医術開業試験が本年9月に廃止されることに伴い、多数の医学生が進退窮まる状況に陥ることが予想される。政府は試験回数の増加や朝鮮医術開業試験での簡易な方法の導入など救済策を講じているが、廃止後に残る後期医学生は2000人以上と推定される。そこで試験期間を2年間延長し、1回300人程度の合格者を出すことで、不幸な医学生を救済したい。また、登録制度を設けることで受験生に勉強の動機付けを与えるとともに、正確な受験者数の把握と試験実施の効率化を図る。医育統一の目的を損なうことなく、多数の医学生の救済を実現することが本改正案の趣旨である。
参照した発言:
第31回帝国議会 衆議院 肺結核療養所の設置及国庫補助に関する法律案外一件委員会 第2号