(砂糖消費税法中改正法律)
法令番号: 法律第三十三號
公布年月日: 明治43年4月1日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル砂糖消費稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十三年三月三十一日
內閣總理大臣兼大藏大臣 侯爵 桂太郞
法律第三十三號
砂糖消費稅法中左ノ通改正ス
第三條 消費稅ノ割合左ノ如シ
一 砂糖
第一種 砂糖色相和蘭標本第十一號未滿ノ砂糖
甲 樽入黑糖 百斤ニ付 金二圓
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 金三圓
第二種 砂糖色相和蘭標本第十五號未滿ノ砂糖 百斤ニ付 金五圓
第三種 砂糖色相和蘭標本第十八號未滿ノ砂糖 百斤ニ付 金七圓
第四種 砂糖色相和蘭標本第二十一號未滿ノ砂糖 百斤ニ付 金八圓
第五種 砂糖色相和蘭標本第二十一號以上ノ砂糖 百斤ニ付 金九圓
第六種 氷砂糖、角砂糖、棒砂糖其ノ他類似ノモノ 百斤ニ付 金十圓
二 糖蜜
第一種 氷砂糖ヲ製造スルトキニ生スル糖蜜
甲 糖分ヲ蔗糖トシテ計算シタル重量全重量ノ百分ノ七十ヲ超エサルモノ 百斤ニ付 金三圓
乙 其ノ他ノモノ 糖分ヲ蔗糖トシテ計算シタル重量百斤ニ付金九圓ノ割合ヲ以テ算出シタル金額
第二種 其ノ他ノ糖蜜
甲 糖分ヲ蔗糖トシテ計算シタル重量全重量ノ百分ノ六十ヲ超エサルモノ 百斤ニ付 金二圓
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 金三圓
三 糖水 百斤ニ付 金八圓
第七條ニ左ノ一項ヲ加フ
命令ノ定ムル所ニ依リ政府ノ承認ヲ得テ消費稅納付前又ハ擔保提供前砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ製造場外ニ移出シタル場合ニ於テハ移出先ヲ以テ製造場ト看做シ移出先ノ營業人ヲ以テ製造者ト看做ス
第八條ノ二 砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ製造スル者ハ同一ノ場所ニ於テ砂糖、糖蜜若ハ糖水ノ販賣業又ハ砂糖、糖蜜若ハ糖水ヲ原料トスル砂糖、糖蜜若ハ糖水以外ノ物品ノ製造業ヲ兼營スルコトヲ得ス但シ政府ノ認許ヲ得砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ製造場ト販賣場又ハ砂糖、糖蜜若ハ糖水ヲ原料トスル砂糖、糖蜜若ハ糖水以外ノ物品ノ製造場トヲ區畫シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
第十一條ノ三 左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ砂糖ヲ製造シタルモノト看做ス
一 砂糖ニ加工ヲ爲シテ其ノ種別ヲ上昇シタルトキ
二 砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ砂糖、糖蜜又ハ糖水以外ノ物品ヲ混和シ其ノ種別ヲ上昇シ又ハ其ノ數量ヲ增加シタルトキ但シ其ノ種別ヲ下降シタルトキ又ハ水ノミヲ混和シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
三 第八條ノ規定ニ依リ申吿ヲ爲シタル製造場ニ於テ砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ混和シタルトキ但シ糖蜜又ハ糖水ニ同種ノ糖蜜又ハ糖水ヲ混和シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第十三條ノ二 第八條ノ二ノ禁令ヲ犯シタル者ハ三圓以上三十圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス但シ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ原料トスル物品ヲ製造シタルトキハ第十二條ノ例ニ依ル
第九條、第十條、第十四條及第十七條中「又ハ之ヲ販賣スル者」ヲ「、之ヲ販賣スル者又ハ第八條ノ二但書ノ場合ニ於ケル物品ノ製造者」ニ改ム
第十四條及第十五條中「罰金」ヲ「罰金又ハ科料」ニ改ム
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル砂糖消費税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十三年三月三十一日
内閣総理大臣兼大蔵大臣 侯爵 桂太郎
法律第三十三号
砂糖消費税法中左ノ通改正ス
第三条 消費税ノ割合左ノ如シ
一 砂糖
第一種 砂糖色相和蘭標本第十一号未満ノ砂糖
甲 樽入黒糖 百斤ニ付 金二円
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 金三円
第二種 砂糖色相和蘭標本第十五号未満ノ砂糖 百斤ニ付 金五円
第三種 砂糖色相和蘭標本第十八号未満ノ砂糖 百斤ニ付 金七円
第四種 砂糖色相和蘭標本第二十一号未満ノ砂糖 百斤ニ付 金八円
第五種 砂糖色相和蘭標本第二十一号以上ノ砂糖 百斤ニ付 金九円
第六種 氷砂糖、角砂糖、棒砂糖其ノ他類似ノモノ 百斤ニ付 金十円
二 糖蜜
第一種 氷砂糖ヲ製造スルトキニ生スル糖蜜
甲 糖分ヲ蔗糖トシテ計算シタル重量全重量ノ百分ノ七十ヲ超エサルモノ 百斤ニ付 金三円
乙 其ノ他ノモノ 糖分ヲ蔗糖トシテ計算シタル重量百斤ニ付金九円ノ割合ヲ以テ算出シタル金額
第二種 其ノ他ノ糖蜜
甲 糖分ヲ蔗糖トシテ計算シタル重量全重量ノ百分ノ六十ヲ超エサルモノ 百斤ニ付 金二円
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 金三円
三 糖水 百斤ニ付 金八円
第七条ニ左ノ一項ヲ加フ
命令ノ定ムル所ニ依リ政府ノ承認ヲ得テ消費税納付前又ハ担保提供前砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ製造場外ニ移出シタル場合ニ於テハ移出先ヲ以テ製造場ト看做シ移出先ノ営業人ヲ以テ製造者ト看做ス
第八条ノ二 砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ製造スル者ハ同一ノ場所ニ於テ砂糖、糖蜜若ハ糖水ノ販売業又ハ砂糖、糖蜜若ハ糖水ヲ原料トスル砂糖、糖蜜若ハ糖水以外ノ物品ノ製造業ヲ兼営スルコトヲ得ス但シ政府ノ認許ヲ得砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ製造場ト販売場又ハ砂糖、糖蜜若ハ糖水ヲ原料トスル砂糖、糖蜜若ハ糖水以外ノ物品ノ製造場トヲ区画シタル場合ハ此ノ限ニ在ラス
第十一条ノ三 左ノ各号ノ一ニ該当スル場合ニ於テハ砂糖ヲ製造シタルモノト看做ス
一 砂糖ニ加工ヲ為シテ其ノ種別ヲ上昇シタルトキ
二 砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ砂糖、糖蜜又ハ糖水以外ノ物品ヲ混和シ其ノ種別ヲ上昇シ又ハ其ノ数量ヲ増加シタルトキ但シ其ノ種別ヲ下降シタルトキ又ハ水ノミヲ混和シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
三 第八条ノ規定ニ依リ申告ヲ為シタル製造場ニ於テ砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ混和シタルトキ但シ糖蜜又ハ糖水ニ同種ノ糖蜜又ハ糖水ヲ混和シタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第十三条ノ二 第八条ノ二ノ禁令ヲ犯シタル者ハ三円以上三十円以下ノ罰金又ハ科料ニ処ス但シ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ原料トスル物品ヲ製造シタルトキハ第十二条ノ例ニ依ル
第九条、第十条、第十四条及第十七条中「又ハ之ヲ販売スル者」ヲ「、之ヲ販売スル者又ハ第八条ノ二但書ノ場合ニ於ケル物品ノ製造者」ニ改ム
第十四条及第十五条中「罰金」ヲ「罰金又ハ科料」ニ改ム
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス