(酒造税法中改正法律)
法令番号: 法律第十四號
公布年月日: 大正9年7月31日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル酒造稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年七月三十一日
內閣總理大臣 原敬
大藏大臣 男爵 高橋是淸
法律第十四號
酒造稅法中左ノ通改正ス
第一條ノ五第二項ヲ左ノ如ク改ム
左ニ揭クルモノハ味淋ト看做ス
一 前項原料ノ外味淋粕又ハ水ヲ混和シ濾過シタルモノ
二 味淋又ハ味淋ト看做シタルモノヲ粕漉シタルモノ
第一條ノ六中「若ハ甘藷」ヲ「、甘藷若ハ味淋粕」ニ改ム
第四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒類ヲ製造スル者ニハ其ノ造石數ニ應シ左ノ割合ヲ以テ造石稅ヲ課ス
第一種 酒精分二十三度以下ノ濁酒
一石ニ付三十圓
第二種 酒精分二十三度以下ノ淸酒白酒及酒精分三十度以下ノ味淋燒酎
一石ニ付三十三圓
第三種 酒精分三十度ヲ超ヱ四十五度以下ノ燒酎
一石ニ付前號ノ金額ニ酒精分三十度ヲ超ユル一度每ニ一圓二十五錢ヲ加ヘタル金額
第四種 酒精分二十三度ヲ超ユル淸酒濁酒白酒、酒精分三十度ヲ超ユル味淋及酒精分四十五度ヲ超ユル燒酎
一石ニ付酒精分一度每ニ一圓五十錢
第五條中「二十圓」ヲ「三十圓」ニ、「二十三圓」ヲ「三十三圓」ニ改ム
第八條第二項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ命令ノ定ムル所ニ依リ淸酒ハ查定石數ノ百分ノ五以內、味淋ハ查定石數ノ百分ノ二以內、燒酎ハ查定石數ノ百分ノ一以內ノ滓引減量又ハ貯藏減量ヲ控除スルコトヲ得
第八條ノ二 同一製造場內ニ於テ酒類ヲ製造スルカ爲原料トシテ使用スル酒類ニハ造石稅ヲ課セス
前項ノ原料用酒類ハ製成ノ時石數ノ檢定ヲ受クルコトヲ要ス
第十條ニ左ノ一項ヲ加フ
第八條ノ二ニ依リ檢定シタル酒類前項各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ其ノ檢定石數ヲ以テ查定石數トシ造石稅ヲ課ス
第十三條中「金四圓」ヲ「七圓」ニ改ム
附 則
本法ハ大正九年八月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十三條ノ改正規定ノ適用ニ付テハ大正九年九月三十日迄仍從前ノ例ニ依ル
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル酒造税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年七月三十一日
内閣総理大臣 原敬
大蔵大臣 男爵 高橋是清
法律第十四号
酒造税法中左ノ通改正ス
第一条ノ五第二項ヲ左ノ如ク改ム
左ニ掲クルモノハ味淋ト看做ス
一 前項原料ノ外味淋粕又ハ水ヲ混和シ濾過シタルモノ
二 味淋又ハ味淋ト看做シタルモノヲ粕漉シタルモノ
第一条ノ六中「若ハ甘藷」ヲ「、甘藷若ハ味淋粕」ニ改ム
第四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒類ヲ製造スル者ニハ其ノ造石数ニ応シ左ノ割合ヲ以テ造石税ヲ課ス
第一種 酒精分二十三度以下ノ濁酒
一石ニ付三十円
第二種 酒精分二十三度以下ノ清酒白酒及酒精分三十度以下ノ味淋焼酎
一石ニ付三十三円
第三種 酒精分三十度ヲ超ヱ四十五度以下ノ焼酎
一石ニ付前号ノ金額ニ酒精分三十度ヲ超ユル一度毎ニ一円二十五銭ヲ加ヘタル金額
第四種 酒精分二十三度ヲ超ユル清酒濁酒白酒、酒精分三十度ヲ超ユル味淋及酒精分四十五度ヲ超ユル焼酎
一石ニ付酒精分一度毎ニ一円五十銭
第五条中「二十円」ヲ「三十円」ニ、「二十三円」ヲ「三十三円」ニ改ム
第八条第二項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ命令ノ定ムル所ニ依リ清酒ハ査定石数ノ百分ノ五以内、味淋ハ査定石数ノ百分ノ二以内、焼酎ハ査定石数ノ百分ノ一以内ノ滓引減量又ハ貯蔵減量ヲ控除スルコトヲ得
第八条ノ二 同一製造場内ニ於テ酒類ヲ製造スルカ為原料トシテ使用スル酒類ニハ造石税ヲ課セス
前項ノ原料用酒類ハ製成ノ時石数ノ検定ヲ受クルコトヲ要ス
第十条ニ左ノ一項ヲ加フ
第八条ノ二ニ依リ検定シタル酒類前項各号ノ一ニ該当スル場合ニ於テハ其ノ検定石数ヲ以テ査定石数トシ造石税ヲ課ス
第十三条中「金四円」ヲ「七円」ニ改ム
附 則
本法ハ大正九年八月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十三条ノ改正規定ノ適用ニ付テハ大正九年九月三十日迄仍従前ノ例ニ依ル