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(貯畜銀行条例中改正法律)
法令番号: 法律第二十三號
公布年月日: 大正4年6月21日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
貯蓄銀行条例
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル貯蓄銀行條例中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正四年六月十九日
內閣總理大臣 伯爵 大隈重信
大藏大臣 若槻禮次郞
法律第二十三號
貯蓄銀行條例中左ノ通改正ス
第一條第二項ヲ左ノ如ク改ム
公衆ノ爲左ノ事業ヲ營ム者ハ貯蓄銀行ノ業ヲ營ムモノト爲シ此條例ニ依ラシム
一
一囘五圓末滿ノ金額ヲ預金トシテ受入ルルコト
二
豫メ拂戾ノ期限ヲ定メ定期ニ又ハ一定ノ期間內ニ於テ數囘ニ預金ヲ受入ルルコト
三
期限ヲ定メテ一定金額ノ給付ヲ爲スコトヲ約シ定期ニ又ハ一定ノ期間內ニ於テ數囘ニ金錢ヲ受入ルルコト
第六條ノ二
前三條ノ規定ハ第一條第二項ノ預金及受入金ニ付之ヲ準用ス
第七條
貯蓄銀行ニ於テ定款又ハ第一條ノ事業ノ種類及方法ヲ變更セントスルトキハ地方長官ヲ經由シテ大藏大臣ノ認可ヲ受クヘシ代理店ヲ設置セントスルトキ亦同シ
大藏大臣ハ必要ト認ムルトキハ第一條ノ事業ノ種類及方法ヲ制限シ又ハ其變更ヲ命スルコトヲ得
第七條ノ二
大藏大臣ハ貯蓄銀行ノ業務又ハ財產ノ狀況ニ依リ第一條ノ預金者又ハ給付金ノ債權者ノ利益ヲ保護スル爲必要ト認ムルトキハ其事業ノ停止ヲ命シ其他必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
貯蓄銀行カ法令、定款又ハ大藏大臣ノ命令ニ違反シ其他公益ヲ害スヘキ行爲ヲ爲シタルトキハ大藏大臣ハ事業ノ停止若ハ取締役、監査役ノ改選ヲ命シ又ハ營業ノ認可ヲ取消スコトヲ得
第九條
營業ノ認可ヲ受ケスシテ第一條ニ揭ケタル事業ヲ營ミタルトキハ其營業主ヲ千圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ罰則ハ營業主法人ナルトキハ其業務ヲ執行スル社員、取締役、監査役其他法人ノ代表者、外國會社ノ代表者ニ之ヲ適用シ未成年者又ハ禁治產者ナルトキハ之ヲ其法定代理人ニ適用ス
第九條ノ二
左ノ場合ニ於テハ取締役、監査役ヲ十圓以上千圓以下ノ過料ニ處ス
一
第四條、第六條ノ二又ハ第七條第一項ノ規定ニ違反シタルトキ
二
第七條第二項又ハ第七條ノ二ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ爲シタル命令ニ違反シタルトキ
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
貯蓄銀行ハ本法施行ノ日ヨリ二月內ニ地方長官ヲ經由シテ其ノ營ム第一條ノ事業ノ種類及方法ヲ大藏大臣ニ屆出ツヘシ
前項ノ規定ニ違反シタルトキハ取締役、監査役ヲ五圓以上五百圓以下ノ過料ニ處ス
本法施行ノ際貯蓄銀行ニ非スシテ現ニ第一條第二項第二號又ハ第三號ノ事業ヲ營ム者ハ本法施行前ニ締結シタル契約ノ完了スル迄仍其ノ契約ニ關スル業務ニ限リ之ヲ繼續スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ銀行ニ對シテハ第七條ノ二及第九條ノ二ノ規定ヲ、銀行ニ非サルモノニ對シテハ第七條ノ二、第九條ノ二及銀行條例第三條、第四條、第八條、第十條ノ規定ヲ準用ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル貯蓄銀行条例中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正四年六月十九日
内閣総理大臣 伯爵 大隈重信
大蔵大臣 若槻礼次郎
法律第二十三号
貯蓄銀行条例中左ノ通改正ス
第一条第二項ヲ左ノ如ク改ム
公衆ノ為左ノ事業ヲ営ム者ハ貯蓄銀行ノ業ヲ営ムモノト為シ此条例ニ依ラシム
一
一回五円末満ノ金額ヲ預金トシテ受入ルルコト
二
予メ払戻ノ期限ヲ定メ定期ニ又ハ一定ノ期間内ニ於テ数回ニ預金ヲ受入ルルコト
三
期限ヲ定メテ一定金額ノ給付ヲ為スコトヲ約シ定期ニ又ハ一定ノ期間内ニ於テ数回ニ金銭ヲ受入ルルコト
第六条ノ二
前三条ノ規定ハ第一条第二項ノ預金及受入金ニ付之ヲ準用ス
第七条
貯蓄銀行ニ於テ定款又ハ第一条ノ事業ノ種類及方法ヲ変更セントスルトキハ地方長官ヲ経由シテ大蔵大臣ノ認可ヲ受クヘシ代理店ヲ設置セントスルトキ亦同シ
大蔵大臣ハ必要ト認ムルトキハ第一条ノ事業ノ種類及方法ヲ制限シ又ハ其変更ヲ命スルコトヲ得
第七条ノ二
大蔵大臣ハ貯蓄銀行ノ業務又ハ財産ノ状況ニ依リ第一条ノ預金者又ハ給付金ノ債権者ノ利益ヲ保護スル為必要ト認ムルトキハ其事業ノ停止ヲ命シ其他必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
貯蓄銀行カ法令、定款又ハ大蔵大臣ノ命令ニ違反シ其他公益ヲ害スヘキ行為ヲ為シタルトキハ大蔵大臣ハ事業ノ停止若ハ取締役、監査役ノ改選ヲ命シ又ハ営業ノ認可ヲ取消スコトヲ得
第九条
営業ノ認可ヲ受ケスシテ第一条ニ掲ケタル事業ヲ営ミタルトキハ其営業主ヲ千円以下ノ罰金ニ処ス
前項ノ罰則ハ営業主法人ナルトキハ其業務ヲ執行スル社員、取締役、監査役其他法人ノ代表者、外国会社ノ代表者ニ之ヲ適用シ未成年者又ハ禁治産者ナルトキハ之ヲ其法定代理人ニ適用ス
第九条ノ二
左ノ場合ニ於テハ取締役、監査役ヲ十円以上千円以下ノ過料ニ処ス
一
第四条、第六条ノ二又ハ第七条第一項ノ規定ニ違反シタルトキ
二
第七条第二項又ハ第七条ノ二ノ規定ニ依リ大蔵大臣ノ為シタル命令ニ違反シタルトキ
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
貯蓄銀行ハ本法施行ノ日ヨリ二月内ニ地方長官ヲ経由シテ其ノ営ム第一条ノ事業ノ種類及方法ヲ大蔵大臣ニ届出ツヘシ
前項ノ規定ニ違反シタルトキハ取締役、監査役ヲ五円以上五百円以下ノ過料ニ処ス
本法施行ノ際貯蓄銀行ニ非スシテ現ニ第一条第二項第二号又ハ第三号ノ事業ヲ営ム者ハ本法施行前ニ締結シタル契約ノ完了スル迄仍其ノ契約ニ関スル業務ニ限リ之ヲ継続スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ銀行ニ対シテハ第七条ノ二及第九条ノ二ノ規定ヲ、銀行ニ非サルモノニ対シテハ第七条ノ二、第九条ノ二及銀行条例第三条、第四条、第八条、第十条ノ規定ヲ準用ス
本文
詳細・沿革