(明治三十七八年戦役ノ為損害ヲ被リタル者ノ救恤ニ関スル法律(明四二法三八)ニ依ル救恤金ノ下付ニ関スル件)
法令番号: 勅令第百七號
公布年月日: 明治42年4月23日
法令の形式: 勅令
朕明治四十二年法律第三十八號ニ依ル救恤金ノ下付ニ關スル件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十二年四月二十二日
內閣總理大臣兼大藏大臣 侯爵 桂太郞
外務大臣 伯爵 小村壽太郞
勅令第百七號
第一條 明治四十二年法律第三十八號ニ依リ救恤金ヲ受ケムトスル者ハ其ノ現住地ヲ管轄スル地方廳、統監府、臺灣總督府、關東都督府又ハ在外公館ヲ經由シ申請書ヲ外務大臣ニ提出スヘシ
第二條 申請書ニハ左ニ揭クル事項ヲ明細ニ記載スヘシ
一 申請者ノ氏名、年齡、族籍、職業及現住地
二 引揚當時ニ於ケル申請者ノ在留地
三 引揚ノ年月日
四 引揚前後ノ事情
五 損害ノ種類、程度、價額及事由
六 引揚當時ニ至ル迄申請者カ其ノ地方ニ在留シタル期間
第三條 申請書ニハ成ルヘク前條ノ事項ヲ證明スルニ足ルヘキ書類其ノ他必要ナル證據書類及證據物件ヲ添附スヘシ
第四條 申請書ノ提出アリタルトキハ外務大臣ハ救恤金査定委員會ヲシテ之ヲ査定セシム
第五條 救恤金査定委員會ハ委員長一人及委員八人ヲ以テ之ヲ組織ス
委員長ハ外務次官ヲ以テ之ニ充ツ委員ハ外務大臣ノ奏請ニ依リ外務省及大藏省高等官ノ中ヨリ內閣ニ於テ之ヲ命ス
第六條 委員長ハ會務ヲ總理シ査定ノ結果ヲ外務大臣ニ具申ス
第七條 救恤金査定委員會ニ書記若干名ヲ置キ外務省及大藏省判任官ノ中ヨリ委員長之ヲ命ス
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
第八條 救恤金ハ大藏大臣之ヲ下付ス
救恤金下付ニ關スル手續ハ大藏大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕明治四十二年法律第三十八号ニ依ル救恤金ノ下付ニ関スル件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十二年四月二十二日
内閣総理大臣兼大蔵大臣 侯爵 桂太郎
外務大臣 伯爵 小村寿太郎
勅令第百七号
第一条 明治四十二年法律第三十八号ニ依リ救恤金ヲ受ケムトスル者ハ其ノ現住地ヲ管轄スル地方庁、統監府、台湾総督府、関東都督府又ハ在外公館ヲ経由シ申請書ヲ外務大臣ニ提出スヘシ
第二条 申請書ニハ左ニ掲クル事項ヲ明細ニ記載スヘシ
一 申請者ノ氏名、年齢、族籍、職業及現住地
二 引揚当時ニ於ケル申請者ノ在留地
三 引揚ノ年月日
四 引揚前後ノ事情
五 損害ノ種類、程度、価額及事由
六 引揚当時ニ至ル迄申請者カ其ノ地方ニ在留シタル期間
第三条 申請書ニハ成ルヘク前条ノ事項ヲ証明スルニ足ルヘキ書類其ノ他必要ナル証拠書類及証拠物件ヲ添附スヘシ
第四条 申請書ノ提出アリタルトキハ外務大臣ハ救恤金査定委員会ヲシテ之ヲ査定セシム
第五条 救恤金査定委員会ハ委員長一人及委員八人ヲ以テ之ヲ組織ス
委員長ハ外務次官ヲ以テ之ニ充ツ委員ハ外務大臣ノ奏請ニ依リ外務省及大蔵省高等官ノ中ヨリ内閣ニ於テ之ヲ命ス
第六条 委員長ハ会務ヲ総理シ査定ノ結果ヲ外務大臣ニ具申ス
第七条 救恤金査定委員会ニ書記若干名ヲ置キ外務省及大蔵省判任官ノ中ヨリ委員長之ヲ命ス
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
第八条 救恤金ハ大蔵大臣之ヲ下付ス
救恤金下付ニ関スル手続ハ大蔵大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス