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(軍人恩給法中改正法律)
法令番号: 法律第五十九號
公布年月日: 明治44年4月1日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
軍人恩給法
国立国会図書館『官報』
国立国会図書館『法令全書』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル軍人恩給法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十四年三月三十一日
內閣總理大臣 侯爵 桂太郞
陸軍大臣 子爵 寺內正毅
海軍大臣 男爵 齋藤實
法律第五十九號
軍人恩給法中左ノ通改正ス
第六條但書中「十一年ノ額トス」ヲ「十一年ノ額トシ陸軍一等樂長及海軍兵曹長同相當官ニシテ最高ノ俸給ヲ受ケタル者ニハ高等官六等ノ額、其他ノ海軍兵曹長同相當官ニハ高等官七等ノ額、陸海軍准士官ニシテ其官ニ對スル最高ノ俸給ヲ受ケタル者ニハ高等官八等ノ額ヲ給ス」ニ改ム
第十六條ニ左ノ但書ヲ加フ
但陸軍一等樂長、海軍兵曹長同相當官及陸海軍准士官ニ給スル額ハ第六條但書ノ例ニ依ル
第十七條第一項第一號但書中「兵卒トナリタル日」ノ下ニ「同條第七ニ當リタル者ハ其刑期滿限ノ翌日」ヲ加フ
第二十四條第六號ヲ左ノ如ク改メ同條第七號中「諸卒」ヲ「陸海軍下士及諸卒」ニ改ム
六
陸軍下士上等兵及同等級者ニ於テハ陸軍懲罰令ニ依リ又ハ素行修ラス若クハ其職務ヲ辱シムルニ依リ官職ヲ免セラレタルトキ
第二十八條
寡婦扶助料ノ年額ハ當該軍人ノ官階ト其服役年數トニ從ヒ左ノ各號ニ依リ之ヲ給ス但現役五十年以上又ハ十一年未滿ノ者竝陸軍一等樂長、海軍兵曹長同相當官及陸海軍准士官ノ寡婦ニ給スル額ハ第六條但書ノ例ニ依ル
一
前條第一ニ當ルトキハ第一號表又ハ第二號表ノ金額
二
前條第二ニ當ルトキハ第一號表又ハ第二號表ノ金額三分ノ二
三
前條第三ニ當ルトキハ第一號表又ハ第二號表ノ金額三分ノ一
扶助料年額圓位未滿ノ數ハ圓位ニ滿タシム
第一號表、第二號表及第四號表ヲ附表ノ如ク改ム
第五號表 削除
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行以前退職恩給、免除恩給、給助金又ハ扶助料ヲ受クヘキ權利發生シタル者ニ給スヘキ恩給ノ金額ハ總テ從前ノ規定ニ依ル
從前ノ規定ニ依リ扶助料ヲ受クル者其ノ權利消滅シタルカ爲轉給ヲ受クヘキ者ニ給スヘキ扶助料ノ金額ハ總テ從前ノ規定ニ依ル
本法施行ノ際現ニ退職恩給又ハ免除恩給ヲ受ケ又ハ受クヘキ權利ヲ有スル者ノ遺族ニ給スヘキ扶助料ハ本法ノ規定ニ依ル
明治三十七年二月六日以前現役ヲ離レ增加恩給ヲ受クル者ニ對シテハ本法施行ノ日ヨリ第十條第一項ノ規定ニ準シ第三號表ノ金額十分ノ八ニ相當スル增加恩給ヲ給ス但シ圓位未滿ノ數ハ圓位ニ滿タシム
陸軍武官傷痍扶助及ヒ死亡ノ者祭粢竝ニ其家族扶助槪則、海軍退隱令又ハ陸軍武官恩給令ニ依リ傷痍若ハ疾病ノ爲扶助料、退隱料又ハ恩給ヲ受クル者ニ對シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ本法施行ノ日ヨリ前項ノ規定ニ該當スル服役十一年未滿ノ者カ受クヘキ恩給金額ヲ給ス
第十條第二項ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第四項又ハ第五項ノ場合ニ於テ陸軍卒ハ陸軍一等卒ノ額ニ依ル
【表】
【表】
第四號 給助金表
將官及相當官
佐尉官及相當官
准士官
下士
高等官
判任官
親任
一等
二等
三等
四等
五等
六等
七等
八等
一等
二等
三等
四等
一、八〇〇圓
一、四四〇圓
一、二六〇圓
九〇〇圓
七二〇圓
五四〇圓
三六〇圓
二七〇圓
二一六圓
一八〇圓
一〇八圓
九六圓
八四圓
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル軍人恩給法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十四年三月三十一日
内閣総理大臣 侯爵 桂太郎
陸軍大臣 子爵 寺内正毅
海軍大臣 男爵 斎藤実
法律第五十九号
軍人恩給法中左ノ通改正ス
第六条但書中「十一年ノ額トス」ヲ「十一年ノ額トシ陸軍一等楽長及海軍兵曹長同相当官ニシテ最高ノ俸給ヲ受ケタル者ニハ高等官六等ノ額、其他ノ海軍兵曹長同相当官ニハ高等官七等ノ額、陸海軍准士官ニシテ其官ニ対スル最高ノ俸給ヲ受ケタル者ニハ高等官八等ノ額ヲ給ス」ニ改ム
第十六条ニ左ノ但書ヲ加フ
但陸軍一等楽長、海軍兵曹長同相当官及陸海軍准士官ニ給スル額ハ第六条但書ノ例ニ依ル
第十七条第一項第一号但書中「兵卒トナリタル日」ノ下ニ「同条第七ニ当リタル者ハ其刑期満限ノ翌日」ヲ加フ
第二十四条第六号ヲ左ノ如ク改メ同条第七号中「諸卒」ヲ「陸海軍下士及諸卒」ニ改ム
六
陸軍下士上等兵及同等級者ニ於テハ陸軍懲罰令ニ依リ又ハ素行修ラス若クハ其職務ヲ辱シムルニ依リ官職ヲ免セラレタルトキ
第二十八条
寡婦扶助料ノ年額ハ当該軍人ノ官階ト其服役年数トニ従ヒ左ノ各号ニ依リ之ヲ給ス但現役五十年以上又ハ十一年未満ノ者並陸軍一等楽長、海軍兵曹長同相当官及陸海軍准士官ノ寡婦ニ給スル額ハ第六条但書ノ例ニ依ル
一
前条第一ニ当ルトキハ第一号表又ハ第二号表ノ金額
二
前条第二ニ当ルトキハ第一号表又ハ第二号表ノ金額三分ノ二
三
前条第三ニ当ルトキハ第一号表又ハ第二号表ノ金額三分ノ一
扶助料年額円位未満ノ数ハ円位ニ満タシム
第一号表、第二号表及第四号表ヲ附表ノ如ク改ム
第五号表 削除
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法施行以前退職恩給、免除恩給、給助金又ハ扶助料ヲ受クヘキ権利発生シタル者ニ給スヘキ恩給ノ金額ハ総テ従前ノ規定ニ依ル
従前ノ規定ニ依リ扶助料ヲ受クル者其ノ権利消滅シタルカ為転給ヲ受クヘキ者ニ給スヘキ扶助料ノ金額ハ総テ従前ノ規定ニ依ル
本法施行ノ際現ニ退職恩給又ハ免除恩給ヲ受ケ又ハ受クヘキ権利ヲ有スル者ノ遺族ニ給スヘキ扶助料ハ本法ノ規定ニ依ル
明治三十七年二月六日以前現役ヲ離レ増加恩給ヲ受クル者ニ対シテハ本法施行ノ日ヨリ第十条第一項ノ規定ニ準シ第三号表ノ金額十分ノ八ニ相当スル増加恩給ヲ給ス但シ円位未満ノ数ハ円位ニ満タシム
陸軍武官傷痍扶助及ヒ死亡ノ者祭粢並ニ其家族扶助概則、海軍退隠令又ハ陸軍武官恩給令ニ依リ傷痍若ハ疾病ノ為扶助料、退隠料又ハ恩給ヲ受クル者ニ対シテハ命令ノ定ムル所ニ依リ本法施行ノ日ヨリ前項ノ規定ニ該当スル服役十一年未満ノ者カ受クヘキ恩給金額ヲ給ス
第十条第二項ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第四項又ハ第五項ノ場合ニ於テ陸軍卒ハ陸軍一等卒ノ額ニ依ル
【表】
【表】
第四号 給助金表
将官及相当官
佐尉官及相当官
准士官
下士
高等官
判任官
親任
一等
二等
三等
四等
五等
六等
七等
八等
一等
二等
三等
四等
一、八〇〇円
一、四四〇円
一、二六〇円
九〇〇円
七二〇円
五四〇円
三六〇円
二七〇円
二一六円
一八〇円
一〇八円
九六円
八四円
本文
詳細・沿革