取引所法の改正は多年の課題であり、帝国議会でも数次にわたり議論され、第25議会では改善建議案も提出された。政府は調査を重ね、今回の改正案を提出するに至った。取引所法は経済への影響が大きいため、理想に走ることなく慎重な対応が必要である。そこで既存の取引所の実情と利害得失を考慮し、弊害を是正して本来の機能を発揮させることを目指している。主な改正点は、仲買人選択の範囲拡大、取引所役員の義務の厳格化、取引に伴う弊害の除去による公正な相場形成の確保である。
参照した発言:
第31回帝国議会 衆議院 本会議 第21号