関東都督府職員旅費規則
法令番号: 勅令第二百四十號
公布年月日: 明治39年8月31日
法令の形式: 勅令
朕關東都督府職員旅費規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十九年八月三十日
外務大臣 子爵 林董
勅令第二百四十號
關東都督府職員旅費規則
第一條 關東都督府職員公務ニ依リ關東州及淸韓兩國內ヲ旅行スルトキハ別表定ムル所ノ旅費ヲ支給ス
第二條 勤續滿二年以上ニシテ廢官、退官又ハ休職トナリ三十日以內ニ出發歸鄕スル者ニ對シテハ舊勤務地ヨリ原籍地迄ノ路程ニ應シ前官又ハ本官相當ノ旅費ヲ支給スルコトヲ得但シ自己ノ便宜ニ依リ又ハ懲戒處分若ハ刑事裁判ニ依リ退官シタル者ハ此ノ限ニ在ラス
在勤中死亡シタルトキハ勤續年月數ニ拘ラス前項ニ準シタル金額ヲ遺族ニ支給ス
前二項ノ場合ニ於テ旅行日數ノ計算ハ內國旅費規則第十三條ノ例ニ依ル
第三條 支度料ハ關東都督府ニ赴任ノ時ニ限リ之ヲ支給スルコトヲ得
第四條 關東都督ハ旅費ノ定額ヲ減少シ又ハ其ノ一部ヲ支給セサルコトヲ得
關東都督ハ旅行ノ性質ニ依リ其ノ旅費額ヲ定メ月額又ハ日額ヲ以テ之ヲ支給スルコトヲ得
第五條 帝國關東州間ニ於ケル旅行ニ對シテハ內國旅費規則ニ依ル定額ヲ支給ス
第六條 囑託員、雇員其ノ他本令ニ明文ナキ者ノ旅費ハ別表ニ準シ關東都督之ヲ定ム
第七條 旅費支給ノ方法ニ付テハ本令ニ定ムルモノノ外內國旅費規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ明治三十九年九月一日ヨリ之ヲ施行ス
(別表)
區分
汽車賃
一哩ニ付
汽船賃
一海里ニ付
車馬賃
一里ニ付
日當
一日ニ付
宿泊料
一夜ニ付
食卓料
一日ニ付
支度料
親任
二十五錢
二十五錢
一圓五十錢
六圓
七圓
一圓七十錢
七百圓以內
勅任
二十錢
二十錢
一圓
四圓五十錢
六圓
一圓五十錢
四百五十圓以內
奏任
十五錢
十五錢
八十錢
三圓五十錢
五圓
一圓二十錢
三百五十圓以內
判任
十二錢
十二錢
六十錢
二圓
四圓
九十錢
二百圓以內
朕関東都督府職員旅費規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十九年八月三十日
外務大臣 子爵 林董
勅令第二百四十号
関東都督府職員旅費規則
第一条 関東都督府職員公務ニ依リ関東州及清韓両国内ヲ旅行スルトキハ別表定ムル所ノ旅費ヲ支給ス
第二条 勤続満二年以上ニシテ廃官、退官又ハ休職トナリ三十日以内ニ出発帰郷スル者ニ対シテハ旧勤務地ヨリ原籍地迄ノ路程ニ応シ前官又ハ本官相当ノ旅費ヲ支給スルコトヲ得但シ自己ノ便宜ニ依リ又ハ懲戒処分若ハ刑事裁判ニ依リ退官シタル者ハ此ノ限ニ在ラス
在勤中死亡シタルトキハ勤続年月数ニ拘ラス前項ニ準シタル金額ヲ遺族ニ支給ス
前二項ノ場合ニ於テ旅行日数ノ計算ハ内国旅費規則第十三条ノ例ニ依ル
第三条 支度料ハ関東都督府ニ赴任ノ時ニ限リ之ヲ支給スルコトヲ得
第四条 関東都督ハ旅費ノ定額ヲ減少シ又ハ其ノ一部ヲ支給セサルコトヲ得
関東都督ハ旅行ノ性質ニ依リ其ノ旅費額ヲ定メ月額又ハ日額ヲ以テ之ヲ支給スルコトヲ得
第五条 帝国関東州間ニ於ケル旅行ニ対シテハ内国旅費規則ニ依ル定額ヲ支給ス
第六条 嘱託員、雇員其ノ他本令ニ明文ナキ者ノ旅費ハ別表ニ準シ関東都督之ヲ定ム
第七条 旅費支給ノ方法ニ付テハ本令ニ定ムルモノノ外内国旅費規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ明治三十九年九月一日ヨリ之ヲ施行ス
(別表)
区分
汽車賃
一哩ニ付
汽船賃
一海里ニ付
車馬賃
一里ニ付
日当
一日ニ付
宿泊料
一夜ニ付
食卓料
一日ニ付
支度料
親任
二十五銭
二十五銭
一円五十銭
六円
七円
一円七十銭
七百円以内
勅任
二十銭
二十銭
一円
四円五十銭
六円
一円五十銭
四百五十円以内
奏任
十五銭
十五銭
八十銭
三円五十銭
五円
一円二十銭
三百五十円以内
判任
十二銭
十二銭
六十銭
二円
四円
九十銭
二百円以内