(産業組合法中改正法律)
法令番号: 法律第二十二號
公布年月日: 大正6年7月21日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル產業組合法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正六年七月二十日
內閣總理大臣 伯爵 寺內正毅
內務大臣 男爵 後藤新平
司法大臣 松室致
農商務大臣 仲小路廉
大藏大臣 勝田主計
法律第二十二號
產業組合法中左ノ通改正ス
第一條中「物ヲ使用」ヲ「設備ヲ利用」ニ改メ同條ニ左ノ四項ヲ加フ
信用組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ組合員ニ對シ其ノ經濟ノ發達ニ必要ナル資金ヲ貸付シ及組合員ト同一ノ家ニ在ル者、公共團體又ハ營利ヲ目的トセサル法人若ハ團體ノ貯金ヲ取扱フコトヲ得
市又ハ主務大臣ノ指定スル市街地カ組合ノ區域ニ屬スル信用組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ組合員ニ對シ其ノ產業若ハ經濟ノ發達ニ必要ナル資金ノ爲手形ノ割引ヲ爲シ又ハ前二項ノ貯金ノ外組合ノ區域內ニ居住スル組合員外ノ者ノ貯金ヲ取扱フコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル貯金ハ有限責任組合ニ在リテハ出資總額及準備金其ノ他ノ積立金ノ額ノ合計、保證責任組合ニ在リテハ之ニ保證金額ヲ加ヘタル合計、無限責任組合ニ在リテハ出資總額ノ五倍及準備金其ノ他ノ積立金ノ額ノ合計ヲ超エ之ヲ受入ルルコトヲ得ス
第四項ノ規定ニ依ル貯金ヲ取扱フ信用組合ハ第一項第二號乃至第四號ノ事業ヲ兼ヌルコトヲ得ス
第九條第一項中第三號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
三ノ二 區域
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
信用組合ノ區域ハ特別ノ事由アル場合ヲ除クノ外市町村ノ區域內ニ於テ之ヲ定ムヘシ
第十一條ニ左ノ一項ヲ加フ
出資一口ノ金額ノ最高限ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十三條及第十四條中「二週間內ニ」ヲ削ル
第十五條 行政區劃又ハ土地ノ名稱ノ變更アリタルトキハ登記簿ノ記載ハ變更セラレタルモノト看做ス但シ其ノ記載ヲ更正スルコトヲ妨ケス
第十五條ノ二ヲ削ル
第十六條 民法第四十五條第二項、第三項及第四十八條ノ規定ハ期間ヲ除クノ外產業組合ニ之ヲ準用ス
第十六條ノ二 第十二條ノ拂込アリタルトキハ組合ハ二週間內ニ其ノ旨ヲ地方長官ニ屆出テ同時ニ組合原簿ヲ提出スヘシ
前項ノ規定ニ依ル屆出及提出アリタルトキハ地方長官ハ遲滯ナク各事務所所在地ノ登記所ニ設立ノ登記ヲ囑託シ且主タル事務所所在地ノ登記所ニ組合原簿ヲ送付スヘシ
第十六條ノ三 第十四條第一項ニ揭ケタル事項中ニ變更ヲ生シタルトキハ組合ハ二週間內ニ變更ノ登記ヲ爲スヘキ事項ヲ地方長官ニ屆出ツヘシ但シ登記ノ事由カ地方長官ノ認可其ノ他ノ處分ニ因リテ生シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ規定ニ依ル屆出アリタルトキハ地方長官ハ遲滯ナク各事務所所在地ノ登記所ニ登記ノ囑託ヲ爲スヘシ前項但書ノ場合亦同シ
第十六條ノ四 組合ハ主タル事務所ノ移轉又ハ組織變更ノ登記ニ關スル屆出ヲ爲スト同時ニ組合原簿ヲ地方長官ニ提出スヘシ但シ同一ノ登記所ノ管轄區域內ニ於テ事務所ヲ移轉シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
地方長官ハ主タル事務所所在地ノ登記所ニ前項ノ登記ヲ囑託スルト同時ニ組合原簿ヲ送付スヘシ
第十六條ノ五 組合原簿ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一 出資ノ總口數
二 拂込ミタル出資ノ總額
三 無限責任組合ニ在リテハ各組合員ノ氏名、住所
四 保證責任組合ニ在リテハ各組合員ノ氏名、住所及保證金額
登記所ノ受理シタル組合原簿ハ之ヲ登記簿ノ一部ト看做シ其ノ記載ハ之ヲ登記ト看做ス
第十四條第二項及第十五條ノ規定ハ組合原簿ニ之ヲ準用ス
第十六條ノ六 第十六條ノ三ノ規定ハ組合原簿ニ記載シタル事項ニ變更ヲ生シタル場合ニ之ヲ準用ス但シ前條第一項第一號及第二號ニ揭ケタル事項竝組合員ノ氏名及住所ニ付テハ變更ノ生シタル事業年度ノ終ヨリ二週間內ニ屆出ヲ爲スヲ以テ足ル
組合員ノ加入ノ場合ニ於テハ無限責任組合ニ在リテハ加入者ノ氏名及住所ヲ、保證責任組合ニ在リテハ加入者ノ氏名住所及保證金額ヲ記載シタル組合原簿ヲ加入ノ日ヨリ二週間內ニ地方長官ニ提出シ地方長官ハ遲滯ナク之ヲ主タル事務所所在地ノ登記所ニ送付スヘシ
第十七條第二項中「十口」ヲ「三十口」ニ改メ同項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ特別ノ事由アルトキハ定款ノ定ムル所ニ依リ五十口迄之ヲ增加スルコトヲ得
第二十五條中「定ムルコトヲ得」ヲ「定ムヘシ」ニ改ム
第三十一條ノ二 產業組合カ其ノ組合員ニ對シテ爲ス通知又ハ催吿ハ組合員名簿ニ記載シタル組合員ノ住所又ハ其ノ者カ組合ニ通知シタル住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催吿ハ通常其ノ到達スヘカリシ時ニ到達シタルモノト看做ス
第四十條中「催吿スヘシ」ヲ「定款ノ定ムル方法ニ從ヒテ公吿シ且知レタル債權者ニ各別ニ之ヲ催吿スヘシ」ニ改ム
第四十六條ノ二 信用組合ハ第一條第四項ノ規定ニ依ル貯金ノ總額ノ四分ノ一以上ノ金額ヲ拂戾準備金トシテ勅令ノ定ムル所ニ依リ管理スヘシ
前項ノ金額ハ事業年度ニ從ヒ每六箇月末日現在ノ貯金總額ニ依リ之ヲ定ム
第一條第四項ノ規定ニ依ル貯金ヲ爲シタル者ハ第一項ノ拂戾準備金ノ上ニ先取特權ヲ有ス
第四十六條ノ三 有限責任又ハ保證責任ノ信用組合第一條第四項ノ規定ニ依ル貯金ニ關スル債務ヲ完濟スルコト能ハサルトキハ各理事連帶シテ之ヲ辨濟スルノ責ニ任ス
前項ノ規定ニ依ル理事ノ責任ハ其ノ退任前ノ債務ニ付退任ノ登記後二箇年間仍存續ス
第四十九條 組合員ノ加入ハ無限責任組合ニ在リテハ總組合員ノ同意アルコトヲ要ス
前項ノ同意ニ付テハ組合ハ總組合員ニ對シ加入ニ異議アラハ二週間ヲ下ラサル一定ノ期間內ニ之ヲ述フヘキ旨ヲ催吿スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ其ノ期間內ニ異議ヲ述ヘサル者ハ同意ヲ爲シタルモノト看做ス
第五十八條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ規定ニ依ル期間ハ總組合員ノ同意アルトキハ定款ヲ以テ之ヲ延長スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ延長シタル期間ハ第一項ノ規定ニ違背セサル限リ之ヲ短縮スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ第四十條及第四十一條ノ規定ヲ準用ス
前三項ノ規定ハ持分ヲ讓渡シタル組合員ニ之ヲ準用ス
第六十條 監督官廳ハ何時ニテモ理事又ハ淸算人ヲシテ組合ノ事業、財產又ハ淸算事務ニ關スル報吿ヲ爲サシメ組合ノ事業、財產又ハ淸算事務ノ狀況ヲ檢査シ其ノ他監督上必要ナル命令又ハ處分ヲ爲スコトヲ得
監督官廳ハ組合淸算ノ場合ニ於テ必要ト認ムルトキハ組合ニ對シ其ノ財產ノ供託ヲ命スルコトヲ得
第六十二條第二項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ無限責任組合カ合併セムトスルトキ又ハ保證責任組合若ハ有限責任組合カ合併ニ因リテ組織變更ト同一ノ結果ヲ生スヘキトキハ其ノ合併ニ付總組合員ノ同意アルコトヲ要ス
第六十三條中「二週間內ニ」ヲ削リ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
第十四條第二項及第十六條ノ三ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第六十三條ノ二 合併ニ因リテ組合ヲ設立スル場合ニ於テハ定款ノ作成其ノ他設立ニ關スル行爲ハ各組合ニ於テ選任シタル者共同シテ之ヲ爲スコトヲ要ス
第二十八條ノ規定ハ前項ノ規定ニ依ル選任ニ之ヲ準用ス
第六十五條中「合併」ヲ「總會ノ決議ニ因ル解散又ハ合併」ニ改ム
第六十六條中「二週間內ニ」ヲ削リ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
第十六條ノ三ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七十三條ノ二 淸算人タル者ナキトキ又ハ淸算人ノ缺ケタル爲損害ヲ生スル虞アルトキハ地方長官ハ淸算人ヲ選任スルコトヲ得
第七十三條ノ三 重要ナル事由アルトキハ地方長官ハ淸算人ヲ解任スルコトヲ得
第七十四條 淸算人ノ選任アリタルトキハ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ氏名、住所ヲ登記スヘシ
第十四條第二項及第十六條ノ三ノ規定ハ淸算人ニ關スル登記ニ之ヲ準用ス
第七十四條ノ二 淸算結了シタルトキハ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ爲スヘシ
第十六條ノ三ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七十五條 民法第七十三條、第七十四條及第七十八條乃至第八十一條ノ規定ハ產業組合ノ淸算ニ之ヲ準用ス
第七十六條第一項第四號ヲ左ノ如ク改ム
四 所屬組合カ其ノ組合員ニ利用セシムル設備ヲ所屬組合ニ供給スルコト
(生產組合聯合會)
第七十六條ノ二 信用組合聯合會ハ日本勸業銀行、日本興業銀行、北海道拓殖銀行又ハ農工銀行ニ對シ所屬組合又ハ所屬聯合會ノ爲ニ債務ノ保證ヲ爲スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ債務ノ保證ヲ爲シタルトキハ信用組合聯合會ハ銀行ノ委任ヲ受ケ其ノ債權ノ取立ヲ爲スコトヲ得
第七十九條第一項ヲ左ノ如ク改ム
產業組合聯合會ノ區域ハ特別ノ事由アル場合ヲ除クノ外道府縣ノ區域內ニ於テ之ヲ定ムヘシ
同條中「第一項但書又ハ前項ノ規定ニ依リ設立シタル」ヲ「區域カ道府縣ノ區域ヲ超ユル」ニ改ム
第八十條中「定ムルコトヲ得」ヲ「定ムヘシ」ニ改ム
第八十一條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第七十九條第二項ノ規定ニ依ル合併ニ付テハ登記スヘキ事項ノ屆出、組合原簿ノ提出及送付竝登記ノ囑託ニ關スル規定中地方長官トアルハ合併後存續スル產業組合聯合會又ハ合併ニ因リテ設立シタル產業組合聯合會ノ主タル事務所所在地ヲ管轄スル地方長官トス
第八十七條中「二週間內ニ」ヲ削リ同條第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ニ揭ケタル事項中ニ變更ヲ生シタルトキハ其ノ登記ヲ爲スヘシ登記前ニ在リテハ其ノ變更ヲ以テ第三者ニ對抗スルコトヲ得ス
第十六條ノ三ノ規定ハ第一項及前項ノ場合ニ之ヲ準用ス但シ同條中地方長官トアルハ主務大臣トス
第九十二條 第三條、第五條乃至第七條、第十條、第十五條、第十六條、第二十六條、第二十七條、第二十九條、第三十條乃至第三十五條、第三十九條第一項、第四十七條、第六十條、第六十一條、第六十二條第一項第一號第二號第四號第五號、第六十三條、第六十五條、第六十九條乃至第七十五條、第八十條第二項、第九十三條ノ二及第九十四條竝民法第六十二條及第六十四條ノ規定ハ產業組合中央會ニ之ヲ準用ス但シ第六十五條、第七十三條ノ二及第七十三條ノ三中竝第六十三條、第七十四條及第七十四條ノ二ニ於テ準用シタル第十六條ノ三中地方長官トアルハ主務大臣トス
第九十三條 組合ノ理事又ハ監事何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハス組合ノ事業ノ範圍外ニ於テ貸付若ハ手形ノ割引ヲ爲シ又ハ投機取引ノ爲ニ組合財產ヲ處分シタルトキハ一年以下ノ懲役若ハ禁錮又ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ規定ハ刑法ニ正條アル場合ニハ之ヲ適用セス
第九十三條ヲ第九十三條ノ二トス
同條第一號ヲ左ノ如ク改ム
一 本法ニ定メタル屆出若ハ組合原簿ノ提出ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ屆出ヲ爲シ若ハ組合原簿ニ不正ノ記載ヲ爲シタルトキ
同條第四號ヲ左ノ如ク改ム
四 第一條第五項、第四十三條、第四十五條乃至第四十六條ノ二、第四十八條又ハ第七十二條ノ規定ニ違背シタルトキ
同條ニ左ノ二號ヲ加フ
十 第四十條又ハ第四十一條ノ規定ニ違背シテ出資一口ノ金額若ハ組合員ノ保證金額ヲ減少シ、第五十八條ノ規定ニ依ル責任期間ノ短縮ヲ爲シ又ハ組合ノ合併若ハ組織變更ヲ爲シタルトキ
十一 法令又ハ定款ニ違背シテ剩餘金ヲ處分シタルトキ
第九十八條 登記ノ囑託ハ書面ヲ以テ之ヲ爲スコトヲ要ス
囑託書ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一 產業組合、產業組合聯合會又ハ產業組合中央會ノ名稱及事務所
二 登記ノ目的及事由
三 年月日
四 登記所ノ表示
第九十九條 設立登記ノ囑託書ニハ定款及屆書ヲ添附シ其ノ他ノ登記ノ囑託書ニハ屆出ニ因ル場合ニ於テハ屆書ヲ添附スヘシ
第百條 削除
第百一條 削除
第百二條 削除
第百三條 削除
第百五條 非訟事件手續法第百三十八條、第百三十八條ノ二、第百四十一條乃至第百四十六條、第百四十八條、第百四十八條ノ二、第百五十一條乃至第百五十一條ノ六、第百五十四條乃至第百五十八條、第百六十五條及第百七十五條ノ規定ハ產業組合、產業組合聯合會及產業組合中央會ニ之ヲ準用ス
第百六條中「沖繩縣ノ區ニ於テハ區長、」ヲ削ル
第百七條ヲ削ル
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前ニ登記シタル產業組合及產業組合聯合會ニシテ定款ニ區域ノ定アルモノニ付テハ地方長官ハ本法施行ノ日ヨリ三月內ニ區域ノ登記ヲ各事務所所在地ノ登記所ニ囑託スヘシ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル産業組合法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正六年七月二十日
内閣総理大臣 伯爵 寺内正毅
内務大臣 男爵 後藤新平
司法大臣 松室致
農商務大臣 仲小路廉
大蔵大臣 勝田主計
法律第二十二号
産業組合法中左ノ通改正ス
第一条中「物ヲ使用」ヲ「設備ヲ利用」ニ改メ同条ニ左ノ四項ヲ加フ
信用組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ組合員ニ対シ其ノ経済ノ発達ニ必要ナル資金ヲ貸付シ及組合員ト同一ノ家ニ在ル者、公共団体又ハ営利ヲ目的トセサル法人若ハ団体ノ貯金ヲ取扱フコトヲ得
市又ハ主務大臣ノ指定スル市街地カ組合ノ区域ニ属スル信用組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ組合員ニ対シ其ノ産業若ハ経済ノ発達ニ必要ナル資金ノ為手形ノ割引ヲ為シ又ハ前二項ノ貯金ノ外組合ノ区域内ニ居住スル組合員外ノ者ノ貯金ヲ取扱フコトヲ得
前項ノ規定ニ依ル貯金ハ有限責任組合ニ在リテハ出資総額及準備金其ノ他ノ積立金ノ額ノ合計、保証責任組合ニ在リテハ之ニ保証金額ヲ加ヘタル合計、無限責任組合ニ在リテハ出資総額ノ五倍及準備金其ノ他ノ積立金ノ額ノ合計ヲ超エ之ヲ受入ルルコトヲ得ス
第四項ノ規定ニ依ル貯金ヲ取扱フ信用組合ハ第一項第二号乃至第四号ノ事業ヲ兼ヌルコトヲ得ス
第九条第一項中第三号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
三ノ二 区域
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
信用組合ノ区域ハ特別ノ事由アル場合ヲ除クノ外市町村ノ区域内ニ於テ之ヲ定ムヘシ
第十一条ニ左ノ一項ヲ加フ
出資一口ノ金額ノ最高限ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十三条及第十四条中「二週間内ニ」ヲ削ル
第十五条 行政区画又ハ土地ノ名称ノ変更アリタルトキハ登記簿ノ記載ハ変更セラレタルモノト看做ス但シ其ノ記載ヲ更正スルコトヲ妨ケス
第十五条ノ二ヲ削ル
第十六条 民法第四十五条第二項、第三項及第四十八条ノ規定ハ期間ヲ除クノ外産業組合ニ之ヲ準用ス
第十六条ノ二 第十二条ノ払込アリタルトキハ組合ハ二週間内ニ其ノ旨ヲ地方長官ニ届出テ同時ニ組合原簿ヲ提出スヘシ
前項ノ規定ニ依ル届出及提出アリタルトキハ地方長官ハ遅滞ナク各事務所所在地ノ登記所ニ設立ノ登記ヲ嘱託シ且主タル事務所所在地ノ登記所ニ組合原簿ヲ送付スヘシ
第十六条ノ三 第十四条第一項ニ掲ケタル事項中ニ変更ヲ生シタルトキハ組合ハ二週間内ニ変更ノ登記ヲ為スヘキ事項ヲ地方長官ニ届出ツヘシ但シ登記ノ事由カ地方長官ノ認可其ノ他ノ処分ニ因リテ生シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ規定ニ依ル届出アリタルトキハ地方長官ハ遅滞ナク各事務所所在地ノ登記所ニ登記ノ嘱託ヲ為スヘシ前項但書ノ場合亦同シ
第十六条ノ四 組合ハ主タル事務所ノ移転又ハ組織変更ノ登記ニ関スル届出ヲ為スト同時ニ組合原簿ヲ地方長官ニ提出スヘシ但シ同一ノ登記所ノ管轄区域内ニ於テ事務所ヲ移転シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
地方長官ハ主タル事務所所在地ノ登記所ニ前項ノ登記ヲ嘱託スルト同時ニ組合原簿ヲ送付スヘシ
第十六条ノ五 組合原簿ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一 出資ノ総口数
二 払込ミタル出資ノ総額
三 無限責任組合ニ在リテハ各組合員ノ氏名、住所
四 保証責任組合ニ在リテハ各組合員ノ氏名、住所及保証金額
登記所ノ受理シタル組合原簿ハ之ヲ登記簿ノ一部ト看做シ其ノ記載ハ之ヲ登記ト看做ス
第十四条第二項及第十五条ノ規定ハ組合原簿ニ之ヲ準用ス
第十六条ノ六 第十六条ノ三ノ規定ハ組合原簿ニ記載シタル事項ニ変更ヲ生シタル場合ニ之ヲ準用ス但シ前条第一項第一号及第二号ニ掲ケタル事項並組合員ノ氏名及住所ニ付テハ変更ノ生シタル事業年度ノ終ヨリ二週間内ニ届出ヲ為スヲ以テ足ル
組合員ノ加入ノ場合ニ於テハ無限責任組合ニ在リテハ加入者ノ氏名及住所ヲ、保証責任組合ニ在リテハ加入者ノ氏名住所及保証金額ヲ記載シタル組合原簿ヲ加入ノ日ヨリ二週間内ニ地方長官ニ提出シ地方長官ハ遅滞ナク之ヲ主タル事務所所在地ノ登記所ニ送付スヘシ
第十七条第二項中「十口」ヲ「三十口」ニ改メ同項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ特別ノ事由アルトキハ定款ノ定ムル所ニ依リ五十口迄之ヲ増加スルコトヲ得
第二十五条中「定ムルコトヲ得」ヲ「定ムヘシ」ニ改ム
第三十一条ノ二 産業組合カ其ノ組合員ニ対シテ為ス通知又ハ催告ハ組合員名簿ニ記載シタル組合員ノ住所又ハ其ノ者カ組合ニ通知シタル住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催告ハ通常其ノ到達スヘカリシ時ニ到達シタルモノト看做ス
第四十条中「催告スヘシ」ヲ「定款ノ定ムル方法ニ従ヒテ公告シ且知レタル債権者ニ各別ニ之ヲ催告スヘシ」ニ改ム
第四十六条ノ二 信用組合ハ第一条第四項ノ規定ニ依ル貯金ノ総額ノ四分ノ一以上ノ金額ヲ払戻準備金トシテ勅令ノ定ムル所ニ依リ管理スヘシ
前項ノ金額ハ事業年度ニ従ヒ毎六箇月末日現在ノ貯金総額ニ依リ之ヲ定ム
第一条第四項ノ規定ニ依ル貯金ヲ為シタル者ハ第一項ノ払戻準備金ノ上ニ先取特権ヲ有ス
第四十六条ノ三 有限責任又ハ保証責任ノ信用組合第一条第四項ノ規定ニ依ル貯金ニ関スル債務ヲ完済スルコト能ハサルトキハ各理事連帯シテ之ヲ弁済スルノ責ニ任ス
前項ノ規定ニ依ル理事ノ責任ハ其ノ退任前ノ債務ニ付退任ノ登記後二箇年間仍存続ス
第四十九条 組合員ノ加入ハ無限責任組合ニ在リテハ総組合員ノ同意アルコトヲ要ス
前項ノ同意ニ付テハ組合ハ総組合員ニ対シ加入ニ異議アラハ二週間ヲ下ラサル一定ノ期間内ニ之ヲ述フヘキ旨ヲ催告スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ其ノ期間内ニ異議ヲ述ヘサル者ハ同意ヲ為シタルモノト看做ス
第五十八条第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ規定ニ依ル期間ハ総組合員ノ同意アルトキハ定款ヲ以テ之ヲ延長スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ延長シタル期間ハ第一項ノ規定ニ違背セサル限リ之ヲ短縮スルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ第四十条及第四十一条ノ規定ヲ準用ス
前三項ノ規定ハ持分ヲ譲渡シタル組合員ニ之ヲ準用ス
第六十条 監督官庁ハ何時ニテモ理事又ハ清算人ヲシテ組合ノ事業、財産又ハ清算事務ニ関スル報告ヲ為サシメ組合ノ事業、財産又ハ清算事務ノ状況ヲ検査シ其ノ他監督上必要ナル命令又ハ処分ヲ為スコトヲ得
監督官庁ハ組合清算ノ場合ニ於テ必要ト認ムルトキハ組合ニ対シ其ノ財産ノ供託ヲ命スルコトヲ得
第六十二条第二項但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ無限責任組合カ合併セムトスルトキ又ハ保証責任組合若ハ有限責任組合カ合併ニ因リテ組織変更ト同一ノ結果ヲ生スヘキトキハ其ノ合併ニ付総組合員ノ同意アルコトヲ要ス
第六十三条中「二週間内ニ」ヲ削リ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
第十四条第二項及第十六条ノ三ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第六十三条ノ二 合併ニ因リテ組合ヲ設立スル場合ニ於テハ定款ノ作成其ノ他設立ニ関スル行為ハ各組合ニ於テ選任シタル者共同シテ之ヲ為スコトヲ要ス
第二十八条ノ規定ハ前項ノ規定ニ依ル選任ニ之ヲ準用ス
第六十五条中「合併」ヲ「総会ノ決議ニ因ル解散又ハ合併」ニ改ム
第六十六条中「二週間内ニ」ヲ削リ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
第十六条ノ三ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七十三条ノ二 清算人タル者ナキトキ又ハ清算人ノ欠ケタル為損害ヲ生スル虞アルトキハ地方長官ハ清算人ヲ選任スルコトヲ得
第七十三条ノ三 重要ナル事由アルトキハ地方長官ハ清算人ヲ解任スルコトヲ得
第七十四条 清算人ノ選任アリタルトキハ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ氏名、住所ヲ登記スヘシ
第十四条第二項及第十六条ノ三ノ規定ハ清算人ニ関スル登記ニ之ヲ準用ス
第七十四条ノ二 清算結了シタルトキハ各事務所ノ所在地ニ於テ其ノ登記ヲ為スヘシ
第十六条ノ三ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七十五条 民法第七十三条、第七十四条及第七十八条乃至第八十一条ノ規定ハ産業組合ノ清算ニ之ヲ準用ス
第七十六条第一項第四号ヲ左ノ如ク改ム
四 所属組合カ其ノ組合員ニ利用セシムル設備ヲ所属組合ニ供給スルコト
(生産組合連合会)
第七十六条ノ二 信用組合連合会ハ日本勧業銀行、日本興業銀行、北海道拓殖銀行又ハ農工銀行ニ対シ所属組合又ハ所属連合会ノ為ニ債務ノ保証ヲ為スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ債務ノ保証ヲ為シタルトキハ信用組合連合会ハ銀行ノ委任ヲ受ケ其ノ債権ノ取立ヲ為スコトヲ得
第七十九条第一項ヲ左ノ如ク改ム
産業組合連合会ノ区域ハ特別ノ事由アル場合ヲ除クノ外道府県ノ区域内ニ於テ之ヲ定ムヘシ
同条中「第一項但書又ハ前項ノ規定ニ依リ設立シタル」ヲ「区域カ道府県ノ区域ヲ超ユル」ニ改ム
第八十条中「定ムルコトヲ得」ヲ「定ムヘシ」ニ改ム
第八十一条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第七十九条第二項ノ規定ニ依ル合併ニ付テハ登記スヘキ事項ノ届出、組合原簿ノ提出及送付並登記ノ嘱託ニ関スル規定中地方長官トアルハ合併後存続スル産業組合連合会又ハ合併ニ因リテ設立シタル産業組合連合会ノ主タル事務所所在地ヲ管轄スル地方長官トス
第八十七条中「二週間内ニ」ヲ削リ同条第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ニ掲ケタル事項中ニ変更ヲ生シタルトキハ其ノ登記ヲ為スヘシ登記前ニ在リテハ其ノ変更ヲ以テ第三者ニ対抗スルコトヲ得ス
第十六条ノ三ノ規定ハ第一項及前項ノ場合ニ之ヲ準用ス但シ同条中地方長官トアルハ主務大臣トス
第九十二条 第三条、第五条乃至第七条、第十条、第十五条、第十六条、第二十六条、第二十七条、第二十九条、第三十条乃至第三十五条、第三十九条第一項、第四十七条、第六十条、第六十一条、第六十二条第一項第一号第二号第四号第五号、第六十三条、第六十五条、第六十九条乃至第七十五条、第八十条第二項、第九十三条ノ二及第九十四条並民法第六十二条及第六十四条ノ規定ハ産業組合中央会ニ之ヲ準用ス但シ第六十五条、第七十三条ノ二及第七十三条ノ三中並第六十三条、第七十四条及第七十四条ノ二ニ於テ準用シタル第十六条ノ三中地方長官トアルハ主務大臣トス
第九十三条 組合ノ理事又ハ監事何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハス組合ノ事業ノ範囲外ニ於テ貸付若ハ手形ノ割引ヲ為シ又ハ投機取引ノ為ニ組合財産ヲ処分シタルトキハ一年以下ノ懲役若ハ禁錮又ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
前項ノ規定ハ刑法ニ正条アル場合ニハ之ヲ適用セス
第九十三条ヲ第九十三条ノ二トス
同条第一号ヲ左ノ如ク改ム
一 本法ニ定メタル届出若ハ組合原簿ノ提出ヲ為スコトヲ怠リ又ハ不正ノ届出ヲ為シ若ハ組合原簿ニ不正ノ記載ヲ為シタルトキ
同条第四号ヲ左ノ如ク改ム
四 第一条第五項、第四十三条、第四十五条乃至第四十六条ノ二、第四十八条又ハ第七十二条ノ規定ニ違背シタルトキ
同条ニ左ノ二号ヲ加フ
十 第四十条又ハ第四十一条ノ規定ニ違背シテ出資一口ノ金額若ハ組合員ノ保証金額ヲ減少シ、第五十八条ノ規定ニ依ル責任期間ノ短縮ヲ為シ又ハ組合ノ合併若ハ組織変更ヲ為シタルトキ
十一 法令又ハ定款ニ違背シテ剰余金ヲ処分シタルトキ
第九十八条 登記ノ嘱託ハ書面ヲ以テ之ヲ為スコトヲ要ス
嘱託書ニハ左ノ事項ヲ記載スヘシ
一 産業組合、産業組合連合会又ハ産業組合中央会ノ名称及事務所
二 登記ノ目的及事由
三 年月日
四 登記所ノ表示
第九十九条 設立登記ノ嘱託書ニハ定款及届書ヲ添附シ其ノ他ノ登記ノ嘱託書ニハ届出ニ因ル場合ニ於テハ届書ヲ添附スヘシ
第百条 削除
第百一条 削除
第百二条 削除
第百三条 削除
第百五条 非訟事件手続法第百三十八条、第百三十八条ノ二、第百四十一条乃至第百四十六条、第百四十八条、第百四十八条ノ二、第百五十一条乃至第百五十一条ノ六、第百五十四条乃至第百五十八条、第百六十五条及第百七十五条ノ規定ハ産業組合、産業組合連合会及産業組合中央会ニ之ヲ準用ス
第百六条中「沖縄県ノ区ニ於テハ区長、」ヲ削ル
第百七条ヲ削ル
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前ニ登記シタル産業組合及産業組合連合会ニシテ定款ニ区域ノ定アルモノニ付テハ地方長官ハ本法施行ノ日ヨリ三月内ニ区域ノ登記ヲ各事務所所在地ノ登記所ニ嘱託スヘシ