十銭銀貨の品位改正について、昨年の議会で五十銭銀貨と二十銭銀貨の改正と同時に行う予定であったが、技術的な問題で見送られていた。造幣局は貨幣価値の比例関係を保つため品位を800から720に下げることを主張し、大蔵省は品質低下を懸念して品位維持を主張していた。その後の検討で、品位720への引き下げが最適との結論に至り、純銀720、参和銅280とする改正案を提出することとなった。銀価の騰貴に対応するため、速やかな改鋳が必要と判断された。
参照した発言:
第23回帝国議会 貴族院 本会議 第3号