交通機関、特に鉄道の発達は産業・国防上で重要な意味を持つ。現在、日本の鉄道は総延長約8,200哩に達し、交通の利便性は向上したが、国家の発展と地方開発のためにはまだ十分とは言えない。そこで既設鉄道の改良と鉄道の普及は緊急の課題である。第42議会で予定線から5線を第一期線に繰り上げ、21の軽便線を選定する法案を提出し、衆議院で可決されたが、普選問題により審議未了となった。今回、甲府丸滝間、坂町今泉間、盛岡山田間、江津三次間、長尾原田間の5線路を第一期線とする改正案を再提出するものである。
参照した発言:
第43回帝国議会 衆議院 本会議 第4号