(関東都督府官制中改正ノ件)
法令番号: 勅令第八十二號
公布年月日: 大正6年7月31日
法令の形式: 勅令
朕樞密顧問ノ諮詢ヲ經テ關東都督府官制中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正六年七月二十八日
內閣總理大臣 伯爵 寺內正毅
陸軍大臣 大島健一
外務大臣 法學博士 子爵 本野一郞
勅令第八十二號
關東都督府官制中左ノ通改正ス
第二條 關東都督府ニ關東都督ヲ置ク
都督ハ關東州ヲ管轄シ南滿洲ニ於ケル鐵道線路ノ保護及取締ノ事ヲ掌ル
都督ハ南滿洲鐵道株式會社ノ業務ヲ統裁ス
第四條 都督ハ部下軍隊ヲ統率シ內閣總理大臣ノ監督ヲ承ケ諸般ノ政務ヲ統理ス但シ外交ニ關スル事項ニ付テハ外務大臣ノ監督ヲ承ク
第五條中「淸國」ヲ「支那」ニ改ム
第七條中「禁錮一年以下又ハ罰金二百圓以內」ヲ「一年以下ノ懲役、禁錮若ハ拘留又ハ二百圓以內ノ罰金若ハ科料」ニ改ム
第八條及第十二條乃至第十四條中「外務大臣ニ由リ」ヲ削ル
第十條中「外務大臣」ヲ「內閣總理大臣」ニ改ム
第十五條第一項ヲ左ノ如ク改メ第二項ヲ削ル
都督府ニ都督官房、民政部、警務部及陸軍部ヲ置ク
第十六條第一項ヲ左ノ如ク改ム
都督官房、民政部及警務部ノ事務ノ分掌ハ都督之ヲ定ム
第十七條 削除
第十八條 削除
第二十一條中「外事總長勅任」ヲ「警務總長勅任又ハ奏任」ニ、「警視總長勅任」ヲ「外事總長勅任又ハ奏任」ニ改ム
第二十二條ノ二 警務總長ハ南滿洲駐箚憲兵ノ長タル陸軍將校ヲ以テ之ニ充ツ都督ノ命ヲ承ケ警務部ノ事務ヲ掌理ス
第二十二條ノ三 外事總長ハ民政部ニ屬シ上官ノ命ヲ承ケ涉外事務ヲ掌理ス
第二十三條中「各課ノ事務」ヲ「府務」ニ改ム
第二十四條 事務官ハ民政署長タル者ヲ除クノ外上官ノ命ヲ承ケ府務ヲ分掌ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕枢密顧問ノ諮詢ヲ経テ関東都督府官制中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正六年七月二十八日
内閣総理大臣 伯爵 寺内正毅
陸軍大臣 大島健一
外務大臣 法学博士 子爵 本野一郎
勅令第八十二号
関東都督府官制中左ノ通改正ス
第二条 関東都督府ニ関東都督ヲ置ク
都督ハ関東州ヲ管轄シ南満洲ニ於ケル鉄道線路ノ保護及取締ノ事ヲ掌ル
都督ハ南満洲鉄道株式会社ノ業務ヲ統裁ス
第四条 都督ハ部下軍隊ヲ統率シ内閣総理大臣ノ監督ヲ承ケ諸般ノ政務ヲ統理ス但シ外交ニ関スル事項ニ付テハ外務大臣ノ監督ヲ承ク
第五条中「清国」ヲ「支那」ニ改ム
第七条中「禁錮一年以下又ハ罰金二百円以内」ヲ「一年以下ノ懲役、禁錮若ハ拘留又ハ二百円以内ノ罰金若ハ科料」ニ改ム
第八条及第十二条乃至第十四条中「外務大臣ニ由リ」ヲ削ル
第十条中「外務大臣」ヲ「内閣総理大臣」ニ改ム
第十五条第一項ヲ左ノ如ク改メ第二項ヲ削ル
都督府ニ都督官房、民政部、警務部及陸軍部ヲ置ク
第十六条第一項ヲ左ノ如ク改ム
都督官房、民政部及警務部ノ事務ノ分掌ハ都督之ヲ定ム
第十七条 削除
第十八条 削除
第二十一条中「外事総長勅任」ヲ「警務総長勅任又ハ奏任」ニ、「警視総長勅任」ヲ「外事総長勅任又ハ奏任」ニ改ム
第二十二条ノ二 警務総長ハ南満洲駐箚憲兵ノ長タル陸軍将校ヲ以テ之ニ充ツ都督ノ命ヲ承ケ警務部ノ事務ヲ掌理ス
第二十二条ノ三 外事総長ハ民政部ニ属シ上官ノ命ヲ承ケ渉外事務ヲ掌理ス
第二十三条中「各課ノ事務」ヲ「府務」ニ改ム
第二十四条 事務官ハ民政署長タル者ヲ除クノ外上官ノ命ヲ承ケ府務ヲ分掌ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス