第一條 水產講習所在外硏究生ハ外國ニ於テ水產ニ關シ須要ナル學術技藝ヲ硏究セシムル爲水產講習所ヲ卒業シタル者又ハ水產講習所ノ技術官若ハ敎官中ニ就キ農商務大臣之ヲ命ス
第二條 水產講習所在外硏究生ノ硏究スヘキ事項硏究地及在外期間等ハ農商務大臣之ヲ指定ス
第三條 水產講習所在外硏究生ニハ農商務大臣ノ定ムル所ニ依リ一年金千八百圓以內ノ手當ヲ支給ス但シ各地巡歷硏究ノ必要アルトキ其ノ他特別ノ事由アルトキハ相當ノ手當ヲ增給スルコトヲ得
第四條 水產講習所在外硏究生ニハ判任官ニ準シ旅費及支度料ヲ支給ス
前條但書ノ場合ニ於テ在官者ナルトキハ手當ヲ增給セス其ノ官相當ノ旅費ヲ支給スルコトヲ得
第五條 在官者ニシテ硏究生ヲ命セラレタル者ハ本邦出發ノ日ヨリ歸朝ノ日迄定員外ニ置キ本官ノ俸給ヲ支給セス但シ時宜ニ依リ特ニ俸給三分ノ一以內ヲ支給スルコトヲ得
第六條 水產講習所在外硏究生ハ歸朝ノ日ヨリ其ノ在外期間ノ二倍ニ相當スル期間農商務大臣ノ指定スル職務ニ從事スル義務ヲ有ス
第七條 水產講習所在外硏究生ニシテ農商務大臣ノ命令ニ違反シ又ハ不都合ノ行爲アリタルトキハ農商務大臣ハ其ノ支給シタル手當旅費及支度料ノ全部又ハ一部ヲ償還セシム水產講習所在外硏究生タリシ者ニシテ歸朝後前條ノ義務ヲ盡ササルトキ亦同シ