(明治三十九年勅令第二百六十五号関税定率法第九条第一項ニ依ル製造品ノ原料輸入税払戻ニ関スル件中改正ノ件)
法令番号: 勅令第208号
公布年月日: 大正4年11月13日
法令の形式: 勅令

審議経過

朕明治三十九年勅令第二百六十五號關稅定率法第九條第一項ニ依ル製造品ノ原料輸入稅拂戾ニ關スル件中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正四年十一月十二日
內閣總理大臣　伯爵　大隈重信
大藏大臣　武富時敏
勅令第二百八號
明治三十九年勅令第二百六十五號中左ノ通改正ス
第一條第一項第一種中第一號ニ左ノ一項ヲ加フ
葉鐵　每百斤　金七十錢
同種第二號中「每百斤」ヲ「同」ニ、第三號中「從價　四割」ヲ「每箇　金十七錢」ニ改メ第四號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
四ノ二　木箱用金具　同　同　金七十錢
同種第五號中「每百斤」ヲ「同」ニ、第六號中「黃燐燐寸」ヲ「黃燐燐寸又ハ硫化燐燐寸」ニ改メ第六號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
六ノ二　燐寸　包裝用ターンプレート　從價　二割
同種第七號中「（人造絹絲ノミヲ用井タルモノニ限ル）」ヲ削リ同號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
七ノ二　平紐、丸紐又ハ總類　鍍金線　同　金百九十四圓
鍍銀線　同　金八十一圓六十錢
織絲ニ金屬線ヲ卷キタルモノ　從價　三割
同種第八號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
八ノ二　無色平面ノ硝子板（厚四ミリメートルヲ超エサルモノ）　同　硝子板每百平方メートル　金四十五錢
同種第十號ヲ左ノ如ク改ム
十　琺瑯鐵器　金屬ヲ鍍セサル鐵板（有紋ノモノ及波形ノモノヲ除ク）
厚〇、七ミリメートルヲ超エサルモノ　琺瑯鐵器每百斤　金十八錢
硼砂　同　金十一錢
曹達灰　同　金一錢
酸化コバルト　同　金五錢
同種第十一號中「同」ヲ「每百斤」ニ改メ同號ニ左ノ一項ヲ加フ
オルガンリード　同　金二十八圓
同種第十三號中「翫具」ヲ「葉鐵製ノ罐、箱又ハ翫具」ニ改メ同號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
十四　家屋、橋梁、電線支柱等ノ建設材料　鐵
條及竿（テー形、アングル形等ノ形狀ヲ有スルモノヲ含ム）　同　金六十錢
金屬ヲ鍍セサル板（有紋ノモノ及波形ノモノヲ除ク）
厚一、五ミリメートルヲ超エタルモノ　同　金六十錢
鉛
塊、錠及板　同　金四十錢
第一條第一項第二種第一號中「氷砂糖、」ヲ削リ同號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
一ノ二　氷砂糖　砂糖
和蘭標本色相第十一號以上第十五號未滿ノモノ　氷砂糖每百斤　金三圓二十錢
和蘭標本色相第十五號以上第十八號未滿ノモノ　同　金三圓四十五錢
和蘭標本色相第十八號以上第二十一號未滿ノモノ　同　金四圓二十五錢
和蘭標本色相第二十一號以上ノモノ　同　金四圓六十五錢
同種第二號中「同」ヲ「每百斤」ニ改メ第五號ノ次ニ左ノ三號ヲ加フ
五ノ二　亞麻子油　亞麻子　同　金四十四錢
五ノ三　大麻子油　大麻子　同　金三十六錢
五ノ四　萞麻子油　萞麻子　同　金五十六錢
同種第七號ヲ左ノ如ク改ム
七　小麥粉（末粉ヲ含ム）　小麥　小麥粉每百斤　金一圓
同種第八號中「同」ヲ「每百斤」ニ改メ同號ニ左ノ二項ヲ加フ
製罎用曹達灰　大罎（三合以上入ノモノ）每百打　金七十九錢
同　小罎（三合未滿入ノモノ）每百打　金五十一錢
同種第九號中「同」ヲ「每百斤」ニ改メ第十一號中野蠶絲布ノ項ノ前ニ左ノ如ク加フ
天鵞絨プラッシュ其ノ他ノパイル織物
毛綿製ノモノ　同　金五十圓
絹綿製ノモノ　同　金百八十圓
同種第十四號中「八錢」ヲ「八錢三厘」ニ、「二圓三十錢」ヲ「三圓」ニ、「其ノ他　同　金一圓十錢」ヲ左ノ如ク改ム
其ノ他
繼目ナキモノニシテ內徑十六センチメートルヲ超エサルモノ　同　金一圓九十錢
其ノ他　同　金一圓十錢
同種第十四號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
十五　織布機　鐵
銑鐵　每百斤　金八錢三厘
條及竿（テー形、アングル形等ノ形狀ヲ有スルモノヲ含ム）　同　金六十錢
金屬ヲ鍍セサル筒及管（鑄タルモノヲ除ク）　同　金一圓十錢
ローラーテンプル、ウヱフトグレート、スパイラルスチールストリップ其ノ他ノスプリング　從價　二割
木材（單ニ切リ、挽キ又ハ割リタルモノ）
パイン、ファー及シダー（長二十センチメートル、幅七センチメートル、厚七ミリメートルヲ超エサルシダーヲ除ク）
厚六十五ミリメートルヲ超エサルモノ　每立方メートル　金三圓十錢
其ノ他　同　金一圓八十錢
第一條　第二項中「從量」ヲ「原料品ニ對シ從量」ニ改ム
第一條ノ二ニ左ノ一項ヲ加フ
第二種第一號ノ二ノ製造品ノ製造ハ內國產原料品ヲ混淆使用セサル第二種第一號ノ製造品タル精製糖ヲ使用スルコトヲ得
第二條ノ二　第一條ノ二第二項ノ規定ニ依リ第二種第一號ノ二ノ製造品ヲ製造スル場合ニ於テハ使用前其ノ精製糖ノ種類、數量、使用ノ目的及藏置ノ場所ヲ記シ當該官廳ニ申吿シテ承認ヲ受クヘシ
前項ノ場合ニ於テハ尙其ノ精製糖ニ對スル當該官廳ノ製造承認書ヲ添附スヘシ
第四條中「撥條」ヲ「撥條又ハ第一種第十四號ノ製造品ヲ構成スル輸入原料品」ニ改ム
第六條中「第一號」ヲ「第一號及第一號ノ二」ニ、「第二號乃至第十三號」ヲ「第二號乃至第十三號及第十五號」ニ改ム
附　則
本令ハ大正四年十一月十五日ヨリ之ヲ施行ス
第二種第十四號ノ原料品タル鐵ノ筒及管（エルボー及ジョイントヲ除ク）ニシテ大正三年四月十五日前ニ輸入シタルモノニ對スル拂戾金ハ仍從前ノ例ニ依ル
朕明治三十九年勅令第二百六十五号関税定率法第九条第一項ニ依ル製造品ノ原料輸入税払戻ニ関スル件中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正四年十一月十二日
内閣総理大臣　伯爵　大隈重信
大蔵大臣　武富時敏
勅令第二百八号
明治三十九年勅令第二百六十五号中左ノ通改正ス
第一条第一項第一種中第一号ニ左ノ一項ヲ加フ
葉鉄　毎百斤　金七十銭
同種第二号中「毎百斤」ヲ「同」ニ、第三号中「従価　四割」ヲ「毎箇　金十七銭」ニ改メ第四号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
四ノ二　木箱用金具　同　同　金七十銭
同種第五号中「毎百斤」ヲ「同」ニ、第六号中「黄燐燐寸」ヲ「黄燐燐寸又ハ硫化燐燐寸」ニ改メ第六号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
六ノ二　燐寸　包装用ターンプレート　従価　二割
同種第七号中「（人造絹糸ノミヲ用井タルモノニ限ル）」ヲ削リ同号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
七ノ二　平紐、丸紐又ハ総類　鍍金線　同　金百九十四円
鍍銀線　同　金八十一円六十銭
織糸ニ金属線ヲ巻キタルモノ　従価　三割
同種第八号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
八ノ二　無色平面ノ硝子板（厚四ミリメートルヲ超エサルモノ）　同　硝子板毎百平方メートル　金四十五銭
同種第十号ヲ左ノ如ク改ム
十　琺瑯鉄器　金属ヲ鍍セサル鉄板（有紋ノモノ及波形ノモノヲ除ク）
厚〇、七ミリメートルヲ超エサルモノ　琺瑯鉄器毎百斤　金十八銭
硼砂　同　金十一銭
曹達灰　同　金一銭
酸化コバルト　同　金五銭
同種第十一号中「同」ヲ「毎百斤」ニ改メ同号ニ左ノ一項ヲ加フ
オルガンリード　同　金二十八円
同種第十三号中「翫具」ヲ「葉鉄製ノ缶、箱又ハ翫具」ニ改メ同号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
十四　家屋、橋梁、電線支柱等ノ建設材料　鉄
条及竿（テー形、アングル形等ノ形状ヲ有スルモノヲ含ム）　同　金六十銭
金属ヲ鍍セサル板（有紋ノモノ及波形ノモノヲ除ク）
厚一、五ミリメートルヲ超エタルモノ　同　金六十銭
鉛
塊、錠及板　同　金四十銭
第一条第一項第二種第一号中「氷砂糖、」ヲ削リ同号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
一ノ二　氷砂糖　砂糖
和蘭標本色相第十一号以上第十五号未満ノモノ　氷砂糖毎百斤　金三円二十銭
和蘭標本色相第十五号以上第十八号未満ノモノ　同　金三円四十五銭
和蘭標本色相第十八号以上第二十一号未満ノモノ　同　金四円二十五銭
和蘭標本色相第二十一号以上ノモノ　同　金四円六十五銭
同種第二号中「同」ヲ「毎百斤」ニ改メ第五号ノ次ニ左ノ三号ヲ加フ
五ノ二　亜麻子油　亜麻子　同　金四十四銭
五ノ三　大麻子油　大麻子　同　金三十六銭
五ノ四　萞麻子油　萞麻子　同　金五十六銭
同種第七号ヲ左ノ如ク改ム
七　小麦粉（末粉ヲ含ム）　小麦　小麦粉毎百斤　金一円
同種第八号中「同」ヲ「毎百斤」ニ改メ同号ニ左ノ二項ヲ加フ
製罎用曹達灰　大罎（三合以上入ノモノ）毎百打　金七十九銭
同　小罎（三合未満入ノモノ）毎百打　金五十一銭
同種第九号中「同」ヲ「毎百斤」ニ改メ第十一号中野蚕糸布ノ項ノ前ニ左ノ如ク加フ
天鵞絨プラッシュ其ノ他ノパイル織物
毛綿製ノモノ　同　金五十円
絹綿製ノモノ　同　金百八十円
同種第十四号中「八銭」ヲ「八銭三厘」ニ、「二円三十銭」ヲ「三円」ニ、「其ノ他　同　金一円十銭」ヲ左ノ如ク改ム
其ノ他
継目ナキモノニシテ内径十六センチメートルヲ超エサルモノ　同　金一円九十銭
其ノ他　同　金一円十銭
同種第十四号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
十五　織布機　鉄
銑鉄　毎百斤　金八銭三厘
条及竿（テー形、アングル形等ノ形状ヲ有スルモノヲ含ム）　同　金六十銭
金属ヲ鍍セサル筒及管（鋳タルモノヲ除ク）　同　金一円十銭
ローラーテンプル、ウヱフトグレート、スパイラルスチールストリップ其ノ他ノスプリング　従価　二割
木材（単ニ切リ、挽キ又ハ割リタルモノ）
パイン、ファー及シダー（長二十センチメートル、幅七センチメートル、厚七ミリメートルヲ超エサルシダーヲ除ク）
厚六十五ミリメートルヲ超エサルモノ　毎立方メートル　金三円十銭
其ノ他　同　金一円八十銭
第一条　第二項中「従量」ヲ「原料品ニ対シ従量」ニ改ム
第一条ノ二ニ左ノ一項ヲ加フ
第二種第一号ノ二ノ製造品ノ製造ハ内国産原料品ヲ混淆使用セサル第二種第一号ノ製造品タル精製糖ヲ使用スルコトヲ得
第二条ノ二　第一条ノ二第二項ノ規定ニ依リ第二種第一号ノ二ノ製造品ヲ製造スル場合ニ於テハ使用前其ノ精製糖ノ種類、数量、使用ノ目的及蔵置ノ場所ヲ記シ当該官庁ニ申告シテ承認ヲ受クヘシ
前項ノ場合ニ於テハ尚其ノ精製糖ニ対スル当該官庁ノ製造承認書ヲ添附スヘシ
第四条中「撥条」ヲ「撥条又ハ第一種第十四号ノ製造品ヲ構成スル輸入原料品」ニ改ム
第六条中「第一号」ヲ「第一号及第一号ノ二」ニ、「第二号乃至第十三号」ヲ「第二号乃至第十三号及第十五号」ニ改ム
附　則
本令ハ大正四年十一月十五日ヨリ之ヲ施行ス
第二種第十四号ノ原料品タル鉄ノ筒及管（エルボー及ジョイントヲ除ク）ニシテ大正三年四月十五日前ニ輸入シタルモノニ対スル払戻金ハ仍従前ノ例ニ依ル