公立学校職員の退隠料支給額の引き上げを目的とする改正案である。現行制度では15年勤続で退隠料受給資格を得るが、15年目の支給額は据え置きとし、15年以上の在職者に対する支給率を引き上げる。中学程度の教員は薄給であり、地方財政の制約から俸給増額が困難な現状において、退隠料増額により教員の処遇改善と長期勤続を促進することを意図している。会期切迫の中での提案だが、数千人の公立学校教員の待遇改善に資するため、審議を要望するものである。
参照した発言: 第24回帝国議会 貴族院 本会議 第17号