(耕地整理法中改正法律)
法令番号: 法律第三十二號
公布年月日: 大正3年3月31日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル耕地整理法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正三年三月三十日
內閣總理大臣 伯爵 山本權兵衞
內務大臣 原敬
農商務大臣 山本達雄
大藏大臣 男爵 高橋是淸
司法大臣 法學博士 奧田義人
法律第三十二號
耕地整理法中左ノ通改正ス
第一條中「區劃形質ノ變更」ノ下ニ「、湖海ノ埋立、干拓」ヲ加フ
第二條ノ二 登記シタル地上權、永小作權、土地賃借權ヲ有スル者又ハ國有林野法若ハ官有地取扱規則ニ依ル豫約開墾者ハ土地ノ所有者及賃貸人ノ同意ヲ得タルトキハ其ノ土地ニ付第三條ノ規定ニ依ル整理施行者又ハ耕地整理組合ノ組合員ト爲ルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ土地ノ所有者及賃貸人ハ其ノ土地ニ付テハ整理施行者又ハ組合員タルコトヲ得ス
第二條ノ三 官有地取扱規則ニ依リ埋立又ハ干拓ノ許可ヲ受ケタル者ハ本法ノ適用ニ付テハ之ヲ土地ノ所有者ト看做ス
耕地整理組合ノ組合員ト爲リ又ハ爲ルヘキ地上權者、永小作權者、賃借權者又ハ豫約開墾者ハ第三十四條、第四十七條乃至第五十條、第五十五條、第五十六條及第五十九條ノ適用ニ付テハ之ヲ土地ノ所有者ト看做ス
第三條中「關係人ノ同意書」ノ下ニ「竝第二條ノ二ノ場合ニ於ケル土地ノ所有者及賃貸人ノ同意書」ヲ加フ
第五條ニ左ノ一項ヲ加フ
第二條ノ二第一項ノ規定ニ依リ整理施行者又ハ組合員ト爲リタル者ノ耕地整理ニ關スル權利義務ハ其ノ地上權、永小作權、賃借權又ハ國有林野法若ハ官有地取扱規則ニ依ル權利ト共ニ其ノ承繼人ニ移轉シ地上權、永小作權又ハ賃借權消滅シタルトキハ土地ノ所有者又ハ賃貸人ニ移轉ス
第七條中「地方長官」ヲ「主務大臣、地方長官」ニ改ム
第九條但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ登記所又ハ土地臺帳所管廳ハ必要アリト認ムルトキハ耕地整理組合ノ組合長、組合副長又ハ臨時代理者以外ノ者ニ付其ノ資格ニ關スル市町村長ノ證明書ヲ提出セシムルコトヲ得
第十二條中「適用セス」ノ下ニ「埋立地又ハ干拓地ニ付亦同シ」ヲ加フ
第十三條第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十一條第二項ニ依リ國有地ニ編入シタル土地ノ面積カ同條第一項ニ依リ交付シタル土地ノ面積ヨリ多キ場合ニ於テハ現地價ニ依リ算出シタル地租ノ平均額ヲ其ノ面積ノ差額ニ乘シタル金額ヲ地租ノ合計額ヨリ控除シタル額ヲ以テ地租ノ合計額ト看做ス
同條第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加ヘ第四項中「前二項」ヲ「第一項、第二項及第四項」ニ改ム
前二項ノ規定ハ國有ノ森林、原野若ハ荒蕪地ヲ第一類地ニ開拓シタル土地、埋立地又ハ干拓地ニ付テハ之ヲ適用セス
第十四條 耕地整理ヲ施行スルニ當リ其ノ地區內ノ民有土地總面積ノ五分ノ一以上ニ當ル土地ニ付開墾又ハ地目變換ヲ爲シタル場合ニ於テハ工事完了ノトキ開墾又ハ變換シタル土地ニ對シ從前ノ地域ニ依リ其ノ地價ヲ修正シ修正地價總額ト之ニ對スル原地價總額トノ差額ノ平均額ヲ五分ノ一ヲ超過スル面積ニ乘シタル額ヲ原地價總額ニ加ヘタルモノヲ以テ前條第一項ノ現地價トス
前項ノ場合ニ於テハ開墾シタル土地ニ付テハ工事著手ノ年ヨリ二十年以上三十年以內、變換シタル土地ニ付テハ工事完了ノ年ヨリ六年ノ耕地整理地價据置年期ヲ許可シ年期明ノ年ヨリ修正地價ニ依リ其ノ地租ヲ徵收ス但シ開墾シタル土地ニシテ年期明ニ至リ工事完了又ハ地味成熟セサルトキハ更ニ工事完了迄又ハ二十年以內ノ年期延長ヲ許可スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ開墾ニ等シキ勞費ヲ要スル地目變換ハ之ヲ開墾ト看做ス
地租ヲ課セサル土地ヲ整理施行地區ニ編入シ地租ヲ課スヘキ土地ト爲シタルトキハ第十一條第一項ニ依リ交付シタル土地ヲ除クノ外工事完了ノトキ從前ノ地域ニ依リ其ノ地價ヲ設定シ前條第一項ノ現地價トス
第二項ノ規定ハ地目變換ヲ爲シタル場合ニ於テ修正地價ニ依リ算出シタル地租額カ原地價ニ依リ算出シタル地租額ヨリ少キ土地ニ付テハ之ヲ適用セス
第十四條ノ二 耕地整理ノ施行ニ依リ其ノ地區內ノ國有ノ森林、原野若ハ荒蕪地ヲ開拓シテ第一類地ト爲シタルトキ又ハ國有ノ水面ヲ埋立テ若ハ干拓シテ民有地ト爲シタルトキハ埋立地又ハ干拓地ニ付テハ五十年以內、其ノ他ノ土地ニ付テハ十年以內ノ耕地整理新開免租年期ヲ許可ス但シ年期明ニ至リ地味成熟セサルトキハ更ニ二十年以內ノ年期延長ヲ許可スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ年期明ニ至リ其ノ地價ヲ設定シ其ノ年ヨリ地租ヲ徵收ス
第十五條中「又ハ地目ヲ變換シ地價ノ修正アリタル土地」ヲ削リ第一號ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ工事完了ノトキニ於テ地價ノ修正又ハ設定當時ノ現況ヨリ第一類地ノ地目ニ變更シタル場合ニ於テハ開墾又ハ地目變換ヲ爲シタルモノト看做シ第十四條第一項ノ規定ヲ準用ス
第十六條中「第十四條第二項ニ該當スル土地」ヲ「第十四條ニ依リ年期ヲ許可シタル土地」ニ、「第十四條第二項ニ定ムル期間中」ヲ「第十四條ニ依ル年期中」ニ改ム
第二十四條ノ二 第十八條乃至第二十一條及前二條ノ規定ハ地上權者、永小作權者又ハ賃借權者ニシテ整理施行者又ハ組合員ト爲リタル者ニ之ヲ適用セス第二條ノ二第一項ノ規定ニ依リ同意ヲ爲シタル者ニ付亦同シ
第三十條中「吿示スヘシ」ヲ「吿示シ直ニ其ノ旨ヲ管轄登記所ニ通知スヘシ」ニ改ム
第三十三條 從前ノ土地ノ全部又ハ一部ニ付旣登記ノ所有權以外ノ權利又ハ處分ノ制限アルトキハ之ニ對スル換地ノ交付ハ其ノ權利又ハ處分ノ制限ノ目的タル土地又ハ其ノ部分ヲ指定シテ之ヲ爲スヘシ
第四十二條ノ二 耕地整理施行ノ爲土地ヲ分筆スルノ必要アル場合ニ於テハ組合ハ其ノ所有者ニ代リ之ニ關スル手續ヲ爲スコトヲ得
第四十三條ニ左ノ二項ヲ加フ
登記シタル地上權又ハ永小作權ノ目的タル御料地又ハ國有地ニ付主務官廳ノ認許ヲ得タルトキハ其ノ地上權者又ハ永小作權者ヲ組合員ト爲シ其ノ土地ヲ組合ノ地區ニ編入スルコトヲ得但シ地上權又ハ永小作權ノ殘存期間カ耕地整理組合設立ノ認可申請ノ日ヨリ二十年未滿ナルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
第二條ノ二第二項及第五條第二項ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ地上權者又ハ永小作權者カ組合員ト爲リタル場合ニ之ヲ準用ス
第四十七條第一項ヲ左ノ如ク改ム
土地ノ共有者ハ耕地整理ニ關スル一切ノ行爲ヲ爲サシムル爲其ノ一人ヲ以テ代表者ト爲シ之ヲ組合ニ通知スヘシ
第七十二條中「解散、合併又ハ地區ノ變更」ヲ「解散又ハ合併」ニ改ム
第七十九條第一項中「組合費又ハ」ヲ「組合費、」ニ改メ「金錢」ノ下ニ「又ハ延滯利息若ハ過怠金」ヲ加フ
第八十八條第一項中「又ハ」ヲ「若ハ」ニ改メ「不服アル者」ノ下ニ「又ハ地上權者、永小作權者、賃借權者若ハ豫約開墾者カ整理施行者若ハ組合員ト爲リタル場合ニ於テ第三十條第一項、第二項ノ處分ニ對シ不服アル土地ノ所有者」ヲ加フ
第九十一條ノ二 耕地整理組合ノ組合長、組合副長、臨時代理者、評議員又ハ組合會議員其ノ職務ニ關シ賄賂ヲ收受シ又ハ之ヲ要求若ハ約束シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ處ス因テ不正ノ行爲ヲ爲シ又ハ相當ノ行爲ヲ爲ササルトキハ五年以下ノ懲役ニ處ス
前項ノ場合ニ於テ收受シタル賄賂ハ之ヲ沒收ス若シ其ノ全部又ハ一部ヲ沒收スルコト能ハサルトキハ其ノ價額ヲ追徵ス
第九十一條ノ三 前條第一項ニ揭クル者ニ對シ賄賂ヲ交付、提供又ハ約束シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ三百圓以下ノ罰金ニ處ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ減輕又ハ免除スルコトヲ得
第九十五條中「第十七條、」ノ下ニ「第二十五條、」ヲ、「第四十條、」ノ下ニ「第七十九條、」ヲ加フ
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル耕地整理法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正三年三月三十日
内閣総理大臣 伯爵 山本権兵衛
内務大臣 原敬
農商務大臣 山本達雄
大蔵大臣 男爵 高橋是清
司法大臣 法学博士 奥田義人
法律第三十二号
耕地整理法中左ノ通改正ス
第一条中「区画形質ノ変更」ノ下ニ「、湖海ノ埋立、干拓」ヲ加フ
第二条ノ二 登記シタル地上権、永小作権、土地賃借権ヲ有スル者又ハ国有林野法若ハ官有地取扱規則ニ依ル予約開墾者ハ土地ノ所有者及賃貸人ノ同意ヲ得タルトキハ其ノ土地ニ付第三条ノ規定ニ依ル整理施行者又ハ耕地整理組合ノ組合員ト為ルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ土地ノ所有者及賃貸人ハ其ノ土地ニ付テハ整理施行者又ハ組合員タルコトヲ得ス
第二条ノ三 官有地取扱規則ニ依リ埋立又ハ干拓ノ許可ヲ受ケタル者ハ本法ノ適用ニ付テハ之ヲ土地ノ所有者ト看做ス
耕地整理組合ノ組合員ト為リ又ハ為ルヘキ地上権者、永小作権者、賃借権者又ハ予約開墾者ハ第三十四条、第四十七条乃至第五十条、第五十五条、第五十六条及第五十九条ノ適用ニ付テハ之ヲ土地ノ所有者ト看做ス
第三条中「関係人ノ同意書」ノ下ニ「並第二条ノ二ノ場合ニ於ケル土地ノ所有者及賃貸人ノ同意書」ヲ加フ
第五条ニ左ノ一項ヲ加フ
第二条ノ二第一項ノ規定ニ依リ整理施行者又ハ組合員ト為リタル者ノ耕地整理ニ関スル権利義務ハ其ノ地上権、永小作権、賃借権又ハ国有林野法若ハ官有地取扱規則ニ依ル権利ト共ニ其ノ承継人ニ移転シ地上権、永小作権又ハ賃借権消滅シタルトキハ土地ノ所有者又ハ賃貸人ニ移転ス
第七条中「地方長官」ヲ「主務大臣、地方長官」ニ改ム
第九条但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ登記所又ハ土地台帳所管庁ハ必要アリト認ムルトキハ耕地整理組合ノ組合長、組合副長又ハ臨時代理者以外ノ者ニ付其ノ資格ニ関スル市町村長ノ証明書ヲ提出セシムルコトヲ得
第十二条中「適用セス」ノ下ニ「埋立地又ハ干拓地ニ付亦同シ」ヲ加フ
第十三条第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十一条第二項ニ依リ国有地ニ編入シタル土地ノ面積カ同条第一項ニ依リ交付シタル土地ノ面積ヨリ多キ場合ニ於テハ現地価ニ依リ算出シタル地租ノ平均額ヲ其ノ面積ノ差額ニ乗シタル金額ヲ地租ノ合計額ヨリ控除シタル額ヲ以テ地租ノ合計額ト看做ス
同条第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加ヘ第四項中「前二項」ヲ「第一項、第二項及第四項」ニ改ム
前二項ノ規定ハ国有ノ森林、原野若ハ荒蕪地ヲ第一類地ニ開拓シタル土地、埋立地又ハ干拓地ニ付テハ之ヲ適用セス
第十四条 耕地整理ヲ施行スルニ当リ其ノ地区内ノ民有土地総面積ノ五分ノ一以上ニ当ル土地ニ付開墾又ハ地目変換ヲ為シタル場合ニ於テハ工事完了ノトキ開墾又ハ変換シタル土地ニ対シ従前ノ地域ニ依リ其ノ地価ヲ修正シ修正地価総額ト之ニ対スル原地価総額トノ差額ノ平均額ヲ五分ノ一ヲ超過スル面積ニ乗シタル額ヲ原地価総額ニ加ヘタルモノヲ以テ前条第一項ノ現地価トス
前項ノ場合ニ於テハ開墾シタル土地ニ付テハ工事著手ノ年ヨリ二十年以上三十年以内、変換シタル土地ニ付テハ工事完了ノ年ヨリ六年ノ耕地整理地価据置年期ヲ許可シ年期明ノ年ヨリ修正地価ニ依リ其ノ地租ヲ徴収ス但シ開墾シタル土地ニシテ年期明ニ至リ工事完了又ハ地味成熟セサルトキハ更ニ工事完了迄又ハ二十年以内ノ年期延長ヲ許可スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ開墾ニ等シキ労費ヲ要スル地目変換ハ之ヲ開墾ト看做ス
地租ヲ課セサル土地ヲ整理施行地区ニ編入シ地租ヲ課スヘキ土地ト為シタルトキハ第十一条第一項ニ依リ交付シタル土地ヲ除クノ外工事完了ノトキ従前ノ地域ニ依リ其ノ地価ヲ設定シ前条第一項ノ現地価トス
第二項ノ規定ハ地目変換ヲ為シタル場合ニ於テ修正地価ニ依リ算出シタル地租額カ原地価ニ依リ算出シタル地租額ヨリ少キ土地ニ付テハ之ヲ適用セス
第十四条ノ二 耕地整理ノ施行ニ依リ其ノ地区内ノ国有ノ森林、原野若ハ荒蕪地ヲ開拓シテ第一類地ト為シタルトキ又ハ国有ノ水面ヲ埋立テ若ハ干拓シテ民有地ト為シタルトキハ埋立地又ハ干拓地ニ付テハ五十年以内、其ノ他ノ土地ニ付テハ十年以内ノ耕地整理新開免租年期ヲ許可ス但シ年期明ニ至リ地味成熟セサルトキハ更ニ二十年以内ノ年期延長ヲ許可スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ年期明ニ至リ其ノ地価ヲ設定シ其ノ年ヨリ地租ヲ徴収ス
第十五条中「又ハ地目ヲ変換シ地価ノ修正アリタル土地」ヲ削リ第一号ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ工事完了ノトキニ於テ地価ノ修正又ハ設定当時ノ現況ヨリ第一類地ノ地目ニ変更シタル場合ニ於テハ開墾又ハ地目変換ヲ為シタルモノト看做シ第十四条第一項ノ規定ヲ準用ス
第十六条中「第十四条第二項ニ該当スル土地」ヲ「第十四条ニ依リ年期ヲ許可シタル土地」ニ、「第十四条第二項ニ定ムル期間中」ヲ「第十四条ニ依ル年期中」ニ改ム
第二十四条ノ二 第十八条乃至第二十一条及前二条ノ規定ハ地上権者、永小作権者又ハ賃借権者ニシテ整理施行者又ハ組合員ト為リタル者ニ之ヲ適用セス第二条ノ二第一項ノ規定ニ依リ同意ヲ為シタル者ニ付亦同シ
第三十条中「告示スヘシ」ヲ「告示シ直ニ其ノ旨ヲ管轄登記所ニ通知スヘシ」ニ改ム
第三十三条 従前ノ土地ノ全部又ハ一部ニ付既登記ノ所有権以外ノ権利又ハ処分ノ制限アルトキハ之ニ対スル換地ノ交付ハ其ノ権利又ハ処分ノ制限ノ目的タル土地又ハ其ノ部分ヲ指定シテ之ヲ為スヘシ
第四十二条ノ二 耕地整理施行ノ為土地ヲ分筆スルノ必要アル場合ニ於テハ組合ハ其ノ所有者ニ代リ之ニ関スル手続ヲ為スコトヲ得
第四十三条ニ左ノ二項ヲ加フ
登記シタル地上権又ハ永小作権ノ目的タル御料地又ハ国有地ニ付主務官庁ノ認許ヲ得タルトキハ其ノ地上権者又ハ永小作権者ヲ組合員ト為シ其ノ土地ヲ組合ノ地区ニ編入スルコトヲ得但シ地上権又ハ永小作権ノ残存期間カ耕地整理組合設立ノ認可申請ノ日ヨリ二十年未満ナルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
第二条ノ二第二項及第五条第二項ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ地上権者又ハ永小作権者カ組合員ト為リタル場合ニ之ヲ準用ス
第四十七条第一項ヲ左ノ如ク改ム
土地ノ共有者ハ耕地整理ニ関スル一切ノ行為ヲ為サシムル為其ノ一人ヲ以テ代表者ト為シ之ヲ組合ニ通知スヘシ
第七十二条中「解散、合併又ハ地区ノ変更」ヲ「解散又ハ合併」ニ改ム
第七十九条第一項中「組合費又ハ」ヲ「組合費、」ニ改メ「金銭」ノ下ニ「又ハ延滞利息若ハ過怠金」ヲ加フ
第八十八条第一項中「又ハ」ヲ「若ハ」ニ改メ「不服アル者」ノ下ニ「又ハ地上権者、永小作権者、賃借権者若ハ予約開墾者カ整理施行者若ハ組合員ト為リタル場合ニ於テ第三十条第一項、第二項ノ処分ニ対シ不服アル土地ノ所有者」ヲ加フ
第九十一条ノ二 耕地整理組合ノ組合長、組合副長、臨時代理者、評議員又ハ組合会議員其ノ職務ニ関シ賄賂ヲ収受シ又ハ之ヲ要求若ハ約束シタルトキハ二年以下ノ懲役ニ処ス因テ不正ノ行為ヲ為シ又ハ相当ノ行為ヲ為ササルトキハ五年以下ノ懲役ニ処ス
前項ノ場合ニ於テ収受シタル賄賂ハ之ヲ没収ス若シ其ノ全部又ハ一部ヲ没収スルコト能ハサルトキハ其ノ価額ヲ追徴ス
第九十一条ノ三 前条第一項ニ掲クル者ニ対シ賄賂ヲ交付、提供又ハ約束シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ三百円以下ノ罰金ニ処ス
前項ノ罪ヲ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ減軽又ハ免除スルコトヲ得
第九十五条中「第十七条、」ノ下ニ「第二十五条、」ヲ、「第四十条、」ノ下ニ「第七十九条、」ヲ加フ
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム