麦酒製造の原料として馬鈴薯及び澱粉の使用を認めることを目的とする改正案である。現在、麦酒製造では主原料の麦に外国米を3割程度使用しているが、最近の経験で馬鈴薯・澱粉の方が好成績であることが判明した。全国で年間3億4千万貫の馬鈴薯が生産され、その大部分は北海道産だが、近年輸出が減少し価格が下落している。この改正により、北海道農業の振興、食糧調節への貢献、麦酒醸造業者の要望充足が同時に実現できる。特に北海道の農家救済が急務であることから、短期議会での成立を目指している。
参照した発言:
第43回帝国議会 衆議院 本会議 第13号