関税定率法輸入税表の第23号に規定されている棉子への課税(百斤につき20銭)を無税とすることを提案する。これは、国内の棉作が減退し、肥料原料として中国から輸入する棉子への需要が高まっているためである。現在、棉子は主に肥料原料として使用されており、課税により国内での棉実粕製造が困難となり、代わりに中国からの棉粕輸入が増加している。これは国内の工業・農業の発展を阻害している。また、原料は無税、製造品は課税という関税の基本方針にも反している。
参照した発言:
第23回帝国議会 衆議院 本会議 第5号