(海軍戦時給与規則中改正削除ノ件)
法令番号: 勅令第八十號
公布年月日: 明治37年3月28日
法令の形式: 勅令
朕海軍戰時給與規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十七年三月二十六日
海軍大臣 男爵 山本權兵衞
勅令第八十號
海軍戰時給與規則中左ノ通改正ス
第二條中第三項ヲ削ル
第七條 軍人軍屬ニシテ傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ戰地ニ於テ治療ヲ受クルトキ竝公務ニ原因シ傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ臨戰合圍地境ニ於テ治療ヲ受クルトキハ其ノ間俸給、加俸及增俸ノ全額ヲ給ス
第九條 戰地若ハ臨戰合圍地境ニ在リ又ハ派遣セラルル准士官以上、候補生及文官ニハ手當トシテ一囘限リ俸給ノ一箇月分ヲ給ス大本營勤務ノ准士官以上、候補生及文官ニシテ大本營前進ノ際又ハ前進後之ニ派遣セラルル者亦同シ
戰地又ハ臨戰合圍地境ニ派遣セラルル文官以外ノ軍屬ニハ海軍大臣ニ於テ特ニ必要ト認メタルトキハ手當トシテ一囘限リ月給ノ者ニ在リテハ月給ノ一箇月分、日給ノ者ニ在リテハ日給ノ三十日分ヲ給スルコトヲ得大本營勤務ノ文官以外ノ軍屬ニシテ大本營前進ノ際又ハ前進後之ニ派遣セラルル者亦同シ
戰地若ハ臨戰合圍地境又ハ前進後ノ大本營所在地ニ一時往復スル准士官以上、候補生及文官ニハ一囘限リ第一項手當ノ半額ヲ給スルコトヲ得但シ本項ニ依リ手當ノ給與ヲ受ケタル者出張先ニ於テ更ニ派遣ノ命ヲ受クルトキハ尙半額ヲ差繼キ給ス
前各項ニ依リ手當ノ給與ヲ受クヘキ者出發前死亡シ又ハ官ノ都合ニ依リ免セラレタルトキハ其ノ手當金ハ半額トス
第十條ノ二中「海軍糧食條例第一條ニ準シ食卓金ヲ給スルコトヲ得」ヲ「海軍給與令第六十五條ニ揭クル艦船乘組ノ准士官以上ニ準シ食卓手當ヲ給スルコトヲ得」ニ改ム
第十一條中「海軍糧食條例第二條ノ規程」ヲ「海軍給與令第十四表」ニ、「同條例第五條第六條及第七條」ヲ「同令第八十六條、第八十七條及第八十八條」ニ、「同第八條」ヲ「同第八十九條」ニ改ム
第十一條ノ二第二項中「海軍糧食條例第八條」ヲ「海軍給與令第八十九條」ニ改ム
第十二條中「海軍糧食條例第一條」ヲ「海軍給與令第八十一條ニ揭クル者」ニ改ム
第十三條第一項中「海軍被服條例第十條」ヲ「海軍給與令第七十九條」ニ、第二項中「海軍被服條例」ヲ「海軍給與令」ニ、第三項中「海軍被服條例別表」ヲ「海軍給與令第十三表」ニ、第五項中「海軍被服條例第二條」ヲ「海軍給與令第五十六條」ニ改ム
附 則
本令ハ明治三十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
朕海軍戦時給与規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十七年三月二十六日
海軍大臣 男爵 山本権兵衛
勅令第八十号
海軍戦時給与規則中左ノ通改正ス
第二条中第三項ヲ削ル
第七条 軍人軍属ニシテ傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ戦地ニ於テ治療ヲ受クルトキ並公務ニ原因シ傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ臨戦合囲地境ニ於テ治療ヲ受クルトキハ其ノ間俸給、加俸及増俸ノ全額ヲ給ス
第九条 戦地若ハ臨戦合囲地境ニ在リ又ハ派遣セラルル准士官以上、候補生及文官ニハ手当トシテ一回限リ俸給ノ一箇月分ヲ給ス大本営勤務ノ准士官以上、候補生及文官ニシテ大本営前進ノ際又ハ前進後之ニ派遣セラルル者亦同シ
戦地又ハ臨戦合囲地境ニ派遣セラルル文官以外ノ軍属ニハ海軍大臣ニ於テ特ニ必要ト認メタルトキハ手当トシテ一回限リ月給ノ者ニ在リテハ月給ノ一箇月分、日給ノ者ニ在リテハ日給ノ三十日分ヲ給スルコトヲ得大本営勤務ノ文官以外ノ軍属ニシテ大本営前進ノ際又ハ前進後之ニ派遣セラルル者亦同シ
戦地若ハ臨戦合囲地境又ハ前進後ノ大本営所在地ニ一時往復スル准士官以上、候補生及文官ニハ一回限リ第一項手当ノ半額ヲ給スルコトヲ得但シ本項ニ依リ手当ノ給与ヲ受ケタル者出張先ニ於テ更ニ派遣ノ命ヲ受クルトキハ尚半額ヲ差継キ給ス
前各項ニ依リ手当ノ給与ヲ受クヘキ者出発前死亡シ又ハ官ノ都合ニ依リ免セラレタルトキハ其ノ手当金ハ半額トス
第十条ノ二中「海軍糧食条例第一条ニ準シ食卓金ヲ給スルコトヲ得」ヲ「海軍給与令第六十五条ニ掲クル艦船乗組ノ准士官以上ニ準シ食卓手当ヲ給スルコトヲ得」ニ改ム
第十一条中「海軍糧食条例第二条ノ規程」ヲ「海軍給与令第十四表」ニ、「同条例第五条第六条及第七条」ヲ「同令第八十六条、第八十七条及第八十八条」ニ、「同第八条」ヲ「同第八十九条」ニ改ム
第十一条ノ二第二項中「海軍糧食条例第八条」ヲ「海軍給与令第八十九条」ニ改ム
第十二条中「海軍糧食条例第一条」ヲ「海軍給与令第八十一条ニ掲クル者」ニ改ム
第十三条第一項中「海軍被服条例第十条」ヲ「海軍給与令第七十九条」ニ、第二項中「海軍被服条例」ヲ「海軍給与令」ニ、第三項中「海軍被服条例別表」ヲ「海軍給与令第十三表」ニ、第五項中「海軍被服条例第二条」ヲ「海軍給与令第五十六条」ニ改ム
附 則
本令ハ明治三十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス