農会法の改正案には2つの主要な変更点がある。第一に、第一条第二項に「帝国農会」を加えることで、沖縄県を除く全国の農会を統一的に組織化し、地方農会との連携強化を図る。第二に、第四条を削除し、一府県あたりの農会補助金の上限である年間4000円の制限を撤廃することで、各地域の実情に応じた柔軟な補助金支給を可能にする。これらの改正により、農業の改良発達と地方経済の円滑化を目指すものである。なお、本法案は前年度も提出され衆議院を通過したが、貴族院での審議中に会期切れとなった経緯がある。
参照した発言:
第26回帝国議会 衆議院 本会議 第10号