鉄道敷設法の改正案は、海軍拡張計画の財源確保のために提出された。当初、政府は地租増徴案を提出したが、議会で否決されたため撤回。しかし海軍拡張は緊急を要する事業であることから、行政費用の節約と繰り延べを行うとともに、当初鉄道の拡張・改良に充てる予定であった財源を海軍拡張に転用することとした。その結果、鉄道事業に必要な費用については公債発行によって支弁せざるを得なくなったため、鉄道敷設法の改正を提案するに至った。
参照した発言: 第18回帝国議会 衆議院 本会議 第4号