(憲兵条例中改正削除ノ件)
法令番号: 勅令第五十八號
公布年月日: 明治36年3月27日
法令の形式: 勅令
朕憲兵條例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十六年三月二十六日
海軍大臣 男爵 山本權兵衞
內務大臣 男爵 內海忠勝
司法大臣 男爵 淸浦奎吾
陸軍大臣 寺內正毅
勅令第五十八號
憲兵條例中左ノ通改正ス
第六條第二項ヲ削リ第三項ヲ左ノ如ク改ム
憲兵隊管區ハ別表ニ依ル但シ臺灣ニ於ケル憲兵隊管區ハ臺灣總督之ヲ定ム
第七條 各憲兵隊本部ハ師團司令部所在地ニ之ヲ置ク
各憲兵隊ハ之ヲ分隊ニ分ツ其ノ配置及管區ハ陸軍大臣之ヲ定ム
臺灣ニ於ケル憲兵隊本部ノ位置竝分隊ノ配置及其ノ管區ハ臺灣總督之ヲ定ム
第八條 削除
第九條 削除
第十條 憲兵司令部ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵司令官
憲兵副官
憲兵下士
憲兵隊ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵隊長
憲兵隊副官
憲兵分隊長
憲兵隊附士官
憲兵准士官、下士、上等兵
憲兵司令部及憲兵隊ニハ經理部、衞生部及獸醫部士官、准士官、下士、判任文官竝蹄鐵工長ヲ附スルコトヲ得
第十一條 削除
第十三條 削除
第十六條ノ二 憲兵副官ハ司令官、憲兵隊副官ハ隊長ノ命ヲ承ケ各部內ノ事務ニ服ス
第十八條中「中、少尉」ヲ「士官」ニ改ム
第十九條 削除
第二十一條中「中、少尉」ヲ「士官」ニ改ム
第二十二條 削除
別表ヲ左ノ如ク改ム
憲兵隊管區表
管區名
區域
第一憲兵隊管區
第一師管
第二憲兵隊管區
第二師管
第三憲兵隊管區
第三師管
第四憲兵隊管區
第四師管及第十一師管內德島縣板野郡
第五憲兵隊管區
第五師管及第十一師管內愛媛縣越智郡
第六憲兵隊管區
第六師管
第七憲兵隊管區
第七師管
第八憲兵隊管區
第八師管
第九憲兵隊管區
第九師管
第十憲兵隊管區
第十師管
第十一憲兵隊管區
第十一師管(第四第五憲兵隊管區ニ屬スル郡ヲ除ク)
第十二憲兵隊管區
第十二師管
備考 臺灣ニ於ケル憲兵隊管區名ハ本表管區ノ順ヲ追ヒ番號ヲ附ス
附 則
本令ハ明治三十六年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
朕憲兵条例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十六年三月二十六日
海軍大臣 男爵 山本権兵衛
内務大臣 男爵 内海忠勝
司法大臣 男爵 清浦奎吾
陸軍大臣 寺内正毅
勅令第五十八号
憲兵条例中左ノ通改正ス
第六条第二項ヲ削リ第三項ヲ左ノ如ク改ム
憲兵隊管区ハ別表ニ依ル但シ台湾ニ於ケル憲兵隊管区ハ台湾総督之ヲ定ム
第七条 各憲兵隊本部ハ師団司令部所在地ニ之ヲ置ク
各憲兵隊ハ之ヲ分隊ニ分ツ其ノ配置及管区ハ陸軍大臣之ヲ定ム
台湾ニ於ケル憲兵隊本部ノ位置並分隊ノ配置及其ノ管区ハ台湾総督之ヲ定ム
第八条 削除
第九条 削除
第十条 憲兵司令部ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵司令官
憲兵副官
憲兵下士
憲兵隊ニ左ノ職員ヲ置ク
憲兵隊長
憲兵隊副官
憲兵分隊長
憲兵隊附士官
憲兵准士官、下士、上等兵
憲兵司令部及憲兵隊ニハ経理部、衛生部及獣医部士官、准士官、下士、判任文官並蹄鉄工長ヲ附スルコトヲ得
第十一条 削除
第十三条 削除
第十六条ノ二 憲兵副官ハ司令官、憲兵隊副官ハ隊長ノ命ヲ承ケ各部内ノ事務ニ服ス
第十八条中「中、少尉」ヲ「士官」ニ改ム
第十九条 削除
第二十一条中「中、少尉」ヲ「士官」ニ改ム
第二十二条 削除
別表ヲ左ノ如ク改ム
憲兵隊管区表
管区名
区域
第一憲兵隊管区
第一師管
第二憲兵隊管区
第二師管
第三憲兵隊管区
第三師管
第四憲兵隊管区
第四師管及第十一師管内徳島県板野郡
第五憲兵隊管区
第五師管及第十一師管内愛媛県越智郡
第六憲兵隊管区
第六師管
第七憲兵隊管区
第七師管
第八憲兵隊管区
第八師管
第九憲兵隊管区
第九師管
第十憲兵隊管区
第十師管
第十一憲兵隊管区
第十一師管(第四第五憲兵隊管区ニ属スル郡ヲ除ク)
第十二憲兵隊管区
第十二師管
備考 台湾ニ於ケル憲兵隊管区名ハ本表管区ノ順ヲ追ヒ番号ヲ附ス
附 則
本令ハ明治三十六年四月一日ヨリ之ヲ施行ス