政府は財政整理と民間経済発達による国力充実を重要方針とし、金融機関の整理を進めてきた。しかし、普通銀行業務は発達したものの、不動産に対する資金供給は不十分である。特に地方では金利が高止まりし、産業発達の阻害要因となっている。これまで預金部資金の地方散出や勧業銀行・農工銀行への督励など様々な対策を講じてきたが、地方の不動産を担保とした資金貸出を容易にすることが最も有効な方法と考え、勧業銀行法及び農工銀行法の改正案を提出するものである。
参照した発言:
第27回帝国議会 衆議院 本会議 第5号