農工銀行の株式額面を、大蔵大臣の認可を得て20円から50円まで引き上げることを可能とし、また株主資格の制限を撤廃することを提案している。その理由として、経済の発展に伴い各農工銀行で増資の必要性が高まっているが、現状では債券発行による資金調達が困難な状況にある。特に地方での資金需要が増加しているにもかかわらず、農工銀行の資金が不足している。また、凶作時など緊急時の資金需要にも対応する必要がある。このような時代の要請に応えるため、資本の共通化を図り、より広い範囲からの資金調達を可能とすることを目指している。
参照した発言:
第31回帝国議会 衆議院 農工銀行法中改正法律案委員会 第2号