農工銀行法中改正法律の主な改正理由は、水産業への資金融通の拡大と産業組合との連携強化の2点である。具体的には、農工銀行に水産業向けの資金供給機能を持たせることで、水産業の発展を支援する。また、発展してきた産業組合との連携を密接にし、中産以下の経済状態改善を図る。さらに、産業組合に余剰資金がある場合には農工銀行への預け入れを可能とし、双方の資金を有効活用できるようにする。ただし、一般銀行との競争を避けるため、預金額は払込資本金以上にはならないよう制限を設ける。
参照した発言:
第26回帝国議会 衆議院 東洋拓殖株式会社法中改正法律案外三件委員会 第2号