニ其ノ首席指揮官ノ乗艦ノミ之ヲ行ヒ其ノ他ノ軍艦ハ之ヲ行ハサルヲ例トス
戦隊ヲ編成セサル駆逐隊潜水隊又ハ艇隊ノ敬礼ニ付亦前項ノ規定ヲ準用ス
第九十四条表海軍大臣、海軍大将以下准士官以上ノ部中下士卒ノ欄ヲ左ノ如ク、同表中「下土卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
【表】
第九十八条中「大隊又ハ中隊毎」ヲ「大隊毎」ニ改メ同条第三項中「正面ニ復ス」ノ下ニ「此ノ場合ニ於テ抜剣シ在ル者ハ長剣ノ敬礼ヲ行ヒ抜剣シ在ラサル准士官以上ハ挙手注目ノ敬礼ヲ行フ」ヲ加フ
第九十九条中「砲隊縦隊ニ在ルトキ止ムヲ得サレハ其ノ儘」及「抜剣シ在ル者ハ剣ノ敬礼、其ノ他ノ者ハ挙手注目ノ敬礼ヲ為シ」ヲ削リ「砲隊員」ヲ「機砲隊員」ニ改ム
第百条
軍人ニ対スル軍隊ノ敬礼ハ停止間ニ在リテハ之ニ正面シ立銃ノ儘隊長下士官兵ナル場合ニ於テ受礼者准士官以上ナルトキハ隊長ハ捧銃ス行進間ニ在リテハ行進ノ儘之ヲ行フ但シ下士官兵ノ引率スル軍隊下士官兵ニ対スルトキハ隊長ノミ敬礼スヘシ
前項ノ敬礼ハ受礼者隊長ヨリ約六歩ノ所ニ来ルトキ之ヲ始メ隊列ヲ過去ル迄其ノ姿勢ヲ保ツヘシ
第百一条
軍人ニ対スル軍隊ノ敬礼ハ受礼者隊長ヨリ上級者ナルトキニ限リ之ヲ行フ
第百二条
勅使ニ対スル軍隊ノ敬礼ハ第百条ノ規定ニ準シ之ヲ行フ
第百三条中「上等兵曹」ヲ「准士官」ニ、「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改メ同条第一項但書ヲ削ル
第百四条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第百五条第二項ヲ削ル
第百八条中「剣ノ敬礼」ヲ「長剣ノ敬礼」ニ改メ同条第三項ヲ削ル
第百十二条中「剣ノ敬礼」ヲ「長剣ノ敬礼」ニ改ム
第百十四条
衛兵ハ第七十二条ノ規定ニ依ル場合ニ於テハ門外又ハ衛舎前ニ整列シ敬礼ヲ行フヘシ
第百十五条
衛兵第七十三条ノ規定ニ依ル場合ニ於テハ門外又ハ衛舎前ニ整列シ第百条ノ規定ニ準シ敬礼ヲ行ヒ喇叭「海行カハ」一回ヲ吹奏スヘシ
第百十六条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第百二十条中「下士」ヲ「下士官」ニ、「卒」ヲ「兵」ニ改ム
第百二十一条中「水雷艇又ハ潜水艇」ヲ「潜水艦水雷艇又ハ特務艦」ニ改ム
第百三十二条
儀仗兵ノ敬礼ハ儀仗隊ニ在リテハ軍隊ノ敬礼法ニ依ルノ外之ヲ供セラルル将官等ニ対シテハ喇叭「海行カハ」一回ヲ吹奏シ儀仗衛兵ニ在リテハ衛兵ノ敬礼法ニ依ル但シ天皇及儀仗兵ヲ供セラルル当該者ニ対シテハ夜間ト雖敬礼ヲ行フ
第百三十八条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ改ム
第百四十二条中「下士卒」ヲ「下士官兵」ニ、「士官室士官、士官次室士官」ヲ「士官室高等武官、士官次室高等武官」ニ、「第七十二条第一項第一号ノ諸員」ヲ「其ノ旗艦ノ総員」ニ改ム
第百四十三条中「士官以上」ヲ「高等武官」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項各号ノ場合ニ於テ艦船ニ奉伺シ又ハ同候スルハ官衙艦船部隊等ノ長並将官及幕僚ヲ除クノ外之ヲ省略スルヲ例トス
第百四十八条第一項ヲ左ノ如ク改ム
観兵式ハ特命検閲使検閲ノ場合又ハ司令長官若ハ司令官其ノ指定スル時機ニ於テ之ヲ行フヲ例トス
第百五十条中「剣ノ敬礼」ヲ「長剣ノ敬礼」ニ改メ「将校以下ノ」ヲ削ル
第百五十一条
観閲官閲兵中及退場ノ際ハ諸隊ハ第百条ノ規定ニ依リ敬礼ヲ行フノ外喇叭「海行カハ」一回ヲ吹奏スヘシ
第百五十二条中「大演習其ノ他例年秋季」ヲ「大演習等ノ場合」ニ改ム
第百五十三条
親閲ノ当日ハ軍艦駆逐艦及特務艦ハ満艦飾ヲ、潜水艦及水雷艇ハ艦飾ヲ行ヒ夜間ハ軍艦ニ限リ電灯艦飾ヲ行フヲ例トス
附 則
本令ハ大正九年七月二十日ヨリ之ヲ施行ス
本文
詳細・沿革