朝鮮からの米及び籾の移入税を7月1日より廃止することを提案する。これは米価調節と生活難緩和に関係するだけでなく、朝鮮が帝国の一部であることと朝鮮開発の観点から特に重要である。朝鮮での農業、特に米作を奨励することで朝鮮の開発を促進し、朝鮮人の購買力を高めることで内地からの製造品の販路も拡大できる。減税額は60-70万円程度だが、得られる利益は母国と朝鮮の双方にとって大きい。懸念される外国米の朝鮮経由での流入については、朝鮮米との形状の違いや輸送費用の観点から問題ないと考えられる。
参照した発言:
第30回帝国議会 衆議院 本会議 第7号