第一條 重要ナル發明ノ特許權者ニシテ正當ノ事由ニ依リ其ノ特許權存續期間內ニ其ノ發明ヨリ生スヘキ相當ノ利益ヲ得ルコト能ハサリシ場合ニ於テハ其ノ存續期間ノ延長ヲ出願スルコトヲ得
軍事上祕密ヲ要スル發明ニ係ル特許權ニシテ國ニ屬スルモノニ付主務大臣ニ於テ其ノ存續期間ノ延長ヲ必要ト認メタル場合亦前項ニ同シ
第二條 存續期間ノ延長ヲ出願スル者ハ存續期間滿了ノ日ヨリ六月以前ニ其ノ願書ニ特許權發生後ニ於ケル特許發明實施ノ狀況、其ノ發明ニ依リテ受ケタル利益竝相當ノ利益ヲ得サリシ事由ヲ詳記シタル書面ヲ添附シ特許局長ヲ經由シテ之ヲ主務大臣ニ差出スヘシ
前條第二項ノ規定ニ依ル出願ニ付テハ第一項ノ期間及出願書ニ添附スヘキ書面ニ關スル規定ハ之ヲ適用セス
第三條 特許局長ハ意見書ヲ作リ之ヲ前條ノ願書ニ添附スヘシ
第四條 存續期間延長ノ出願アリタルトキハ主務大臣ハ五人又ハ七人ノ審査委員ヲ命シ之ヲ審査セシムヘシ
第五條 前條ノ審査ヲ終リタルトキハ主務大臣ハ出願ノ許否ヲ決定スヘシ
決定ヲ爲シタルトキハ主務大臣ハ決定書ヲ出願人ニ送付スヘシ
主務大臣ハ出願ニ係ル期間ヲ短縮シ又ハ制限ヲ附シテ出願ヲ許可スルコトヲ得
第六條 第一條第二項ノ規定ニ依ル出願アリタルトキハ主務大臣ハ其ノ出願ヲ許可スヘシ此ノ場合ニ於テハ第三條乃至第五條ノ規定ハ之ヲ適用セス
第七條 期間延長ノ許可アリタルトキハ特許局長ハ之ヲ特許原簿ニ登錄シ特許證ヲ下付スヘシ