(陸軍服役条例中改正加除ノ件)
法令番号: 勅令第百八十四號
公布年月日: 明治36年11月30日
法令の形式: 勅令
朕樞密顧問ノ諮詢ヲ經テ陸軍服役條例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十六年十一月三十日
陸軍大臣 寺內正毅
勅令第百八十四號
陸軍服役條例中左ノ通改正ス
第二條 將校ノ現役定限年齡ハ左ノ如シ
大將 六十五歲
中將 六十二歲
少將 五十八歲
大佐 五十五歲
中佐 五十三歲
少佐 五十歲
大尉 四十八歲
中、少尉 四十五歲
元帥タル大將ノ現役定限年齡ハ之ヲ定メス
第八條第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ滯在地又ハ寄留地本籍所在ノ師管外ナルトキハ其ノ地所管ノ師團長、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ナルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ滯在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以內ニ屆出ヘシ
第九條第一項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ佐官以下ノ將校ニシテ本籍所在ノ聯隊區內ニ於テ旅行又ハ寄留ヲ爲サムトスル場合ニハ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前條第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
同條第三項中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第九條ノ二 滯在又ハ寄留ヲ爲シタル者本籍地ニ復歸シ又ハ滯在若ハ寄留換ヲ爲サムトスルトキハ其ノ地所管ノ師團長ニ屆出ヘシ但シ本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ滯在又ハ寄留スル者本籍地ニ復歸シ又ハ佐官以下ノ將校ニシテ同一聯隊區內ニ於テ滯在若ハ寄留換ヲ爲サムトスルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
前項ノ場合ニ於テ其ノ寄留地又ハ滯在地從前ト師管ヲ異ニスルトキハ其ノ地所管ノ師團長、同一師管內ノ他ノ聯隊區ナルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニモ滯在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以內ニ屆出ヘシ
第九條ノ三 休職停職ノ將校本籍所在ノ聯隊區外ニ滯在又ハ寄留中十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ該地所轄軍衙ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ師團長ニ屆出テ歸還シタルトキハ十四日以內ニ同師團長ニ屆出ヘシ
第十一條 休職停職ノ將校他ノ師管ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ師團長ニ、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ轉籍シタルトキハ師團長及新所管ノ聯隊區司令官ニ、聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長東京市、京都市、大阪市ニ在リテハ區長以下同シニ屆出ヘシ但シ將官ニ在リテハ總テ師團長ニ屆出ヘシ
氏名ヲ變更シタルトキハ師團長ニ屆出ヘシ
前二項ニ該當スル者他ノ師管ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ師團長、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニモ屆出ヘシ
本條ノ屆出ハ事故發生ノ當日ヨリ十四日以內ニ之ヲ爲スヘシ
第十一條ノ二中「若ハ地方醫師ノ診斷書」ヲ「ノ診斷證書又ハ地方醫師ノ病況書」ニ改ム
第十一條ノ三 休職停職ノ將校ニシテ死亡又ハ所在不明ノ者アルトキハ其ノ戶主本人戶主ナレハ家族中家事ヲ擔當スル者ヨリ十四日以內ニ師團長ニ屆出テ他ノ師管ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ師團長、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニモ屆出ヘシ
所在不明者ノ歸鄕シタルトキ又ハ踪跡ヲ知得シタルトキ亦前項ニ同シ
所在不明中戶籍ヲ轉換シタルトキハ第一項及第十一條第一項ニ準シ屆出ヘシ
前諸項ノ屆出ヲ爲スヘキ者ナキトキハ市町村長ヨリ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第十一條ノ四第一項中「屆出ツヘシ」ノ下ニ「其ノ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スル者ニ在リテハ前條第一項ニ準ス」ヲ加フ
第十一條ノ五 休職停職ノ將校家資分散ノ宣吿ヲ受ケタルトキハ十四日以內ニ師團長ニ屆出テ、他ノ師管ニ寄留スル者ニ在リテハ寄留地所管ノ師團長ニモ屆出ヘシ
第十一條ノ六 本款ノ規定ニ依リ聯隊區司令官ニ屆出ツル場合ニハ將官ニ在リテハ之ヲ要セス
第十二條 休職停職ノ將官ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願屆書ハ本籍地所管ノ師團長ヲ經由シ、同佐官以下ノ將校ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願屆書ハ本籍地所管ノ師團長ヲ經由シ、師團長ヲ經由シ又ハ師團長ニ差出ス願屆書ハ本籍地所管ノ師團長ニ係ルモノハ本籍地所管ノ聯隊區司令官、滯在地又ハ寄留地所管ノ師團長ニ係ルモノハ滯在地又ハ寄留地所管ノ聯隊區司令官ヲ經由シ、聯隊區司令官ヲ經由シ又ハ聯隊區司令官ニ差出ス願屆書ハ當該聯隊區ニ於ケル市町村長、島司、郡長ヲ經由スヘシ但シ第十一條ノ二ノ屆書ハ將官ニ在リテハ現住地所管ノ師團長、佐官以下ノ將校ニ在リテハ現住地ノ師團長及聯隊區司令官ヲ經由シ、同一師管內ノ他ノ聯隊區ニ轉籍シタル場合ニ於テ師團長ニ差出ス屆書ハ舊所管ノ聯隊區司令官ヲ經由シ、同一聯隊區內ニテ轉籍シタル場合ニ於テ聯隊區司令官ニ差出ス屆書ハ舊住地ノ市町村長、島司、郡長ヲ經由スヘシ
戶主又ハ家事擔當者ヨリ差出ス屆書ハ前項ニ準ス
第十二條ノ二中「第八條第一項及第二項第九條第一項及第四項第十條第十一條第十一條ノ三第十一條ノ四」ヲ「第八條乃至第十一條ノ五」ニ改ム
第十二條ノ三中「第八條及第九條ノ」ヲ削ル
第十四條 將校相當官ノ現役定限年齡ハ左ノ如シ
主計總監 軍醫總監 六十二歲
主計監 軍醫監 六十歲
一等主計正
一等軍醫正
一等藥劑正
一等獸醫正
五十六歲
二等主計正
二等軍醫正
二等藥劑正
二等獸醫正
五十四歲
三等主計正
三等軍醫正
三等藥劑正
三等獸醫正
五十二歲
一等主計
一等軍醫
一等藥劑官
一等獸醫
樂長
五十歲
二三等主計
二三等軍醫
二三等藥劑官
二三等獸醫
四十七歲
第十六條ノ二 現役定限年齡ニ滿ツル年ノ三月三十一日後豫備役ニ轉入シタル者ハ豫備役轉入ノ翌日ヨリ後備役ニ服セシム
第十七條 後備役將校ノ服役期限ハ現役定限年齡ニ滿ツル年ヨリ第六年目ノ三月三十一日迄トス
第二十七條 豫備役後備役將校ニシテ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留シ其ノ地附近ノ軍隊ニ於テ勤務演習ヲ爲サムト欲スル者ハ師團長ニ願出テ許可ヲ受クヘシ
前項ノ許可ヲ受ケタルトキハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以內ニ豫備役後備役編入年、現官ニ任セラレタル年月、嘗テ勤務演習ヲ爲シタル年月竝陸軍補充條例第五十八條及第六十六條中ノ當該事項ヲ記シ寄留地ノ師團長ニ屆出ヘシ但シ本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ寄留スル者ハ寄留地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
第二十九條第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ滯在地又ハ寄留地本籍所在ノ師管外ナルトキハ其ノ地所管ノ師團長、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ナルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ滯在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以內ニ屆出ヘシ
第三十條第一項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ佐官以下ノ將校ニシテ本籍所在ノ聯隊區內ニ於テ旅行又ハ寄留ヲ爲サムトスル場合ニハ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前條第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第三十條ノ二 滯在又ハ寄留ヲ爲シタル者本籍地ニ復歸シ又ハ滯在若ハ寄留換ヲ爲サムトスルトキハ其ノ地所管ノ師團長ニ屆出ヘシ但シ本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ滯在又ハ寄留スル者本籍地ニ復歸シ又ハ佐官以下ノ將校ニシテ同一聯隊區內ニ於テ滯在又ハ寄留換ヲ爲サムトスルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
前項ノ場合ニ於テ其ノ寄留地又ハ滯在地從前ト師管ヲ異ニスルトキハ其ノ地所管ノ師團長、同一師管內ノ他ノ聯隊區ナルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニモ滯在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以內ニ屆出ヘシ
第三十條ノ三 豫備役後備役將校本籍所在ノ聯隊區外ニ於テ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ寄留地市町村ニ於テ之ニ關スル軍衙ノ命ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ歸還シタルトキハ十四日以內ニ同聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
前項ノ屆書ハ將官ニ在リテハ師團長ニ之ヲ差出スヘシ
第三十一條 豫備役後備役將校他ノ師管ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ師團長ニ、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ轉籍シタルトキハ師團長及新所管ノ聯隊區司令官ニ、聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ但シ將官ニ在リテハ總テ師團長ニ屆出ヘシ
氏名ヲ變更シタルトキハ師團長ニ屆出ヘシ
前二項ニ該當スル者他ノ師管ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ師團長、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニモ屆出ヘシ
本條ノ屆出ハ事故發生ノ當日ヨリ十四日以內ニ之ヲ爲スヘシ
第三十二條ノ二 豫備役後備役將校ニシテ職業ニ從事スルトキ及之ヲ罷メタルトキハ十四日以內ニ師團長ニ屆出ヘシ他ノ師管ニ寄留スル場合ニ在リテハ其ノ地所管ノ師團長ニモ屆出ヘシ
第三十三條 豫備役後備役將校ニシテ死亡又ハ所在不明ノ者アルトキハ其ノ戶主本人戶主ナレハ家族中家事ヲ擔當スル者ヨリ十四日以內ニ師團長ニ屆出テ他ノ師管ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ師團長、本籍所在師管內ノ他ノ聯隊區ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニモ屆出ヘシ
所在不明ノ者歸鄕シタルトキ又ハ踪跡ヲ知得シタルトキ亦前項ニ同シ
所在不明中戶籍ヲ轉換シタルトキハ第一項及第三十一條第一項ニ準シ屆出ヘシ
前諸項ノ屆出ヲ爲スヘキ者ナキトキハ市町村長ヨリ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第三十四條第一項中「屆出ツヘシ」ノ下ニ「其ノ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スル者ニ在リテハ前條第一項ニ準ス」ヲ加フ
第三十四條ノ二 豫備役後備役將校破產又ハ家資分散ノ宣吿ヲ受ケタルトキハ十四日以內ニ師團長ニ屆出テ他ノ師管ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地所管ノ師團長ニモ屆出ヘシ
第三十四條ノ三 本款ノ規定ニ依リ聯隊區司令官ニ屆出ツル場合ニハ將官ニ在リテハ之ヲ要セス
第三十五條 豫備役後備役將官ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願屆書ハ本籍地所管ノ師團長ヲ經由シ、同佐官以下ノ將校ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願屆書ハ本籍地所管ノ師團長ヲ經由シ、師團長ヲ經由シ又ハ師團長ニ差出ス願屆書ハ本籍地所管ノ師團長ニ係ルモノハ本籍地所管ノ聯隊區司令官、滯在地又ハ寄留地所管ノ師團長ニ係ルモノハ滯在地又ハ寄留地所管ノ聯隊區司令官ヲ經由シ、聯隊區司令官ヲ經由シ又ハ聯隊區司令官ニ差出ス願屆書ハ當該聯隊區ニ於ケル市町村長、島司、郡長ヲ經由スヘシ但シ同一師管內ノ他ノ聯隊區ニ轉籍シタル場合ニ於テ師團長ニ差出ス屆書ハ舊所管ノ聯隊區司令官ヲ經由シ、同一聯隊區內ニテ轉籍シタル場合ニ於テ聯隊區司令官ニ差出ス屆書ハ舊住地ノ市町村長、島司、郡長ヲ經由スヘシ
戶主又ハ家事擔當者ヨリ差出ス屆書ハ前項ニ準ス
第三十六條中「第二十九條第一項及第二項第三十條第一項及第三項第三十一條乃至第三十四條」ヲ「第二十九條乃至第三十四條ノ二」ニ改ム
第三十七條中「第二十九條及第三十條ノ」ヲ削ル
第三十九條 削除
第四十一條中「三十四歲」ヲ「四十歲」ニ改ム
第四十六條中「滿ツル年ノ三月三十一日迄トシ」ノ下ニ「同年三月三十一日後豫備役ニ轉入シタル者ハ轉入ノ翌日ヨリ後備役ニ服セシメ」ヲ加フ
第四十七條 本章ニ別段ノ規定アルモノヲ除クノ外第一章ノ規定ハ准士官ニ關シテ之ヲ準用ス但シ第二十一條ノ願書ハ之ヲ師團長ニ差出スヘシ
第四十九條中「十二箇年四箇月トシ」ヲ削ル
第四十九條ノ二 下士ノ服役期限ハ左ノ如シ
一 志願ニ依ラスシテ兵卒ヨリ下士ニ任セラレタル者ハ徵集年ノ十二月ヨリ起算シ十二年四箇月
二 前號ノ外下士ニ任セラレタル者ハ下士任官ノ年ノ十二月ヨリ起算シ十二年四箇月
第五十條中「兵役」ヲ「服役」ニ改メ「若クハ臨時ニ演習或ハ觀兵ノ擧アルトキ」ヲ削ル
第五十一條中「服役十二箇年四箇月」ヲ「第四十九條ノ二ノ服役期限」ニ改ム
第五十三條第一項中「隊附」ノ下ニ「電信敎導大隊、各敎導隊及生徒隊附ヲ含ム以下同シ」ヲ加ヘ第二項中「短期ノ縫靴工長ヲ除ク計手及衞生部下士」ヲ「經理部、衞生部下士及懲治隊附下士」ニ改ム
第五十四條 下士ノ現役服役期限ハ左ノ如シ
一 憲兵科下士ハ前服役年月ヲ通算シ六箇年但シ步、騎、砲、工、輜重兵科ノ豫備役後備役下士ヨリ轉科シタル者ヲ除ク
二 步、騎、砲、工、輜重兵科下士砲兵工科學校及獸醫學校卒業ノ者ヲ除ク及衞生部下士ハ入隊ノ月ヨリ四箇年但シ警備隊附下士ニシテ警備隊區在籍ノ者ニ在リテハ入隊ノ月ヨリ三箇年
三 騎、砲、輜重兵科下士中砲兵工科學校又ハ獸醫學校ヲ卒業シタル者ハ任官ノ月ヨリ三箇年但シ工長外ノ者ハ任官ノ月ヨリ二箇年
四 經理部下士ハ經理部下士ニ任セラレタル月ヨリ二箇年但シ豫備役步、騎、砲、工、輜重兵科下士上等兵ニシテ經理部下士ニ任セラレタル者ヲ除ク
五 軍樂部下士ハ樂手補ヲ命セラレタル月ヨリ五箇年
六 豫備役後備役下士ニシテ再ヒ現役ニ服シタル者及豫備役上等兵又ハ看護手ニシテ現役下士ト爲リタル者ハ再入隊ノ年ノ十二月ヨリ二箇年
第五十五條 下士ノ現役定限年齡ハ左ノ如シ
一 官衙第二號ニ揭クル官衙ヲ除ク學校電信敎導大隊、各敎導隊及生徒隊ヲ除ク及懲治隊附各兵科各部下士 四十八歲
二 
師團司令部、旅團司令部、警備隊司令部、都督部、要塞司令部、臺灣總督府陸軍幕僚、臺灣陸軍經理部、臺灣陸軍軍醫部、臺灣陸軍獸醫部附各兵科各部下士
憲兵司令部、憲兵隊附憲兵科及各部下士
軍樂隊、軍樂生徒隊附各部下士
四十五歲
三 隊附前二號ニ揭クルモノヲ除ク各兵科各部下士 四十歲
第五十六條 下士ハ現役滿期ノ後現役定限年齡ニ滿ツル迄數次再服役ヲ志願スルコトヲ得
前項再服役ノ期間ハ每囘一箇年トス但シ入隊後兵卒外ノ出身者ニ在リテハ任官後六箇年以上現役ニ服シタル者第五十四條第六號ニ該當スル者ニ在リテハ前後ノ服役年數ヲ通算スハ一箇年以上數箇年ヲ志願スルコトヲ得
第五十七條 削除
第五十八條第一項中「分隊長、」ノ下ニ「懲治隊及」ヲ、第三項中「衞生部下士」ノ上ニ「經理部、」ヲ、「當該」ノ下ニ「經理部長又ハ」ヲ加フ
第五十八條ノ二 第五十六條第二項但書ノ者ハ服役中願ニ依リ再服役ノ年月ヲ短縮スルコトヲ得
此ノ場合ニ於テハ少クモ現役ヲ退カムトスル二箇月以前ニ出願スルヲ要ス
前項ノ出願期內ハ再服役短縮出願ノ取消ヲ許スコトアルヘシ
前條ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第六十五條中「其ノ服役シタル年月ヲ通算シ」ヲ「第四十九條ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ」ニ改ム
第六十六條第二項中「三箇年ニ滿タサル者ハ」以下ヲ「三箇年ニ滿タサル者ハ三箇年ニ滿ツル迄現役ニ、七年四箇月ニ滿タサル者ハ七年四箇月ニ滿ツル迄豫備役ニ、十二年四箇月ニ滿タサル者ハ十二年四箇月ニ滿ツル迄後備役ニ服セシメ十二年四箇月ヲ過クル者ハ第一國民兵役ニ服セシム」ニ改ム
第六十七條第一項中「其ノ服役」ヲ「第四十九條ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ」ニ改ム
第七十條ノ二 豫備役後備役軍曹伍長及同相當官ハ現役滿期後一箇年以內ニ更ニ現役ヲ志願スルコトヲ得
各兵科憲兵科ヲ除クノ豫備役後備役軍曹伍長ニシテ六箇年以上現役ニ服シタル者ハ現役滿期後一箇年以內ニ憲兵科ノ現役下士ヲ志願スルコトヲ得
第七十條ノ三 前條ニ依リ服役セムト欲スル者ハ其ノ願書ニ原所屬部隊、現官任命及現役滿期ノ年月日、現役年數、現役滿期後ノ職業竝服役スヘキ部隊等ヲ記シ市町村長、聯隊區司令官ヲ經テ其ノ服役セムトスル部隊長ニ差出スヘシ
前項ノ願書ニハ市町村長ハ奧書證印ヲ爲シ聯隊區司令官ハ本人在鄕中ノ事項ニ關シ意見ヲ添附シ之ヲ服役セムトスル部隊長ニ送附スヘシ但シ原所屬部隊外ニ服役セムトスル者ニ在リテハ聯隊區司令官其ノ願書ヲ原所屬部隊長ニ送附シ原所屬部隊長ハ現役中ニ於ケル勤務及品行ニ關シ意見ヲ添附シ之ヲ服役セムトスル部隊長ニ送附スヘシ
第七十條ノ四 豫備役後備役下士ニシテ現役ニ服シタルトキハ十四日以內ニ市町村長ニ屆出ヘシ
第七十一條 豫備役下士ノ服役期限ハ第四十九條ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ七年四箇月ニ滿ツル迄トス
第七十二條 後備役下士ノ服役期限ハ第四十九條ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ十二年四箇月ニ滿ツル迄トス
第七十四條及第七十五條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第七十八條 豫備役後備役下士本籍所在聯隊區ノ簡閱㸃呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受クルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ、同師管內本籍所在ノ聯隊區ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ聯隊區ニ於テ願ニ依リ勤務演習ヲ爲スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ聯隊區司令官ニ差出スヘシ
許可ヲ受ケタル者ニシテ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以內ニ豫備役後備役編入年、現官ニ任セラレタル年月及嘗テ勤務演習ヲ爲シタル年月ヲ記シ寄留地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日內ニ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第七十八條ノ二 前條第四項ノ屆出ヲ爲シタル者寄留換ヲ爲シ又ハ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ但シ聯隊區內ニテ寄留換ヲ爲シタルトキハ三日以內ニ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第七十九條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第七十八條第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者ニ在リテハ寄留地市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ願出ヘシ
第八十條中「下士ハ十四日」ヲ「下士ハ七日」ニ、「十五日」ヲ「八日」ニ改メ、「市町村長ヲ經テ」及第三項ヲ削ル
第八十一條中「市町村長ヲ經テ」及第二項ヲ削ル
第八十一條ノ二 豫備役後備役下士ニシテ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閱㸃呼又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ歸還シタルトキハ十四日以內ニ同司令官ニ屆出ヘシ但シ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第八十二條 豫備役後備役下士他ノ聯隊區ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ聯隊區司令官ニ、聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
氏名ヲ變更シタルトキハ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該當スル場合ニ於テ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官、本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出ヘシ
本條ノ屆出ハ事故發生ノ當日ヨリ十四日以內ニ之ヲ爲スヘシ
第八十三條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第八十四條第一項中「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ、但書中「屆出ヘシ」ヲ「屆出テ聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ」ニ改ム
第八十五條第一項中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第八十五條ノ二 豫備役後備役下士ニシテ士官勤務適任證書ヲ有スル者破產又ハ家資分散ノ宣吿ヲ受ケタルトキハ十四日以內ニ聯隊區司令官ヲ經テ師團長ニ屆出ヘシ
第八十七條 第七十條ノ四第七十八條第七十八條ノ二第八十條乃至第八十五條ノ二ノ屆出ヲ爲ササル者ハ五錢以上一圓九十五錢以下ノ科料ニ處ス
第八十八條中「第八十條第八十一條ノ」ヲ削ル
第九十四條第三項中「警備隊」ノ下ニ「伍長勤務上等兵、計手勤務上等兵及」ヲ加フ
第九十九條第二項中「縫工卒及靴工卒」ヲ削ル
第百條第一項中「三箇年」ヲ「一箇年」ニ、「其ノ下士ニ任セラレタル者ハ之ヲ長期下士トス」ヲ「但シ下士任官前砲兵工科學校又ハ獸醫學校ニ分遣ヲ要スル者ハ二箇年ヲ以テ一期トス」ニ改ム
第百條第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ者ニシテ補充上ノ關係ニ依リ下士ニ任スヘキ見込ナキトキハ願ニ依リ再服役ノ取消ヲ許スコトアルヘシ
同條第三項ヲ左ノ如ク改ム
第五十八條及第五十九條ノ規定ハ前諸項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第百一條 兵卒ノ現役定限年齡ハ四十歲トス
第百十五條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百十七條ノ二 歸休兵本籍所在聯隊區ノ簡閱㸃呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受クルコトヲ得又已ムヲ得サル事故アルトキハ簡閱㸃呼ノ免除ヲ願出ツルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ同師管內本籍所在ノ聯隊區ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ聯隊區ニ於テ願ニ依リ勤務演習ヲ爲スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ聯隊區司令官ニ差出スヘシ
寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以內ニ寄留地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日內ニ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百十七條ノ三 前條第四項ノ屆出ヲ爲シタル者寄留換ヲ爲シ又ハ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ但シ聯隊區內ニテ寄留換ヲ爲シタルトキハ三日以內ニ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百十八條第一項中「退營後七日」ヲ「退營後三日」ニ改メ「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ左ノ但書ヲ加フ
但シ砲兵助卒、砲兵輸卒、輜重輸卒、看護卒及警備隊現役兵ニシテ定時ニ歸休シタル者ハ市町村長ニ屆出ヘシ
同條第二項中「八日」ヲ「四日」ニ改メ「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ「前項ノ屆出ヲ爲スヘシ」ヲ「七日以內ニ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ」ニ改メ第三項ヲ削ル
第百十九條第一項中「市町村長ヲ經テ」及第二項ヲ削ル
第百十九條ノ二 歸休兵寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閱㸃呼又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ歸還シタルトキハ十四日以內ニ同司令官ニ屆出ヘシ但シ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百二十條中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第百二十一條 歸休兵他ノ聯隊區ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ聯隊區司令官ニ、聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
氏名ヲ變更シタルトキハ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該當スル場合ニ於テ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官、本籍所在聯隊區內ニ寄留スルトキハ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出ヘシ
本條ノ屆出ハ事故發生ノ當日ヨリ十四日以內ニ之ヲ爲スヘシ
第百二十二條第一項中「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ、但書中「屆出ヘシ」ヲ「屆出テ聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ」ニ改ム
第百二十三條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百二十四條 削除
第百二十五條 第百十七條ノ二乃至第百十九條ノ二第百二十一條乃至第百二十三條ノ屆出ヲ爲ササル者ハ五錢以上一圓九十五錢以下ノ科料ニ處ス
第百二十六條中「第百十八條第百十九條ノ」ヲ削ル
第百二十八條ノ二 豫備役上等兵看護手中伍長勤務上等兵、計手勤務上等兵又ハ看護長勤務看護手タリシ者及下士適任證書ヲ有スル者ハ現役滿期後一箇年以內ニ於テ現役下士ヲ志願スルコトヲ得其ノ出願及取扱ハ第七十條ノ三ニ準ス
前項ニ依リ現役ニ服シタルトキハ十四日以內ニ市町村長ニ屆出ヘシ
第百三十二條中「各兵科、」ノ下ニ「經理部及」ヲ加ヘ「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百三十三條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百三十四條中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第百三十五條 豫備役後備役兵卒本籍所在聯隊區ノ簡閱㸃呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受クルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ、同師管內本籍所在ノ聯隊區ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ聯隊區ニ於テ願ニ依リ勤務演習ヲ爲スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ聯隊區司令官ニ差出スヘシ
寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以內ニ豫備役後備役編入年ヲ記シ寄留地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日內ニ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百三十五條ノ二 前條第四項ノ屆出ヲ爲シタル者寄留換ヲ爲シ又ハ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ但シ聯隊區內ニテ寄留換ヲ爲シタルトキハ三日以內ニ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百三十六條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第百三十五條第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者ニ在リテハ寄留地市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ願出ヘシ
第百三十七條第一項中「兵卒ハ七日」ヲ「兵卒ハ三日」ニ改メ「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ左ノ但書ヲ加フ
但シ徵兵令ニ依リ徵集セラレタル者ニシテ定時ニ豫備役ニ編入セラレタル者ハ市町村長ニ屆出ヘシ
同條第二項中「八日」ヲ「四日」ニ改メ「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ「前項ノ屆出ヲ爲スヘシ」ヲ「七日以內ニ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ」ニ改メ第三項ヲ削ル
第百三十八條中「市町村長ヲ經テ」及第二項ヲ削ル
第百三十八條ノ二 豫備役後備役兵卒ニシテ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閱㸃呼又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ歸還シタルトキハ十四日以內ニ同司令官ニ屆出ヘシ但シ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百三十九條 豫備役後備役兵卒他ノ聯隊區ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ聯隊區司令官ニ、聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
氏名ヲ變更シタルトキハ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該當スル場合ニ於テ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官、本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スルトキハ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出ヘシ
本條ノ屆出ハ事故發生ノ當日ヨリ十四日以內ニ之ヲ爲スヘシ
第百四十條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百四十一條第一項中「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ但書中「屆出ヘシ」ヲ「屆出テ聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ」ニ改ム
第百四十二條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百四十三條 第百二十八條ノ二第百三十五條第百三十五條ノ二及第百三十七條乃至第百四十二條ノ屆出ヲ爲ササル者ハ五錢以上一圓九十五錢以下ノ科料ニ處ス
第百四十四條中「第百三十七條第百三十八條ノ」ヲ削ル
第百四十七條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百四十八條中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第百四十九條 第一補充兵本籍所在聯隊區ノ簡閱㸃呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受クルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ、同師管內本籍所在ノ聯隊區ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ聯隊區ニ於テ願ニ依リ敎育召集ニ應シ及勤務演習ヲ爲スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ聯隊區司令官ニ差出スヘシ
許可ヲ受ケタル者ニシテ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以內ニ第一補充兵編入年ヲ記シ寄留地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日內ニ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百四十九條ノ二 前條第四項ノ屆出ヲ爲シタル者寄留換ヲ爲シ又ハ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ但シ聯隊區內ニテ寄留換ヲ爲シタルトキハ三日以內ニ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出テ本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復歸セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百五十條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第百四十九條第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者ニ在リテハ寄留地市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ願出ヘシ
第百五十一條中「市町村長ヲ經テ」及第二項ヲ削ル
第百五十一條ノ二 第一補充兵ニシテ第百四十九條第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閱㸃呼、敎育召集又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ聯隊區司令官ニ屆出テ歸還シタルトキハ十四日以內ニ同司令官ニ屆出ヘシ但シ聯隊區內ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
第百五十二條 補充兵他ノ聯隊區ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ聯隊區司令官ニ、聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ
氏名ヲ變更シタルトキハ聯隊區司令官ニ屆出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受ケ又ハ敎育召集若ハ勤務演習ヲ爲スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該當スル場合ニ於テ本籍所在ノ聯隊區外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ聯隊區司令官、本籍所在ノ聯隊區內ニ寄留スルトキハ其ノ地ノ市町村長ニモ屆出ヘシ
本條ノ屆出ハ事故發生ノ當日ヨリ十四日以內ニ之ヲ爲スヘシ
第百五十三條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百五十四條第一項中「市町村長ヲ經テ」ヲ削リ但書中「屆出ヘシ」ヲ「屆出テ聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキハ聯隊區司令官及新住地ノ市町村長ニ屆出ヘシ」ニ改ム
第百五十五條中「市町村長ヲ經テ」ヲ削ル
第百五十六條 第百四十九條第百四十九條ノ二及第百五十一條乃至第百五十五條ノ屆出ヲ爲ササル者ハ五錢以上一圓九十五錢以下ノ科料ニ處ス
第百五十七條中「第百五十一條ノ」ヲ削ル
第百六十條中「士官候補生、」ノ下ニ「主計候補生、」ヲ加ヘ「監督候補生、」、「及見習軍吏」及「各兵科各部ノ下士ニ任セラレ又ハ」ヲ削ル
第百六十二條中「及豫備役」ノ下ニ「又ハ後備役」ヲ加フ
第百六十二條ノ二中「兵役期限及年齡」ヲ「服役期限」ニ改メ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ場合ニ於テハ期間ノ初月ヨリ起算シ最後ノ月ノ末日ヲ以テ滿了トス
第百六十五條 歸休兵、豫備役後備役下士兵卒、補充兵ヨリ聯隊區司令官ニ差出ス願屆書ハ當該聯隊區ニ於ケル當該市町村長、島司、郡長ヲ經由スヘシ但シ本籍所在聯隊區內ニ於テ轉籍シタルトキノ屆書ハ舊住地ノ市町村長、島司、郡長ヲ經由スヘシ
戶主又ハ家事擔當者ヨリ差出ス屆書モ前項ニ準スヘシ
第百六十五條ノ二 町村長ヨリ聯隊區司令官ニ通知スル事項ハ島司、郡長ヲ經由スヘシ
第百六十五條ノ三第一項中「及下士」ヲ、「准士官及下士」ニ、「寄留」ヲ「居住」ニ改メ第二項但書ヲ削ル
第百六十五條ノ四 前條第一項ノ願ヲ許可セラレタル者止ムヲ得サル事故アリテ勤務演習召集ノ猶豫ヲ願ハムトスルトキハ願書ニ其ノ地所管ノ支廳長ノ奧書證印ヲ受ケ臺灣守備混成旅團長ニ差出スヘシ
第百六十五條ノ五 本條例中師團長又ハ聯隊區司令官トアルハ臺灣ニ在リテハ臺灣守備混成旅團長、聯隊區トアルハ對馬島及沖繩縣ニ在リテハ警備隊區、聯隊區司令官トアルハ對馬島ニ在リテハ對馬警備隊司令官、沖繩縣ニ在リテハ沖繩警備隊區司令官ニ該當ス
第百六十九條中「寄留」ヲ「居住」ニ改ム
第百七十二條 削除
附 則
本令ハ明治三十六年十二月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現役豫備役將校同相當官ニシテ現役定限年齡ヲ過クル者ハ後備役ニ、後備役將校同相當官ニシテ後備役ノ服役期限ヲ過クル者ハ退役ニ、各辭令書ヲ用井スシテ轉入スルモノトス但シ第二十一條ニ依リ豫備役、後備役ノ延期ヲ許可セラレタル者及本令施行ノ際後備役ノ服役延期ヲ願出テタル者ハ此ノ限ニ在ラス
前項ニ依リ後備役ニ服スル者ノ服役期限ハ現役定限年齡ニ滿ツル年ヨリ第六年目ノ三月三十一日迄トス
本令施行ノ際豫備役後備役ニ在ル步、騎、砲、工、輜重兵大佐及特務曹長ノ服役期限ノ計算ハ從前ノ現役定限年齡ニ依ル
本令施行ノ際現役豫備役後備役ニ在ル下士ノ服役期限ハ從前ノ規定ニ依ル
本令施行ノ際下士候補生タル者本令施行以後下士ニ任セラレタルトキハ其ノ服役期限ハ從前ノ規定ニ依ル
本令施行ノ際再服役中ノ者ハ其ノ誓約期間從前ノ規定ニ依ル
見習軍吏、監督候補生ニシテ下士ニ任セラレ又ハ兵卒ト爲リ豫備役ニ編入セラレタル者ノ豫備役後備役服役期限ハ從前ノ規定ニ依ル
豫備役後備役下士ニシテ士官適任證書ヲ有スル者又ハ衞生部士官適任證書ヲ有スル者ニハ第八十五條ノ二及第八十七條ノ規定ヲ準用ス
朕枢密顧問ノ諮詢ヲ経テ陸軍服役条例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十六年十一月三十日
陸軍大臣 寺内正毅
勅令第百八十四号
陸軍服役条例中左ノ通改正ス
第二条 将校ノ現役定限年齢ハ左ノ如シ
大将 六十五歳
中将 六十二歳
少将 五十八歳
大佐 五十五歳
中佐 五十三歳
少佐 五十歳
大尉 四十八歳
中、少尉 四十五歳
元帥タル大将ノ現役定限年齢ハ之ヲ定メス
第八条第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ滞在地又ハ寄留地本籍所在ノ師管外ナルトキハ其ノ地所管ノ師団長、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ナルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ滞在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以内ニ届出ヘシ
第九条第一項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ佐官以下ノ将校ニシテ本籍所在ノ連隊区内ニ於テ旅行又ハ寄留ヲ為サムトスル場合ニハ連隊区司令官ニ届出ヘシ
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
前条第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
同条第三項中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第九条ノ二 滞在又ハ寄留ヲ為シタル者本籍地ニ復帰シ又ハ滞在若ハ寄留換ヲ為サムトスルトキハ其ノ地所管ノ師団長ニ届出ヘシ但シ本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ滞在又ハ寄留スル者本籍地ニ復帰シ又ハ佐官以下ノ将校ニシテ同一連隊区内ニ於テ滞在若ハ寄留換ヲ為サムトスルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ
前項ノ場合ニ於テ其ノ寄留地又ハ滞在地従前ト師管ヲ異ニスルトキハ其ノ地所管ノ師団長、同一師管内ノ他ノ連隊区ナルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニモ滞在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以内ニ届出ヘシ
第九条ノ三 休職停職ノ将校本籍所在ノ連隊区外ニ滞在又ハ寄留中十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ該地所轄軍衙ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ師団長ニ届出テ帰還シタルトキハ十四日以内ニ同師団長ニ届出ヘシ
第十一条 休職停職ノ将校他ノ師管ニ戸籍ヲ転換シタルトキハ新旧所管ノ師団長ニ、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ転籍シタルトキハ師団長及新所管ノ連隊区司令官ニ、連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長東京市、京都市、大阪市ニ在リテハ区長以下同シニ届出ヘシ但シ将官ニ在リテハ総テ師団長ニ届出ヘシ
氏名ヲ変更シタルトキハ師団長ニ届出ヘシ
前二項ニ該当スル者他ノ師管ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ師団長、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニモ届出ヘシ
本条ノ届出ハ事故発生ノ当日ヨリ十四日以内ニ之ヲ為スヘシ
第十一条ノ二中「若ハ地方医師ノ診断書」ヲ「ノ診断証書又ハ地方医師ノ病況書」ニ改ム
第十一条ノ三 休職停職ノ将校ニシテ死亡又ハ所在不明ノ者アルトキハ其ノ戸主本人戸主ナレハ家族中家事ヲ担当スル者ヨリ十四日以内ニ師団長ニ届出テ他ノ師管ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ師団長、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニモ届出ヘシ
所在不明者ノ帰郷シタルトキ又ハ踪跡ヲ知得シタルトキ亦前項ニ同シ
所在不明中戸籍ヲ転換シタルトキハ第一項及第十一条第一項ニ準シ届出ヘシ
前諸項ノ届出ヲ為スヘキ者ナキトキハ市町村長ヨリ連隊区司令官ニ通知スヘシ
第十一条ノ四第一項中「届出ツヘシ」ノ下ニ「其ノ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スル者ニ在リテハ前条第一項ニ準ス」ヲ加フ
第十一条ノ五 休職停職ノ将校家資分散ノ宣告ヲ受ケタルトキハ十四日以内ニ師団長ニ届出テ、他ノ師管ニ寄留スル者ニ在リテハ寄留地所管ノ師団長ニモ届出ヘシ
第十一条ノ六 本款ノ規定ニ依リ連隊区司令官ニ届出ツル場合ニハ将官ニ在リテハ之ヲ要セス
第十二条 休職停職ノ将官ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願届書ハ本籍地所管ノ師団長ヲ経由シ、同佐官以下ノ将校ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願届書ハ本籍地所管ノ師団長ヲ経由シ、師団長ヲ経由シ又ハ師団長ニ差出ス願届書ハ本籍地所管ノ師団長ニ係ルモノハ本籍地所管ノ連隊区司令官、滞在地又ハ寄留地所管ノ師団長ニ係ルモノハ滞在地又ハ寄留地所管ノ連隊区司令官ヲ経由シ、連隊区司令官ヲ経由シ又ハ連隊区司令官ニ差出ス願届書ハ当該連隊区ニ於ケル市町村長、島司、郡長ヲ経由スヘシ但シ第十一条ノ二ノ届書ハ将官ニ在リテハ現住地所管ノ師団長、佐官以下ノ将校ニ在リテハ現住地ノ師団長及連隊区司令官ヲ経由シ、同一師管内ノ他ノ連隊区ニ転籍シタル場合ニ於テ師団長ニ差出ス届書ハ旧所管ノ連隊区司令官ヲ経由シ、同一連隊区内ニテ転籍シタル場合ニ於テ連隊区司令官ニ差出ス届書ハ旧住地ノ市町村長、島司、郡長ヲ経由スヘシ
戸主又ハ家事担当者ヨリ差出ス届書ハ前項ニ準ス
第十二条ノ二中「第八条第一項及第二項第九条第一項及第四項第十条第十一条第十一条ノ三第十一条ノ四」ヲ「第八条乃至第十一条ノ五」ニ改ム
第十二条ノ三中「第八条及第九条ノ」ヲ削ル
第十四条 将校相当官ノ現役定限年齢ハ左ノ如シ
主計総監 軍医総監 六十二歳
主計監 軍医監 六十歳
一等主計正
一等軍医正
一等薬剤正
一等獣医正
五十六歳
二等主計正
二等軍医正
二等薬剤正
二等獣医正
五十四歳
三等主計正
三等軍医正
三等薬剤正
三等獣医正
五十二歳
一等主計
一等軍医
一等薬剤官
一等獣医
楽長
五十歳
二三等主計
二三等軍医
二三等薬剤官
二三等獣医
四十七歳
第十六条ノ二 現役定限年齢ニ満ツル年ノ三月三十一日後予備役ニ転入シタル者ハ予備役転入ノ翌日ヨリ後備役ニ服セシム
第十七条 後備役将校ノ服役期限ハ現役定限年齢ニ満ツル年ヨリ第六年目ノ三月三十一日迄トス
第二十七条 予備役後備役将校ニシテ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留シ其ノ地附近ノ軍隊ニ於テ勤務演習ヲ為サムト欲スル者ハ師団長ニ願出テ許可ヲ受クヘシ
前項ノ許可ヲ受ケタルトキハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以内ニ予備役後備役編入年、現官ニ任セラレタル年月、嘗テ勤務演習ヲ為シタル年月並陸軍補充条例第五十八条及第六十六条中ノ当該事項ヲ記シ寄留地ノ師団長ニ届出ヘシ但シ本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ寄留スル者ハ寄留地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ
第二十九条第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ滞在地又ハ寄留地本籍所在ノ師管外ナルトキハ其ノ地所管ノ師団長、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ナルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ滞在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以内ニ届出ヘシ
第三十条第一項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ佐官以下ノ将校ニシテ本籍所在ノ連隊区内ニ於テ旅行又ハ寄留ヲ為サムトスル場合ニハ連隊区司令官ニ届出ヘシ
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
前条第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第三十条ノ二 滞在又ハ寄留ヲ為シタル者本籍地ニ復帰シ又ハ滞在若ハ寄留換ヲ為サムトスルトキハ其ノ地所管ノ師団長ニ届出ヘシ但シ本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ滞在又ハ寄留スル者本籍地ニ復帰シ又ハ佐官以下ノ将校ニシテ同一連隊区内ニ於テ滞在又ハ寄留換ヲ為サムトスルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ
前項ノ場合ニ於テ其ノ寄留地又ハ滞在地従前ト師管ヲ異ニスルトキハ其ノ地所管ノ師団長、同一師管内ノ他ノ連隊区ナルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニモ滞在又ハ寄留ノ旨ヲ十四日以内ニ届出ヘシ
第三十条ノ三 予備役後備役将校本籍所在ノ連隊区外ニ於テ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ寄留地市町村ニ於テ之ニ関スル軍衙ノ命ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ帰還シタルトキハ十四日以内ニ同連隊区司令官ニ届出ヘシ
前項ノ届書ハ将官ニ在リテハ師団長ニ之ヲ差出スヘシ
第三十一条 予備役後備役将校他ノ師管ニ戸籍ヲ転換シタルトキハ新旧所管ノ師団長ニ、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ転籍シタルトキハ師団長及新所管ノ連隊区司令官ニ、連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ但シ将官ニ在リテハ総テ師団長ニ届出ヘシ
氏名ヲ変更シタルトキハ師団長ニ届出ヘシ
前二項ニ該当スル者他ノ師管ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ師団長、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ寄留スル場合ニ於テハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニモ届出ヘシ
本条ノ届出ハ事故発生ノ当日ヨリ十四日以内ニ之ヲ為スヘシ
第三十二条ノ二 予備役後備役将校ニシテ職業ニ従事スルトキ及之ヲ罷メタルトキハ十四日以内ニ師団長ニ届出ヘシ他ノ師管ニ寄留スル場合ニ在リテハ其ノ地所管ノ師団長ニモ届出ヘシ
第三十三条 予備役後備役将校ニシテ死亡又ハ所在不明ノ者アルトキハ其ノ戸主本人戸主ナレハ家族中家事ヲ担当スル者ヨリ十四日以内ニ師団長ニ届出テ他ノ師管ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ師団長、本籍所在師管内ノ他ノ連隊区ニ寄留中死亡又ハ所在不明ノトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニモ届出ヘシ
所在不明ノ者帰郷シタルトキ又ハ踪跡ヲ知得シタルトキ亦前項ニ同シ
所在不明中戸籍ヲ転換シタルトキハ第一項及第三十一条第一項ニ準シ届出ヘシ
前諸項ノ届出ヲ為スヘキ者ナキトキハ市町村長ヨリ連隊区司令官ニ通知スヘシ
第三十四条第一項中「届出ツヘシ」ノ下ニ「其ノ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スル者ニ在リテハ前条第一項ニ準ス」ヲ加フ
第三十四条ノ二 予備役後備役将校破産又ハ家資分散ノ宣告ヲ受ケタルトキハ十四日以内ニ師団長ニ届出テ他ノ師管ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地所管ノ師団長ニモ届出ヘシ
第三十四条ノ三 本款ノ規定ニ依リ連隊区司令官ニ届出ツル場合ニハ将官ニ在リテハ之ヲ要セス
第三十五条 予備役後備役将官ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願届書ハ本籍地所管ノ師団長ヲ経由シ、同佐官以下ノ将校ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願届書ハ本籍地所管ノ師団長ヲ経由シ、師団長ヲ経由シ又ハ師団長ニ差出ス願届書ハ本籍地所管ノ師団長ニ係ルモノハ本籍地所管ノ連隊区司令官、滞在地又ハ寄留地所管ノ師団長ニ係ルモノハ滞在地又ハ寄留地所管ノ連隊区司令官ヲ経由シ、連隊区司令官ヲ経由シ又ハ連隊区司令官ニ差出ス願届書ハ当該連隊区ニ於ケル市町村長、島司、郡長ヲ経由スヘシ但シ同一師管内ノ他ノ連隊区ニ転籍シタル場合ニ於テ師団長ニ差出ス届書ハ旧所管ノ連隊区司令官ヲ経由シ、同一連隊区内ニテ転籍シタル場合ニ於テ連隊区司令官ニ差出ス届書ハ旧住地ノ市町村長、島司、郡長ヲ経由スヘシ
戸主又ハ家事担当者ヨリ差出ス届書ハ前項ニ準ス
第三十六条中「第二十九条第一項及第二項第三十条第一項及第三項第三十一条乃至第三十四条」ヲ「第二十九条乃至第三十四条ノ二」ニ改ム
第三十七条中「第二十九条及第三十条ノ」ヲ削ル
第三十九条 削除
第四十一条中「三十四歳」ヲ「四十歳」ニ改ム
第四十六条中「満ツル年ノ三月三十一日迄トシ」ノ下ニ「同年三月三十一日後予備役ニ転入シタル者ハ転入ノ翌日ヨリ後備役ニ服セシメ」ヲ加フ
第四十七条 本章ニ別段ノ規定アルモノヲ除クノ外第一章ノ規定ハ准士官ニ関シテ之ヲ準用ス但シ第二十一条ノ願書ハ之ヲ師団長ニ差出スヘシ
第四十九条中「十二箇年四箇月トシ」ヲ削ル
第四十九条ノ二 下士ノ服役期限ハ左ノ如シ
一 志願ニ依ラスシテ兵卒ヨリ下士ニ任セラレタル者ハ徴集年ノ十二月ヨリ起算シ十二年四箇月
二 前号ノ外下士ニ任セラレタル者ハ下士任官ノ年ノ十二月ヨリ起算シ十二年四箇月
第五十条中「兵役」ヲ「服役」ニ改メ「若クハ臨時ニ演習或ハ観兵ノ挙アルトキ」ヲ削ル
第五十一条中「服役十二箇年四箇月」ヲ「第四十九条ノ二ノ服役期限」ニ改ム
第五十三条第一項中「隊附」ノ下ニ「電信教導大隊、各教導隊及生徒隊附ヲ含ム以下同シ」ヲ加ヘ第二項中「短期ノ縫靴工長ヲ除ク計手及衛生部下士」ヲ「経理部、衛生部下士及懲治隊附下士」ニ改ム
第五十四条 下士ノ現役服役期限ハ左ノ如シ
一 憲兵科下士ハ前服役年月ヲ通算シ六箇年但シ歩、騎、砲、工、輜重兵科ノ予備役後備役下士ヨリ転科シタル者ヲ除ク
二 歩、騎、砲、工、輜重兵科下士砲兵工科学校及獣医学校卒業ノ者ヲ除ク及衛生部下士ハ入隊ノ月ヨリ四箇年但シ警備隊附下士ニシテ警備隊区在籍ノ者ニ在リテハ入隊ノ月ヨリ三箇年
三 騎、砲、輜重兵科下士中砲兵工科学校又ハ獣医学校ヲ卒業シタル者ハ任官ノ月ヨリ三箇年但シ工長外ノ者ハ任官ノ月ヨリ二箇年
四 経理部下士ハ経理部下士ニ任セラレタル月ヨリ二箇年但シ予備役歩、騎、砲、工、輜重兵科下士上等兵ニシテ経理部下士ニ任セラレタル者ヲ除ク
五 軍楽部下士ハ楽手補ヲ命セラレタル月ヨリ五箇年
六 予備役後備役下士ニシテ再ヒ現役ニ服シタル者及予備役上等兵又ハ看護手ニシテ現役下士ト為リタル者ハ再入隊ノ年ノ十二月ヨリ二箇年
第五十五条 下士ノ現役定限年齢ハ左ノ如シ
一 官衙第二号ニ掲クル官衙ヲ除ク学校電信教導大隊、各教導隊及生徒隊ヲ除ク及懲治隊附各兵科各部下士 四十八歳
二 
師団司令部、旅団司令部、警備隊司令部、都督部、要塞司令部、台湾総督府陸軍幕僚、台湾陸軍経理部、台湾陸軍軍医部、台湾陸軍獣医部附各兵科各部下士
憲兵司令部、憲兵隊附憲兵科及各部下士
軍楽隊、軍楽生徒隊附各部下士
四十五歳
三 隊附前二号ニ掲クルモノヲ除ク各兵科各部下士 四十歳
第五十六条 下士ハ現役満期ノ後現役定限年齢ニ満ツル迄数次再服役ヲ志願スルコトヲ得
前項再服役ノ期間ハ毎回一箇年トス但シ入隊後兵卒外ノ出身者ニ在リテハ任官後六箇年以上現役ニ服シタル者第五十四条第六号ニ該当スル者ニ在リテハ前後ノ服役年数ヲ通算スハ一箇年以上数箇年ヲ志願スルコトヲ得
第五十七条 削除
第五十八条第一項中「分隊長、」ノ下ニ「懲治隊及」ヲ、第三項中「衛生部下士」ノ上ニ「経理部、」ヲ、「当該」ノ下ニ「経理部長又ハ」ヲ加フ
第五十八条ノ二 第五十六条第二項但書ノ者ハ服役中願ニ依リ再服役ノ年月ヲ短縮スルコトヲ得
此ノ場合ニ於テハ少クモ現役ヲ退カムトスル二箇月以前ニ出願スルヲ要ス
前項ノ出願期内ハ再服役短縮出願ノ取消ヲ許スコトアルヘシ
前条ノ規定ハ前二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第六十五条中「其ノ服役シタル年月ヲ通算シ」ヲ「第四十九条ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ」ニ改ム
第六十六条第二項中「三箇年ニ満タサル者ハ」以下ヲ「三箇年ニ満タサル者ハ三箇年ニ満ツル迄現役ニ、七年四箇月ニ満タサル者ハ七年四箇月ニ満ツル迄予備役ニ、十二年四箇月ニ満タサル者ハ十二年四箇月ニ満ツル迄後備役ニ服セシメ十二年四箇月ヲ過クル者ハ第一国民兵役ニ服セシム」ニ改ム
第六十七条第一項中「其ノ服役」ヲ「第四十九条ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ」ニ改ム
第七十条ノ二 予備役後備役軍曹伍長及同相当官ハ現役満期後一箇年以内ニ更ニ現役ヲ志願スルコトヲ得
各兵科憲兵科ヲ除クノ予備役後備役軍曹伍長ニシテ六箇年以上現役ニ服シタル者ハ現役満期後一箇年以内ニ憲兵科ノ現役下士ヲ志願スルコトヲ得
第七十条ノ三 前条ニ依リ服役セムト欲スル者ハ其ノ願書ニ原所属部隊、現官任命及現役満期ノ年月日、現役年数、現役満期後ノ職業並服役スヘキ部隊等ヲ記シ市町村長、連隊区司令官ヲ経テ其ノ服役セムトスル部隊長ニ差出スヘシ
前項ノ願書ニハ市町村長ハ奥書証印ヲ為シ連隊区司令官ハ本人在郷中ノ事項ニ関シ意見ヲ添附シ之ヲ服役セムトスル部隊長ニ送附スヘシ但シ原所属部隊外ニ服役セムトスル者ニ在リテハ連隊区司令官其ノ願書ヲ原所属部隊長ニ送附シ原所属部隊長ハ現役中ニ於ケル勤務及品行ニ関シ意見ヲ添附シ之ヲ服役セムトスル部隊長ニ送附スヘシ
第七十条ノ四 予備役後備役下士ニシテ現役ニ服シタルトキハ十四日以内ニ市町村長ニ届出ヘシ
第七十一条 予備役下士ノ服役期限ハ第四十九条ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ七年四箇月ニ満ツル迄トス
第七十二条 後備役下士ノ服役期限ハ第四十九条ノ二ノ服役期限起算ノ月ヨリ十二年四箇月ニ満ツル迄トス
第七十四条及第七十五条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第七十八条 予備役後備役下士本籍所在連隊区ノ簡閲点呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受クルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ、同師管内本籍所在ノ連隊区ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ連隊区ニ於テ願ニ依リ勤務演習ヲ為スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ連隊区司令官ニ差出スヘシ
許可ヲ受ケタル者ニシテ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以内ニ予備役後備役編入年、現官ニ任セラレタル年月及嘗テ勤務演習ヲ為シタル年月ヲ記シ寄留地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日内ニ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第七十八条ノ二 前条第四項ノ届出ヲ為シタル者寄留換ヲ為シ又ハ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ但シ連隊区内ニテ寄留換ヲ為シタルトキハ三日以内ニ其ノ地ノ市町村長ニモ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第七十九条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第七十八条第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者ニ在リテハ寄留地市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ願出ヘシ
第八十条中「下士ハ十四日」ヲ「下士ハ七日」ニ、「十五日」ヲ「八日」ニ改メ、「市町村長ヲ経テ」及第三項ヲ削ル
第八十一条中「市町村長ヲ経テ」及第二項ヲ削ル
第八十一条ノ二 予備役後備役下士ニシテ寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閲点呼又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ帰還シタルトキハ十四日以内ニ同司令官ニ届出ヘシ但シ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第八十二条 予備役後備役下士他ノ連隊区ニ戸籍ヲ転換シタルトキハ新旧所管ノ連隊区司令官ニ、連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ
氏名ヲ変更シタルトキハ連隊区司令官ニ届出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該当スル場合ニ於テ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官、本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニモ届出ヘシ
本条ノ届出ハ事故発生ノ当日ヨリ十四日以内ニ之ヲ為スヘシ
第八十三条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第八十四条第一項中「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ、但書中「届出ヘシ」ヲ「届出テ連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ」ニ改ム
第八十五条第一項中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第八十五条ノ二 予備役後備役下士ニシテ士官勤務適任証書ヲ有スル者破産又ハ家資分散ノ宣告ヲ受ケタルトキハ十四日以内ニ連隊区司令官ヲ経テ師団長ニ届出ヘシ
第八十七条 第七十条ノ四第七十八条第七十八条ノ二第八十条乃至第八十五条ノ二ノ届出ヲ為ササル者ハ五銭以上一円九十五銭以下ノ科料ニ処ス
第八十八条中「第八十条第八十一条ノ」ヲ削ル
第九十四条第三項中「警備隊」ノ下ニ「伍長勤務上等兵、計手勤務上等兵及」ヲ加フ
第九十九条第二項中「縫工卒及靴工卒」ヲ削ル
第百条第一項中「三箇年」ヲ「一箇年」ニ、「其ノ下士ニ任セラレタル者ハ之ヲ長期下士トス」ヲ「但シ下士任官前砲兵工科学校又ハ獣医学校ニ分遣ヲ要スル者ハ二箇年ヲ以テ一期トス」ニ改ム
第百条第一項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ者ニシテ補充上ノ関係ニ依リ下士ニ任スヘキ見込ナキトキハ願ニ依リ再服役ノ取消ヲ許スコトアルヘシ
同条第三項ヲ左ノ如ク改ム
第五十八条及第五十九条ノ規定ハ前諸項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第百一条 兵卒ノ現役定限年齢ハ四十歳トス
第百十五条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百十七条ノ二 帰休兵本籍所在連隊区ノ簡閲点呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受クルコトヲ得又已ムヲ得サル事故アルトキハ簡閲点呼ノ免除ヲ願出ツルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ同師管内本籍所在ノ連隊区ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ連隊区ニ於テ願ニ依リ勤務演習ヲ為スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ連隊区司令官ニ差出スヘシ
寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以内ニ寄留地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日内ニ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百十七条ノ三 前条第四項ノ届出ヲ為シタル者寄留換ヲ為シ又ハ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ但シ連隊区内ニテ寄留換ヲ為シタルトキハ三日以内ニ其ノ地ノ市町村長ニモ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百十八条第一項中「退営後七日」ヲ「退営後三日」ニ改メ「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ左ノ但書ヲ加フ
但シ砲兵助卒、砲兵輸卒、輜重輸卒、看護卒及警備隊現役兵ニシテ定時ニ帰休シタル者ハ市町村長ニ届出ヘシ
同条第二項中「八日」ヲ「四日」ニ改メ「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ「前項ノ届出ヲ為スヘシ」ヲ「七日以内ニ連隊区司令官ニ届出ヘシ」ニ改メ第三項ヲ削ル
第百十九条第一項中「市町村長ヲ経テ」及第二項ヲ削ル
第百十九条ノ二 帰休兵寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閲点呼又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ帰還シタルトキハ十四日以内ニ同司令官ニ届出ヘシ但シ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百二十条中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第百二十一条 帰休兵他ノ連隊区ニ戸籍ヲ転換シタルトキハ新旧所管ノ連隊区司令官ニ、連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ
氏名ヲ変更シタルトキハ連隊区司令官ニ届出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該当スル場合ニ於テ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官、本籍所在連隊区内ニ寄留スルトキハ其ノ地ノ市町村長ニモ届出ヘシ
本条ノ届出ハ事故発生ノ当日ヨリ十四日以内ニ之ヲ為スヘシ
第百二十二条第一項中「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ、但書中「届出ヘシ」ヲ「届出テ連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ」ニ改ム
第百二十三条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百二十四条 削除
第百二十五条 第百十七条ノ二乃至第百十九条ノ二第百二十一条乃至第百二十三条ノ届出ヲ為ササル者ハ五銭以上一円九十五銭以下ノ科料ニ処ス
第百二十六条中「第百十八条第百十九条ノ」ヲ削ル
第百二十八条ノ二 予備役上等兵看護手中伍長勤務上等兵、計手勤務上等兵又ハ看護長勤務看護手タリシ者及下士適任証書ヲ有スル者ハ現役満期後一箇年以内ニ於テ現役下士ヲ志願スルコトヲ得其ノ出願及取扱ハ第七十条ノ三ニ準ス
前項ニ依リ現役ニ服シタルトキハ十四日以内ニ市町村長ニ届出ヘシ
第百三十二条中「各兵科、」ノ下ニ「経理部及」ヲ加ヘ「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百三十三条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百三十四条中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第百三十五条 予備役後備役兵卒本籍所在連隊区ノ簡閲点呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受クルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ、同師管内本籍所在ノ連隊区ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ連隊区ニ於テ願ニ依リ勤務演習ヲ為スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ連隊区司令官ニ差出スヘシ
寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以内ニ予備役後備役編入年ヲ記シ寄留地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日内ニ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百三十五条ノ二 前条第四項ノ届出ヲ為シタル者寄留換ヲ為シ又ハ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ但シ連隊区内ニテ寄留換ヲ為シタルトキハ三日以内ニ其ノ地ノ市町村長ニモ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百三十六条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第百三十五条第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者ニ在リテハ寄留地市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ願出ヘシ
第百三十七条第一項中「兵卒ハ七日」ヲ「兵卒ハ三日」ニ改メ「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ左ノ但書ヲ加フ
但シ徴兵令ニ依リ徴集セラレタル者ニシテ定時ニ予備役ニ編入セラレタル者ハ市町村長ニ届出ヘシ
同条第二項中「八日」ヲ「四日」ニ改メ「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ「前項ノ届出ヲ為スヘシ」ヲ「七日以内ニ連隊区司令官ニ届出ヘシ」ニ改メ第三項ヲ削ル
第百三十八条中「市町村長ヲ経テ」及第二項ヲ削ル
第百三十八条ノ二 予備役後備役兵卒ニシテ寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閲点呼又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ帰還シタルトキハ十四日以内ニ同司令官ニ届出ヘシ但シ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百三十九条 予備役後備役兵卒他ノ連隊区ニ戸籍ヲ転換シタルトキハ新旧所管ノ連隊区司令官ニ、連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ
氏名ヲ変更シタルトキハ連隊区司令官ニ届出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該当スル場合ニ於テ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官、本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スルトキハ其ノ地ノ市町村長ニモ届出ヘシ
本条ノ届出ハ事故発生ノ当日ヨリ十四日以内ニ之ヲ為スヘシ
第百四十条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百四十一条第一項中「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ但書中「届出ヘシ」ヲ「届出テ連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ」ニ改ム
第百四十二条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百四十三条 第百二十八条ノ二第百三十五条第百三十五条ノ二及第百三十七条乃至第百四十二条ノ届出ヲ為ササル者ハ五銭以上一円九十五銭以下ノ科料ニ処ス
第百四十四条中「第百三十七条第百三十八条ノ」ヲ削ル
第百四十七条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百四十八条中「寄留」ヲ「在留」ニ改ム
第百四十九条 第一補充兵本籍所在連隊区ノ簡閲点呼開始前三十日迄ニ出願スルトキハ寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受クルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ寄留地師管ニ於テ、同師管内本籍所在ノ連隊区ト交通不便ノ地ニ一箇年以上寄留スル者ハ寄留地ノ連隊区ニ於テ願ニ依リ教育召集ニ応シ及勤務演習ヲ為スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ連隊区司令官ニ差出スヘシ
許可ヲ受ケタル者ニシテ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スル場合ニ在リテハ指令書受領後寄留前出願ノ者ハ寄留地到著後三日以内ニ第一補充兵編入年ヲ記シ寄留地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル場合ニ在リテハ同上期日内ニ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百四十九条ノ二 前条第四項ノ届出ヲ為シタル者寄留換ヲ為シ又ハ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出ヘシ但シ連隊区内ニテ寄留換ヲ為シタルトキハ三日以内ニ其ノ地ノ市町村長ニモ届出テ本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スル者其ノ本籍地ニ復帰セムトスルトキハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百五十条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第百四十九条第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者ニ在リテハ寄留地市町村長ノ奥書証印ヲ受ケ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ願出ヘシ
第百五十一条中「市町村長ヲ経テ」及第二項ヲ削ル
第百五十一条ノ二 第一補充兵ニシテ第百四十九条第一項又ハ第二項ノ許可ヲ受ケタル者十四日以上旅行セムトスルトキハ其ノ地市町村ニ於テ簡閲点呼、教育召集又ハ勤務演習召集ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ其ノ地所管ノ連隊区司令官ニ届出テ帰還シタルトキハ十四日以内ニ同司令官ニ届出ヘシ但シ連隊区内ニ寄留スル者ニ在リテハ其ノ地ノ市町村長ニ届出ヘシ
第百五十二条 補充兵他ノ連隊区ニ戸籍ヲ転換シタルトキハ新旧所管ノ連隊区司令官ニ、連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ
氏名ヲ変更シタルトキハ連隊区司令官ニ届出ヘシ
寄留地ニ於テ簡閲点呼ヲ受ケ又ハ教育召集若ハ勤務演習ヲ為スヘキ許可ヲ受ケタル者前二項ニ該当スル場合ニ於テ本籍所在ノ連隊区外ニ寄留スルトキハ其ノ地所管ノ連隊区司令官、本籍所在ノ連隊区内ニ寄留スルトキハ其ノ地ノ市町村長ニモ届出ヘシ
本条ノ届出ハ事故発生ノ当日ヨリ十四日以内ニ之ヲ為スヘシ
第百五十三条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百五十四条第一項中「市町村長ヲ経テ」ヲ削リ但書中「届出ヘシ」ヲ「届出テ連隊区内ニ於テ転籍シタルトキハ連隊区司令官及新住地ノ市町村長ニ届出ヘシ」ニ改ム
第百五十五条中「市町村長ヲ経テ」ヲ削ル
第百五十六条 第百四十九条第百四十九条ノ二及第百五十一条乃至第百五十五条ノ届出ヲ為ササル者ハ五銭以上一円九十五銭以下ノ科料ニ処ス
第百五十七条中「第百五十一条ノ」ヲ削ル
第百六十条中「士官候補生、」ノ下ニ「主計候補生、」ヲ加ヘ「監督候補生、」、「及見習軍吏」及「各兵科各部ノ下士ニ任セラレ又ハ」ヲ削ル
第百六十二条中「及予備役」ノ下ニ「又ハ後備役」ヲ加フ
第百六十二条ノ二中「兵役期限及年齢」ヲ「服役期限」ニ改メ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ場合ニ於テハ期間ノ初月ヨリ起算シ最後ノ月ノ末日ヲ以テ満了トス
第百六十五条 帰休兵、予備役後備役下士兵卒、補充兵ヨリ連隊区司令官ニ差出ス願届書ハ当該連隊区ニ於ケル当該市町村長、島司、郡長ヲ経由スヘシ但シ本籍所在連隊区内ニ於テ転籍シタルトキノ届書ハ旧住地ノ市町村長、島司、郡長ヲ経由スヘシ
戸主又ハ家事担当者ヨリ差出ス届書モ前項ニ準スヘシ
第百六十五条ノ二 町村長ヨリ連隊区司令官ニ通知スル事項ハ島司、郡長ヲ経由スヘシ
第百六十五条ノ三第一項中「及下士」ヲ、「准士官及下士」ニ、「寄留」ヲ「居住」ニ改メ第二項但書ヲ削ル
第百六十五条ノ四 前条第一項ノ願ヲ許可セラレタル者止ムヲ得サル事故アリテ勤務演習召集ノ猶予ヲ願ハムトスルトキハ願書ニ其ノ地所管ノ支庁長ノ奥書証印ヲ受ケ台湾守備混成旅団長ニ差出スヘシ
第百六十五条ノ五 本条例中師団長又ハ連隊区司令官トアルハ台湾ニ在リテハ台湾守備混成旅団長、連隊区トアルハ対馬島及沖縄県ニ在リテハ警備隊区、連隊区司令官トアルハ対馬島ニ在リテハ対馬警備隊司令官、沖縄県ニ在リテハ沖縄警備隊区司令官ニ該当ス
第百六十九条中「寄留」ヲ「居住」ニ改ム
第百七十二条 削除
附 則
本令ハ明治三十六年十二月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現役予備役将校同相当官ニシテ現役定限年齢ヲ過クル者ハ後備役ニ、後備役将校同相当官ニシテ後備役ノ服役期限ヲ過クル者ハ退役ニ、各辞令書ヲ用井スシテ転入スルモノトス但シ第二十一条ニ依リ予備役、後備役ノ延期ヲ許可セラレタル者及本令施行ノ際後備役ノ服役延期ヲ願出テタル者ハ此ノ限ニ在ラス
前項ニ依リ後備役ニ服スル者ノ服役期限ハ現役定限年齢ニ満ツル年ヨリ第六年目ノ三月三十一日迄トス
本令施行ノ際予備役後備役ニ在ル歩、騎、砲、工、輜重兵大佐及特務曹長ノ服役期限ノ計算ハ従前ノ現役定限年齢ニ依ル
本令施行ノ際現役予備役後備役ニ在ル下士ノ服役期限ハ従前ノ規定ニ依ル
本令施行ノ際下士候補生タル者本令施行以後下士ニ任セラレタルトキハ其ノ服役期限ハ従前ノ規定ニ依ル
本令施行ノ際再服役中ノ者ハ其ノ誓約期間従前ノ規定ニ依ル
見習軍吏、監督候補生ニシテ下士ニ任セラレ又ハ兵卒ト為リ予備役ニ編入セラレタル者ノ予備役後備役服役期限ハ従前ノ規定ニ依ル
予備役後備役下士ニシテ士官適任証書ヲ有スル者又ハ衛生部士官適任証書ヲ有スル者ニハ第八十五条ノ二及第八十七条ノ規定ヲ準用ス